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支える理学療法《シーティング編》

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#老人ホーム

シーティング 第8回 《アンカーサポート、車椅子操作》

シーティング 第8回 《アンカーサポート、車椅子操作》

シーティングも一旦、今回で終了させて頂こうと思います。

次は《支える理学療法シリーズ》

『ポジショニング編』

を掲載させて頂きます。

では、さっそく今回の内容に入ります。

まず、アンカーサポートとは、滑り座りなどで、ご高齢者様が前方にズレるのを防ぐモノになります。

シーティングをしっかりしても、やはり長時間座位であれば、時間経過とともに前方へ滑ってくる方は多くいらっしゃいます。

上記

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シーティング 第2回 《滑り座り(仙骨座り) 前編》

シーティング 第2回 《滑り座り(仙骨座り) 前編》



特養や老健、デイなどで、臨床上、一番よくみられる座位不良姿勢だと思われます。

まず、原因の一つとして挙げられるのは

①座低長(座位での臀部後方から膝窩部までの長さ)と座面長(車椅子の座面の長さ)が合っていない可能性が挙げられます。

これは、比較的小柄な女性が、大きな車椅子に乗っていいる際などに見受けられます。

ちなみに、座低長と座面長の適切な長さの指標は、膝窩部とシート前端のすきまが2

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シーティング 第1回《代表的な不良姿勢》

シーティング 第1回《代表的な不良姿勢》



シーティングとは、『ある目的の達成に近づけるために、最適な座位姿勢を支援をすること』です。

ある目的とは、

人によっては、仙骨部の褥瘡予防であったり、食事での誤嚥予防、拘縮予防など、個々人によって目的は異なるでしょう。

しかし、最適な座位姿勢を保つという手段は一緒です。

快適な座位姿勢が保てれば、たいていの問題は解決するはずなのです。

シーティングが上手くいくだけで、

①不穏・問題

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