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採用活動やマーケティングに必須!「ペルソナ設計」をやってみよう。

「採用したい人が応募してくれない......」
「新しいサービスの集客が思ったように行かない......」

マーケター、採用・人事担当者のこのような悩み。

実はその根幹には「アプローチするべき相手を間違っている」という共通した問題があります。
この問題を解決するカギとなるのが、今回のテーマ「ペルソナ設計」です。

HeaRでは累計約100社以上の採用コンサルティングを実施してきました。
今回の記事では、それらの知見をもとに「ペルソナ設計」の方法についてご紹介していきます。

具体的には、
・ペルソナ設計とは
・活用シーンやメリットなど
・ペルソナ設計の方法
などのポイントをご紹介していきます。

1. ペルソナ設計とは

ペルソナ設計とは

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「ペルソナ」とはマーケティング用語で自社サービスや商品などを利用していく架空の人物像のことです。

架空の人物の名前・年齢・性別・居住地だけではなく、家族構成・趣味・価値観・ライフスタイルなど、その人物があたかも実在する人かのように想定して作り上げていくことを「ペルソナ設計」と言います。

マーケティング戦略では、ペルソナがあることでその人物の具体的なニーズがわかるようになります。
これにより、新商品の開発や新しい事業の展開、その後の広報PR活動などの戦略が具体的に立てられるようになります。

採用活動においても「こんな人を採用したい!」という人物像を作り上げることで、採用要件や採用施策が明確になります。
これにより、母集団形成の形成や内定承諾率向上、採用のミスマッチ防止が期待できます。

ペルソナ設計の活用シーン

代表的な用途としては、以下のようなシーンが挙げられます。

・採用活動におけるペルソナ設計
自社の事業を成長させるために必要な人材を、ペルソナとして設計します。自社の求める人材に合わせた広報コンテンツの作成、コンテンツの拡散経路が決められるため、効果的な母集団形成が可能となります。
またペルソナを設計することで、採用要件が明確に定まります。
候補者を見極めるポイントが定まっていることは、採用のミスマッチ低減に繋がります。

また採用を進める中では、他部署の協力を仰ぐ機会もあるでしょう。
求める人材イメージが共有されていることで、認識のズレが低減され、他部署との意思疎通がスムーズになります。

・マーケティング活動におけるペルソナ設計
設計したペルソナの需要を満たすようなマーケティング戦略を立案・実行することで、ペルソナ及びペルソナと共通項を持つユーザー(ターゲット)の消費行動を促進していきます。

ペルソナ設計に基づいたマーケティング戦略は、ユーザーのニーズを最重要視している戦略です。
ユーザーのニーズを基に、製品・サービスのデザイン、販促活動の内容、活用する媒体を決めていきます。
ユーザーのニーズを満たす戦略が立てられれば、その効果は計り知れません。

2. ペルソナ設計を行うメリット

・社内全体で「求める人物」への共通認識がもてる
例えば、ターゲットは「25〜35歳くらいの男性」「運動が好き」と設定したとします。
しかしそれだけでは不明確な部分も多く、思い浮かぶ人物像は十人十色になってしまいます。
ペルソナを細かく設定しておくことで、会社全体で「自社の製品を買って欲しい!」「採用したい!」と思う人物像の、認識のズレを防ぐことができます。
その結果、精度の良いマーケティング施策、採用施策の立案が可能となります。

・ユーザーニーズの理解に繋がる
マーケティングにおいても採用においても、大切なことは「まずはユーザー(or 候補者)の目に留まること」です。
訴求力を今よりも上げたいのであれば、「会社が求めている人物像」ではなく、「ユーザー(or 候補者)が求めている情報」を発信する必要があります。
ペルソナ設定で細かく人物像を想定しておくことで、ユーザー(or 候補者)が今どんな状況に置かれていて、どんなライフイベントを迎えようとしていて、さらには抱えている課題はどんなことがあるのか?など、具体的なイメージができます。
このプロセスにより、ユーザー(or 候補者)が本当に求めている情報を考えられ、施策に反映できます。

