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2024年7月読書は甘露寺さんと読みnoteと源氏物語を研究し還暦戦略を立てる

2024年7月の読書はいよいよ?共通性ゼロ。
ほぼジャンルのカテゴライズ不能。
満足である笑。

それぞれ、簡単にコメントを入れていきたい。



①ダウン症の書家 金澤翔子の一人暮らし(金澤泰子)

イオンモールで開催されていた展示即売会で金澤翔子さんの書を間近で拝見したことをきっかけに、この書を手に取る。

30歳のダウン症の書家が前例のない「自立に向けての一人暮らし」に挑む姿を母親が綴る。
「生きているだけで楽しい」それでいいのだ。
どんなことも「どうにかなる」のだから。

不思議に「どうにかなる」気分にさせてくれる書


②敗者のゲーム(チャールズ・エリス/鹿毛雄二+鹿毛房子 訳)

ハーゲンダッツは安定の美味しさ

先日参加した前所属会社の同期会の後半は年齢(アラカン)にふさわしい?「資産運用」で盛り上がる。
一方で、みんなカネ持ってる(たぶん)のにバリバリ働いていて、引退する気配はない。そのパワーに敬服する…とつぶやきながら、この「投資家のバイブル」を読みひとりコソコソ戦略を立てるのが私である笑。

初版から40年近く経った今も版を重ねる超ロングセラー。
「そりゃそうだよな」と思う部分もたくさんあったが、それは自分が参考にしているインフルエンサーの語る戦略がこの本の内容を原点にしているから、と思えば合点がいく。

「負けないため」「やらないことを決める」つまり『戦略』に他ならない。


③岐阜の昭和30年代を歩く(井口貢/安元彦心)

美濃和紙に描いたぷーさん、美濃和紙で作られた起き上がりこぼしとともに

岐阜(市)は私が生まれ育ち大学生まで住んでいたところ。
路面電車(名鉄)の走る街並みが残像として残っているため、今でも帰省するたびに違和感がある。今路面電車が残っていれば、レトロ文化回帰の流れに乗れたのでは…とも思うが後の祭り。
変わらず継承されるもの/変化変容するもの、そしてそれぞれに抱く変わらぬ思い。
今はなき丸物百貨店・PARCO、解体が始まる高島屋。


懐かしむだけではなく、歴史から未来を考え、学ぶことが必要。
ちなみに昭和30年代は生まれていない…
ギリギリ笑


④はじめる・楽しむ・発信する noteのガイドブック (ぷらいまり。)

あらためてnoteに関してキホンを学ぶ。

スタバなう

SNSについては、徳力基彦氏の「SNSの教科書」が私のバイブル。

知人からの紹介で始めた、日本のオンラインプラットフォーム“note”
インスタやXには及ばないが、中年凡人ジジイの私でも笑、フォロワーを900人近くまで伸ばすことができた
収益化できたわけでもなく「だから何?」ではあるが、深く考えず楽しんだことで、ここまで90週連続投稿もできた。
続けるのは簡単、難しいことは何もない、「やらねばならぬ」ではつまらないし苦痛。「歯を磨くように」続ければいいのだ。

さて、そろそろ次のステップだな・・・と言い始めて久しい笑。


⑤虐殺のスイッチ 一人すら殺せない人が、なぜ多くの人を殺せるのか(森達也)

映画「福田村事件」に代表される、問題作に挑戦し続ける著者による“虐殺”がテーマの考察。

“虐殺”の構造が意外に身近にあると思わされ背筋が凍る。
飛躍や私見が論理に勝る部分もあるが多くの人が“目をそらしたくなる”テーマに取り組んでいる姿は見習いたい。

EXレッドキングが見守る


⑥アニメ療法~心をケアするエンターテインメント(パントー・フランチェスコ)

斎藤環氏に師事し日本で精神科医になったイタリア人により提唱される
“アニメ療法”(認知行動療法の応用)。
最大の特徴は“病気”を“治療”することよりも“心のアンバランス(予兆)”を予防すること。カウンセラーや医者の前にいるときは、既に病気になっている場合が多いと思うが、その前に手を打つべきという話は説得力がある。
(つまり、それだけ“病んでいる”人が多いということだが…)
手法の確立には道半ばと感じたが、メタバース・生成AI等デジタルとの親和性も良さそう。
“日本のオタク文化で世界を救う”そんな可能性を信じたくなる。

