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聖書の「10」 聖書のことば遊び④

シャローム!
ホーリーランドツーリストセンターの平和です!
今回は聖書のことば遊び第4弾です!


「神は仰られた」が10回

天地創造の中で「神様は仰られた」と10回記述されています。
創世記の1章において聖書の中で多く登場する数字が意図的に使われていることに気付きます。

3

最初の6日目を3日/3日に分けることができる
(詳しくはこの記事)

7

完全な状態をあらわす7(日目)
(詳しくはこの記事)

10

神様は10回仰られて天地創造をなされた

出エジプトの10の災い

神様が10回仰られて天地創造をされたと気付くと、10の災いの一つの解釈ができます。

それは
10の言葉で天地創造をした神様が、
10の言葉でエジプトにおける創造を無いもの(創世記1:2の状態)にする

ということです。

実際に10の災いの内容を見てみると

  1. ナイル川が血になる(出エジプト7:14-25)
    血によって死ぬ魚דָּגָה(ダガ)
    →神様は魚を創造された(創世記1:26)

  2. ぶよの大群(出エジプト8:16-19)
    モーセが地のちりעָפָר(アファル)を打つとぶよになる
    →神様は人間を大地のちりで形造られた(創世記2:7)

  3. 雹(出エジプト9:13-35)
    人や家畜בְּהֵמָה(ベヘマ)が雹に打たれて死ぬ
    →神様は家畜を創造された(創世記1:24)

  4. いなごの大群(出エジプト10:1-20)
    いなごが野に生えている木עֵץ(エッツ)を食い尽くす
    →神様は木を創造された(創世記1:11)

  5. 3日間の暗闇(出エジプト10:21-29)
    エジプトには3日間の暗闇があるが、イスラエルの民には光がある
    →暗闇と光を分ける神様(創世記1:4)

などなど
エジプトに対して神様が天地創造とは反対のことを行っているということに気付きます。

10の災いの後にもう一度天地創造が連想される

興味深いことに、10の災いの後に再び創造を連想させる場面があります。
それは有名なあのモーセの海割りです!

1日目

エジプトの陣営とイスラエルの陣営の間に入った。それは真っ暗な雲であった。それは夜を迷い込ませ、一晩中、一方の陣営がもう一方に近づくことはなかった。

出エジプト記 14章20節
聖書 新改訳2017

天地創造の1日目のを真っ暗な雲から連想(創世記1:2)

2日目

モーセが手を海に向けて伸ばすと、主は一晩中、強い東風で海を押し戻し、海を乾いた地とされた。水は分かれた

出エジプト記 14章21節
聖書 新改訳2017

天地創造の2日目の神様が水を分けられた場面を連想(創世記1:7)

3日目

イスラエルの子らは、海の真ん中の乾いた地面を進んで行った。水は彼らのために右も左も壁になった。

出エジプト記 14章22節
聖書 新改訳2017

天地創造の3日目の乾いた所が現れる場面を連想(創世記1:10)

十(10)戒

上記同様、創世記において「神様が10回仰られた」ということに関連すると解釈ができます。

最初の月の10日目(過ぎ越しの羊)

イスラエルの全会衆に次のように告げよ。この月の十日に、それぞれが一族ごとに羊を、すなわち家ごとに羊を用意しなさい。

出エジプト記 12章3節
聖書 新改訳2017

過ぎ越しに屠られる羊はユダヤ歴の最初の月(ニサン)の10日目に用意され、14日目に屠られました。

新しいこねた粉のままでいられるように、古いパン種をすっかり取り除きなさい。あなたがたは種なしパンなのですから。私たちの過越の子羊キリストは、すでに屠られたのです。

コリント人への手紙 第一 5章7節
聖書 新改訳2017

過越の子羊キリストは10日目にエルサレムに入場して、過越の羊同様に14日目十字架につけられました。

第7の月の10日目(贖罪の日)

次のことは、あなたがたにとって永遠の掟となる。第七の月の十日には、あなたがたは自らを戒めなければならない。この国に生まれた者も、あなたがたの中に寄留している者も、いかなる仕事もしてはならない。

レビ記 16章29節
聖書 新改訳2017

ユダヤ教における最大の休日のひとつである贖罪の日(ヨム・キプル)はユダヤ歴の第7月(ティシュリー)の10日目に行われます。

贖罪の日は7と10に関連することに気付きます。

最後に

「7」同様、「10」に注目して聖書を読むとまたさらに面白い読み方ができます!
聖書のことば遊び
シリーズまだまだ続きます!

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