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noteとセミナーは手順が逆。

昨年4月からはじまったこの定期購読note。「ほぼ日」で更新を続け、それ以外にセミナーのスライドを載せたりしてなんだかんだ70週以上続けている。

少しずつ形式を変更してこの一ヶ月前くらいからフッツーのコラム・エッセイ形式にしたが…この形式にしてからはだいたい流れが決まってきた。

まず本文を書き、あとからタイトルを決めて、最後にサムネ画像を選んで公開。その後なんどか読み返して微調整。

少年院で子どもたちの作文にコメントを書く時とだいたい一緒だ。思いつくまま着地点も想定せずに書いていく。

ところが…

毎月開催してる「大人のスキルUPセミナー」をはじめ、各種の研修や講演は手順がまったく逆だ。先にタイトルやテーマを決めて、当日までになんとか内容を作り込む。

こんなこと言うと受講者に失礼かもしれないが、僕が中身を本格的に組み立てはじめるのは早くて本番3日前。基本は前日だし、下手すりゃ当日になることもある。

もちろんその手前には「ぼんやり考える」の期間がかなりあるし、大抵の場合は自分の体験をまとめて話せばいいだけだからそこまで難しいことではないのだけれど…

正直、「大人のスキルUPセミナー」は別格に難しい。過去に一度もやったことのない角度でテーマを設定し、毎回「初挑戦」を繰り返してるからだ。

これまで取り上げたテーマは…

交渉術
アンガーマネジメント
非行少年の性と薬物
知識より大切な視点の話

そして今回は

子どもの可能性を引き出す効果的な関わり方

だ。

もちろん自分の経験にもとづいて話すのだから、「できる」のはわかっているのだけれど、こういうテーマで人前で話したことはない。ましてやセミナーとなると難しい。

トークセッションならいくらでも語れるテーマだけど、自分ひとりで流れを構築してポイントをしぼり、伝えていくのはなかなかにデリケートな作業だ。

でも…

だからこそやる意味があるし、価値がある。

少年院というへんてこな教育現場に身をおいて、ただひたすら思考と試行を積み重ね、百戦錬磨の法務教官たちのなかで目立つ成果を上げてきた僕。

その僕が、短い時間とはいえ必死に頭をしぼって一般向けに語り、ともに考える。

正直な話、毎回、「絞り込む」のが大変で、もっともっと語りたいことはあるのだけれど、言いたいことの一部だとしても比較対象のほとんどない刺激的で実用的なものにできていると思う。

学者ではなく現場の実践家として生きてきた僕が、その経験知をスキルに落とし込んで話す…そこに、僕自身にとっても新鮮な気づきがある。

今回のセミナーも、まだまだ具体的なことは決まっていないけれど、いいものにできる予感だけはある。いつもながらキラキラした言葉は吐かない。ただひたすら、もしかしたら受講者にとっても耳の痛い話をする。そこに「言われてみれば確かに!」という気づきと、明日からすぐに使える小ワザを織り込む。

自分の子どもとの向き合い方を見つめ直し、同僚たちの向き合い方を捉え直すきっかけが作れたらいい。

正解ではなく、「僕はこうしてます」という意思表示。そして「キラキラした人達だけではこういうところに落とし穴ができるんだよ」という危機感の共有。

明日からアホみたいに忙しいけれど、こういう状況でこそいいものができると思ってる。

週末が楽しみだ。

子どもの可能性より先に、自分の可能性を引き出していく。

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こんにちは!へいなかです! 非行少年の地域定着支援を仕事にするべく、経済的な基盤をつくるためにアレ…

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