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竜と蛇

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聖書のテーマである「竜と蛇」に注目したマガジンです。
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記事一覧

ヨナを食べたのは鯨or竜? 竜と蛇④

シャローム! ホーリーランドツーリストセンターの平和です! 今回は聖書の大きなテーマである竜と蛇シリーズの第4弾です。 本来神様に願われていること/いのちが願っていることを考えさせられるヨナ書。 そして、ヨナを食べた大きな魚が象徴するものに注目していきます! ヘブライ語を見てみる旧約聖書はヘブライ語で書かれているので、まずはじめにヘブライ語を見てみましょう。 ここでまず注目したいポイントは魚という言葉です。 1章17節 魚に対して男性名詞の‎דָּ֣גが使われていま

目からウロコ、、、パウロと蛇?? 竜と蛇③

シャローム! ホーリーランドツーリストセンターの平和です! 今回は聖書の大きなテーマである竜と蛇シリーズの第3弾です。 聖書から来る「目からウロコ」目からウロコという表現がありますが、実は聖書から来ています。 キリストの復活後にサウロはダマスカスに向かう途中にキリストと出会います。 この出来事の後にパウロはアナニアと会うまでの3日間の間、目が見えなくなります。 アナニアがパウロに手を置いて祈ると目から鱗のようなものが落ちて、パウロはまた見えるようになりました。 ウロコ

ダビデとゴリアテは蛇退治の話? 竜と蛇②

シャローム! ホーリーランドツーリストセンターの平和です! 今回は私の大好きなダビデとゴリアテの物語についてです。 テルアビブ大学のプログラムでテル・アゼカにて発掘をしていた時に 様々な国の聖書学者・考古学者・牧師から聞いたダビデとゴリアテの物語についての面白い解釈をまとめています。 ゴリアテが着ていたものに注目竜と蛇シリーズの①「聖書でなぜ竜・蛇が悪の象徴になったのか?」にて解説しました、 ナハシュנָחָשׁ(蛇)は 暗闇 を表すキーワードです。 ゴリアテが着ていた

聖書でなぜ竜・蛇が悪の象徴になったのか? 竜と蛇①

シャローム! ホーリーランドツーリストセンターの平和です! 今回は聖書の大きなテーマである竜と蛇シリーズの第1弾です。 古代レバントにおける竜とは?テルアビブ大学にてレバント(現在の中東周辺)周辺の神話(バビロニア神話など)について学ぶ機会がありました。 その中でよく登場する題材が空(天)の神様が海の獣(竜)と戦うというものです。 *古代の竜のイメージは海の竜が多いです。 例えば バビロニア神話 マルドゥク (風・雲・雷を操る神) vs. ティアマト(海の神) ウガリッ