甘露寺さんと読む


⑦ミライの源氏物語(山崎ナオコーラ)

本居宣長が「もののあはれ」と源氏物語に光を当ててから200年後の今、ノンバイナリーを公言する著者が現代視点で読み解く。
「社会規範」に照らすことで、光が当たる人だけでなく当時の社会の中で苦しみ傷ついた人たちとも心が繋がる…かもしれない。

フレンチトーストとともに

<テーマ抜粋>
🔹ルッキズムー末摘花
・人を見た目で判断するシーン満載
・唯一美しくないヒロインにてキャラ立ち
・容姿いじる源氏と紫の上(現代なら炎上)
🔹ロリコンー紫の上
・子どもに対し性的魅力の物差し
 子どもの人権を傷つける加害的な行為
・人間を人形視/薄氷を踏む思いで読む
🔹マザコンー桐壺更衣と藤壺
・14歳の少女に母親役のイメージ押し付け
 差別の加害者(桐壺帝)は善意の人
・母への想いと恋愛を混同する光源氏
→気持ち悪いが人間の変な見え方が面白い
🔹マウンティングー六畳御身所と葵の上
・世間キャットファイト好きー同性戦わす
・自尊心を守るとき、人との比較は不要
🔹トロフィーワイフー女三宮
・結婚が社会的評価になる時代は終わる
🔹性暴力ー女三宮など
・未だ被害者に理由を求める間違った空気
・ヒロインの苦しみ痛みを切り捨てず読む
🔹ホモソーシャルー雨夜の品定め
・頭中将
 異性捧げ物扱いし同性と仲良くなる達人
・同性愛/異性排除する同性同士の人間関係
🔹エイジズムー源典侍
・社会は年齢で行動や容姿に圧力かける
・✖年齢で接し方変える→ただの人間同士
🔹受け身のヒロインー桐壺更衣と浮舟
・人間は思ってる通りに自分の形作れない
・周りにどう思われ扱われるかー桐壺更衣
・ゆがめられたヒロインー浮舟(人間ぽい)
🔹出家ー浮舟
・源氏物語はラストに“恋愛物語”外へ出た

源氏物語は差別とジェンダーバイアス満載。
紫式部は先進的ではないが、素晴らしい作家。
善い行いを学ぶだけが文学ではない。
書かれていることを読み解き、未来に活かしていくことが読者の道。

筆者コメント(著書より抜粋)


⑧まいにちメンタル危機の処方箋(内田舞)

ハーバード大准教授・精神科医で3児の母でもある著者によるケアメソッドは、「感情」に目を向け自分に向き合うこと。
「大丈夫」と言いながら無理をしている…そんなあなたへの処方箋になる。

自分の意見や洗濯は自分自身のもの。
私は、YESと言ってもNOと言ってもいい。
人生の主役は私自身であり、人生のストーリーは私が決められる。
そして、その決断を尊重し、受け入れてくれる人はきっといる。
そう思えることで、目の前に広がる景色は変わってきます。

著書より抜粋


ドトールのチーズケーキをお供に



⑨世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方(八木仁平)

4年前、Twitter(現X)で無料配布の案内に手を上げて入手した本書。
(今思えばリスキー笑)
結局読まずに3人の子どものうち2人に回覧した。
その後、中田敦彦のYouTube大学で紹介されたこともあり、今も若い人を中心に支持される。
その根幹はキャリアコンサルタント養成講座で習った「経験代謝」「自己概念の成長」に通ずるものであった。シンプルに思考することで、自分の道を見つけられる…はず。
そして今、私は「やりたいこと」に到達できた…この本読む前に笑

実際にこの本を参考にしている相談者が2人いた



⑩還暦からの人生戦略 最高の人生に仕上げる“超実践的”ヒント(佐藤優)

締めくくりは前回の記事で紹介した書なので、以下を参照いただきたい。


以上、私の今月の十書十色読書の紹介を最後まで読んでいただき、ありがとうございます。これからも楽しんで本を読み、自分のアウトプットに変換して楽しみを増幅させていきたいと思います。

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