3. 【Work Section】ペルソナ設計をやってみよう

ここまで読んでいただいた内容で、ペルソナ設計の概要は理解できたかと思います。ただ「わかる」だけでは身につきません。
ここからは、実際にペルソナ設計に取り組んでみましょう!学んだことはすぐ「やってみる」。セットで実行していくと定着が早いです。
(実際の「シゴトレ」のセッションでも行っているワークです)

以下よりペルソナ設計のテンプレートがダウンロードできます。
ご活用ください。

ペルソナ設計の手順

以下の10項目に沿ってペルソナ設計をしています。

(1). デモグラフィック 
年齢・性別・居住地・収入などの細かいプロフィールなどを設定します。

(2). 背景
・職歴、経験、スキル
・「採用」の場合:自社を見つけてくれた経緯
・「マーケティング」の場合:自社の商品やサービスを見つけてくれた経緯などを設定します。

(3). 行動特性 
情報感度やコミュニケーション力、普段使用しているツールは何か、どんな情報から影響を受けているかなどを設定します。

(4). 目標 
・「採用」の場合:
候補者の方が何を目標にして働きたいのかを想定します。
例えば、常に成長機会を得られる職場を探しているのか。
もしくは大きな変化より安定的な職場を求めているのかなど。

・「マーケティング」の場合:
ユーザーが、この商品・サービスを利用することで何を解決したいのかを想定します。
食洗機を例に取ると、家事の手間を減らしたいのか。空いた時間で別のことをしたいから購入するのかなど。

(5). 課題 
ユーザー(or 候補者)を突き動かす原動力となる、ある意味「負」の部分です。ただこれはポジティブに改善の余地がある「課題」にすぎません。前述した、4項目めの目標と近しいものがあるので、一貫性を保ちつつ、設定していきます。

(6). 提供できること
企業として、ユーザー(or 候補者)に提供できるモノ・コトです。採用の場合、待遇はもちろん仕事や将来の目標に合わせ提供できる経験。マーケティングの場合は、ユーザーが商品・サービスを入手した際に得られる経験を示します。

(7). 口癖
日頃どんな言葉を発するのかによって、人物像を明らかにします。

・「採用」の場合:
「定時最高!」or「成長するためなら、遅くまで仕事できる!」
・「マーケティング」の場合:
「使い捨てでも安いものがいい」or「長く使えれば高くてもいい」

いずれも、人物特性が違いそうです。

(8). 批判意見や懸念点
自社に対してユーザー(or 候補者)が抱くであろう、懸念点や意見をピックアップします。

・「採用」の場合:
「クリエイティブなメディア運営を謳っているが、それらが本当に可能なのか」
・ 「マーケティング」の場合:
「高価な印象があり、私には手が出せないのではないか」

(9). 企業メッセージ
求める人物像によって、伝えたいことや魅力は変わってきます。
採用の場合、採用したい人物が惹かれるメッセージを。
マーケティングの場合、自社の製品・サービスを利用してほしい人物が惹かれるメッセージを。
一言で言い表せる、キャッチーな言葉を考えましょう。

(10). 30秒ピッチ
(1)〜(9)を踏まえ、ユーザー(or 候補者)に伝えたい魅力を30秒で伝えるショートメッセージです。
自社の状態、自社の商品・サービス、どんな人を求めているのかを文章にします。
今後展開させていく施策のコアメッセージとして、イメージを共有することに役立ちます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
実際に存在するような人物像を具体的に決めることによって、今まで以上にユーザー(or 候補者)に寄り添えるきっかけにもなります。

しかし「どのくらいの細かさで決めればいいのか?」「一人で決めていくのは難しそう」などの課題に直面した方もいるかもしれません。

「シゴトレ」では専属トレーナーとのセッションを通じ、より質の高い「ペルソナ設計」を可能にします。また作成したペルソナの活用方法についても、ご自身の状況に合わせながらお伝えしていきます。

ペルソナを具体的に定めることで、自社の成長に貢献していきたい。そんなあなたの想い・覚悟に向き合い、成果に変えるお手伝いをさせてください。

まずは無料でご相談も承っております。
お気軽にご連絡ください。

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