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プリロール

完全に取り替え可能な1時間を浪費しながら
酒の進まない夜は並ぶ夢への列に横入りして
手土産程度に殴られてとても慌てふためく
静かはいつも煩い企みの蜃気楼みたい
どうやら私だけ踏み外した戸口の闇の際の際
形をどうにか保とうとした膨らむボールを見た
去るのは楽だが腑に落ちんと悶える
まだ苦楽を共にするのは早すぎた沈黙で
上手に誤魔化したまま

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