韓国エンタメの闇よりも光を見つめて、おじさんは自分の殻を破る
先日の米アカデミー賞で「ドライブ・マイ・カー」が国際長編映画賞を受賞して、日本ではニュースで大々的に取り上げられ、注目を集めた(日本でもウィル・スミスの方が注目されたかな・・・)。さて、これで日本のエンタメが世界に打って出る機運になる!かというと怪しい。
一方で、同じアジア隣国の韓国映画「半地下の家族」は既に2年前、国際長編映画賞に留まらず「作品賞」などの4部門に輝いている。K-POPブームも含め、今やアジアのエンタメと言えばグローバルでは、かなり以前から「韓国」なのである。韓国が好きとか嫌いとかいう問題ではなくこれは「事実」であり、その最大の輸入国が「日本」に他ならない(ほとんどBTSかも)。
ということで、カタい出だしで始めたが今回「韓国エンタメはなぜ世界で成功したのか(菅原明子 著)」を読んだのは、
単に私がK-POP好き(ガールズ専門)だから
という興味本位からに過ぎない。以前購読した「K-POPはなぜ世界を熱くするのか」の延長気分であった。
う~ん、note始めたばかりの初々しい記事?笑
それはさておき、本書のイメージはかなり異なった。韓国エンタメの歴史を世界における韓国の置かれた立場や政治経済の歴史側面から綴り、そのビジネスモデルの分析からスキャンダル(闇)に至るまでを「事実」に基づき赤裸々に且つ淡々と語っている。そこで思ったのは、
週刊文春の記事みたいだ
それもそのはずである。
著者は週刊文春の元記者であった笑
従って、現代のK-POPに絞り、現場のプロデューサー等からのインタビューに基づき、活き活きと綴られた「K-POPはなぜ世界を熱くするのか」に比べるとドキュメンタリーという感じなので「面白味」という点では劣る(と私は感じた)が、K-POPに留まらず映画・ドラマも含めた「韓国エンタメ」を広く歴史・経営・事業・構造等の視点から分析している点で、まったく質の異なる書であり、これはこれで非常に勉強になった。最大のポイントは、
韓国エンタメ企業は、グローバルにオープンな「IT企業」であること
閉鎖的な日本のエンタメ産業と比較すれば一目瞭然であろう。
かつて韓国では安室奈美恵、中島美嘉やSMAPが大人気だったようだが、その後韓国で人気を博す日本人のスターはいないらしい。コロナ禍以前、K-POPのライブにいくと、よく「雪の華」のカバーを聴くことがあった。今でも歌い継がれていることは素晴らしいが、逆に言うと日本のエンタメの流行はそこでストップしているのである。別に韓国で売れなくてもいいのかもしれないが、結局それは他の国でも同様なのであり、内需で何とかやっていける日本エンタメはこのまま心地よく?ガラパゴス化していくしかないのであろうか?この状況は、気がつけばサムソンやLGに追い越され、それでも追い越されたことを自覚できなかった(認めなかった)日本の大手電機メーカーを見ているようでもある。少なくともJ-POPのクオリティは、戦略さえあれば世界に打って出るチャンスはあるように思うが、、、
日本との比較はさておき、韓国エンタメ企業は、ITを駆使して「エンタメ」という枠を超えたビジネスモデルを展開しようとしている。そのような視点も踏まえ、
おじさんは、世界を知るため、韓流を追い続ける。
ただし、K-POPガールズ専門である。これは譲れない笑
最後まで読んでいただいたことに感謝いたします。
noteのマニュアル本も購入しましたが未読、そろそろ読んで投稿内容に活かし精進しようと思っています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?