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テレワーク継続企業に届けたい、カルチャー醸成のためのTips ーEX向上のヒントー

多くの企業がテレワークを継続、あるいは柔軟な働き方(フレックス等)を推進しています。
対面での社員間のコミュニケーションが希薄していくということは、社内の文化も薄れてしまい、結果的に組織力が低下してしまう事態が起きる可能性があります。そこで、テレワークでも重要なのが、『EX向上』
EXとは、Employee Experience(従業員体験)の略。 会社での日々や業務は、従業員にとって全て「体験」です。
従業員体験を向上させていくことで、 社内エンゲージメントの向上、離職率の低下、社内文化の構築など多くの効果が見込めます。
緊急事態宣言が終わっても、完全に終わったわけではないコロナ禍。
社員の健康と、パフォーマンス向上を目指して 「リモートEX向上」に取り組む会社が増えています。

EXと社内文化の重要な関係

EX向上、特にテレワーク環境下でのEX向上には文化の構築と浸透が欠かせません。
社員の行動指針は会社の文化から生まれ、 同じ文化を共有する社員同士は信頼感が増し、 心理的安全性が担保されます。
それによって働きやすい環境成果を上げやすい連携が生まれやすくなります。

テレワークこそ社内文化が重要な理由

離れて働くことは、安全さや便利さがある一方で、社員の不安が生まれやすかったり、成果が上がりにくいという問題がありました。
これらを解決するための土壌が、「社内文化」です。社内文化がしっかりしていれば、 社員間の信頼の構築・心理的安全性の担保ができ、 成果を上げやすい環境が整っていきます。

文化作りで大切な5つのポイント

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①「自然にできていく文化」と「進んで作っていく文化」がある
集まったメンバーから偶発的に生まれる文化も大切ですが、意識的に全員が統一された認識の元で文化形成を行なっていくことが重要です。

②経営層・人事/管理部が周囲を巻き込んでいく
文化を体現する存在として、経営層・ボードメンバー、人事・管理部の徹底は必須になってきます。周囲を巻き込めるような企画を行いましょう。

③「文化を作る人材」と「文化を加速させる人材」を採用する
文化を浸透させるためには、上記2種類の人材を採用していきましょう。

④文化を徹底すること=会社の業績が伸びていくこと
会社を後退させるような文化ではなかく、その文化を守ることで会社が描くビジョンに近づき、業績が伸びるようなものを作ることが重要です。

⑤縛る文化では意味がない
社内文化は、社員を縛るための“ルール”ではありません。その文化があることで働きやすいと感じ、従業員満足度が向上し、結果的に成果が上げやすくなるためのものです。

文化づくりの3つのSTEP

■STEP_1:自社の魅力を知り、再定義する

企業の魅力を整理するときに、「4つのP」(※1)を意識すると良いでしょう。

①Philosophy=理念・目的:組織のビジョン・目的に対する魅力
②Profession=仕事・事業:組織の活動に対する魅力
③People=人材・風土:メンバーと接する事で得られる魅力
④Privilege=特権・待遇:組織に属する事で得られる処遇や特権

ただし、あらゆる企業が、この全てを満足に提供できる訳でもありませんし、提供しなければならないというルールもありません。それぞれの企業には魅力や独自の強みがあります。強みとなる部分は、普段から経営戦略の中で掲げている場合もありますが、様々なポジションや入社歴によって魅力に感じる部分がまた違ったところにも存在し得るので、出来るだけ俯瞰した目線で考えていきましょう。
またワークショップなどでブレストしていくのもおすすめです。

■STEP_2:会社の「こうなりたい」という姿を共有
自社の「こうなりたい」という姿を作っても、それを全員が正しく認識しなければ意味がありません。口頭だけで済ませるのではなく、社内報なども活用して目指すべき姿をしっかり共有していきましょう。

■STEP_3:今ある文化、作っていきたい文化を見つめ直し、文化を守るための行動指針を作る
今ある文化で良い文化や残しておきたい文化は明確にして、継続していきましょう。その上で、追加で作っていきたい文化を作り、そのための行動指針まで設計しましょう。

社内文化を浸透させる唯一の方法とは

文化を浸透し、定着させるための唯一の方法は、
「従業員が文化に触れる機会を増やすこと」です。
会社の文化を思い出し、共感し、良いと思える体験を多く用意しましょう。

弊社で実際に行なっている2つの施策をご紹介します!

①魅力発見ワークショップ

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文化づくりの3つのSTEP①でご紹介した、「自社の魅力を知り、再定義する」という観点から、魅力発見ワークショプを行なってみましょう。
様々なレイヤーの人が参加する事で自社の理解が深まります!

②「架空読書会」の開催

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”今の会社が10年後、創業期からの挑戦や事業を振り返る本を出したら” ......という想定で、読書会を実施します。
架空読書会とは、「存在しない本のタイトルを挙げ、 あたかも読んできたかのように全員で感想や共感したポイントをシェアする」 ちょっと変わった読書会。
10年後の会社の未来や、これから直面するであろう困難を想像しながら、 みんなで未来について話し合います。

実際行なった時のレポートはこちらのnoteをどうぞ!

そのほかの施策について気になる方はこちらの資料を参考にしてみてください!

さいごに

組織への入り口である採用ももちろん大事ですが、今いる従業員のことを考え組織を強めていくこともとても重要です。

「この会社で働けて良かった」と思えるような会社/組織を作っていきましょう!


>>>参考文献<<<
(※1)広報会議,企業の魅力をつくる「4P」を意識、今こそ社内活性化に注力
<https://mag.sendenkaigi.com/kouhou/201505/pickup/004950.php>(2020.5.4参照)

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