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【本を置いてひとやすみ】どうぶつかいぎ展へ!

 2月にチラシを見て「行きたいな」と思っていた『どうぶつかいぎ展』。職場が変わったこともありバタバタしていて、すっかり忘れていました。
 先日、他の方の記事を読んでハッ!とし、慌てて調べました。なんと『どうぶつかいぎ展』は今月10日までなのだそう。そこで本日行ってきました。ギリギリ間に合ってよかった~!

 場所は立川駅から歩いて5分ほどにあるGREEN SPRINGS。立川駅までは自宅から30分ほどなのですが、このGREEN SPRINGSには初めて来ました。たくさんのお店が出ていて、品物を見ている人、のんびりテントの下で過ごしている人、ピアノを弾いている人…とても自由な空間でした。
 その一角にあるPLAY! MUSEUMで『どうぶつかいぎ展』は開かれていました。

●会場は立川です●

 中に入ると、壁をスクリーンにして、作者ケストナーと挿絵を描いたトリアーのやり取りが流れていました。「動物会議」ができるまでのお話がヨシタケシンスケさんの絵で分かりやすく説明されているので、同じ時間に来場していた人たちは皆スクリーンに見入っていました。

●これがスクリーンに投影されていました。かわいい!●
●動物ビル●

 「動物ビル」は絵本から飛び出してきたかのようで、また、とても高さがあって印象的でした。下層には海の生き物がたくさんいました。キリン、マグロ、ヒトデ…この写真は表側から撮影しましたが、四方から見て楽しめるよう設計されているため、実際はもっともっとたくさんの動物が飾られています。「ねぇ!クロハラハムスターがいる!」と大喜びしている方、「2階にリクガメがいて、1階にウミガメがいるんだね!」と亀を探している方、「キリンだけ天井突き破ってる!」と原作通りの様子に感激している方、その他、子どもだけでなく大人も様々な発見に盛り上がっていました。
 展示はこの他にもたくさんありましたよ!

●最後はヨシタケシンスケさん●

 ヨシタケシンスケさんの挿絵で始まった展示は、ヨシタケシンスケさんの作品で終わりを迎えます。”勝手に考えた最終日”がパネルになっていました。

”象「大人たちはサインをした。動物会議は、成功だ。きみたちをおうちにおくっていくね。」
子「ありがとう。動物のみなさん。でも…ぼくたち子どもも、いつか大人になる。ぼくたちは、かしこい大人になれるだろうか。」
象「きみたちはきっと大丈夫。…でも、いつかまた人間は道をまちがえてしまうかもしれない。”人間に変化をせまるための、人間以外のものによる会議”は、この先の未来、また開催されるかもしれない。ぼくたち動物から、各方面にお願いしておいたんだ。一応、予定をきみにわたしておくね。」
---ウイルス会議 気候会議  宇宙人会議---
象「…子どものころに気づいた大事なことを、大人になっても忘れないように、かしこい大人になってくださいネ。そして、かしこくない大人を上手にとりなしながら、たのしい世界をつくってくださいネ。」
象「…これでよかったんですよネ。ケストナーさん…」

ヨシタケシンスケ『どうぶつかいぎ展』パネル展示より抜粋
●象はヨシタケさんご自身のようですね●

 平和を願う作家さんたちの思いが伝わってくる素敵な空間でした。同時に、どの方も「今現在の平和」を願うのではなく、これから先も平和であり続けてほしいと願っていることが伝わってきて、改めて「平和な世界を作ること」について考えさせられました。
 『どうぶつかいぎ展』は明日でおしまいですが、絵本はいつまでも読み継がれていくことでしょう。私もより多くの人たちに紹介していきたいです。

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