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AIはダチョウ倶楽部の「絶対押すなよ」を本当に理解したのか?

言語学者、川添愛氏の著書を読んで2年が経過した。

AIがダチョウ倶楽部の鉄板ギャグ「絶対押すなよ」を理解する日が来るのか?という、くだらなくも興味深いテーマに惹かれ購読した。
それ以外のテーマも興味深く、また川添氏の言語学者ならではのユーモアな語り口+昭和ノスタルジーネタに溢れ、見事に同年代の私のツボにはまった。読書で声を出して笑ったのは久しぶりであった。

それはさておき、本書では結局、「絶対押すなよ」の『意味』は理解しても『意図』を理解するのは難しいという内容で書かれていたと記憶している。

そうだろうな
それに確かめることはできないよな(そんな実験誰もしない)

待てよ…でも、今は聞く相手(AI)がいるではないか!

ChatGPT!

と今さら大げさに表現するほどのことではないが、試しにChatGPTと軽く問答してみた。(質問は記録しなかったので少し異なる可能性あり)
質問①ダチョウ倶楽部を知っているか
質問②「絶対押すなよ」のギャグを知っているか
この質問に対し一定の理解(知識)があることがわかったので、最後の質問に移った。
質問③具体的なシチュエーションを教えてください
(質問②でシチュエーションにより異なる、的な回答があったため)
その結果は、以下の通り(これは原文通り)

「絶対押すなよ」のギャグは、一般的には以下のようなシチュエーションで使われることがあります。ただし、ダチョウ倶楽部のユーモアは予測不可能な要素も含まれるため、具体的な状況や言葉遊びによってバリエーションがあることを理解しておいてください。

1.予期せぬアクション:
例えば、相手が何かを手に取ろうとしている時に、「絶対押すなよ」と言いながら、その物を押させないようにする。押そうとすることに対する意外性が笑いを生むポイントです。

2.状況の逆転:
何かを行おうとする相手に対して、「絶対押すなよ」と言って逆にその行動を促す。言葉と行動の矛盾が笑いを生む要素となります。

3.驚きの展開:
「絶対押すなよ」と言っている最中に、ダチョウ倶楽部のメンバーが自分から何かを押す行動をとる。言葉と行動のギャップが笑いを生む要素です。

4.物事の軽減:
重大な事柄に対して「絶対押すなよ」と言って、その事柄を軽減したり、逆に相手を驚かせたりする。状況の意外性や展開の予測困難さが笑いのポイントです。

これらは一般的なシチュエーションの例ですが、ダチョウ倶楽部のギャグは創造力に富んでおり、さまざまな状況や言葉遊びで使われることがあります。彼らのユニークなユーモアを楽しむためには、予測できない展開に驚きながら楽しむことが大切です。

ChatGPT

感想

理解していることはわかった・・・が、、、

何だか面白くない笑

(個人の感想です)

その理由は以下であろうか
①AIには(自分にとって)わかってほしくなかった領域だったのかも
 
(プロ棋士がAIに負けたニュースで少しばかりショックを受けたような)
②活字にするとそもそも面白くない
 
(特にダチョウ倶楽部のギャグは感覚で楽しむ要素が強い)

また、ChatGPTは「ダチョウ倶楽部」に関する特徴やネタがインプットされているわけで、経験値(過去データ)で語っているだけで、このギャグを「初めて見た」ときに理解できるのか、つまり上記の回答でいう「予想できない展開」が訪れた時にどうなるのか、という点が解明されたわけではない。
(人間でも、本当に「押してはいけない」と思う人もいるだろうが・・)

ところで、そもそも「理解する」とはどういうこと?

5月に図書館で借り読んだ、同じく川添愛氏が参加した著書「私たちはAIを信頼できるか」を思い出した。ここでも、そもそも「AIの理解」以前に「人間が理解するメカニズム」をわかっていないということに触れられていた。

私はケーキが美味しいことを理解している
たぶん…

話が逸れてまとめられなくなったので笑、ここで終わりにする。
ただ最近「人間のことを知る」努力も「AIを知る」ことと同じくらい必要なんじゃないかと思ったり思わなかったりである。

ロボットを知ることは人間を知ること
まさに石黒浩氏の言う通りではないだろうか。


最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
ちなみに私は普段ChatGPTを公私ともにほとんど利用していないし、あくまで遊び心だけに基づく調査?なので稚拙なアプローチであったと思いますが、ご容赦ください。



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