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運動を行う上での”栄養の話” 脂質編

みさなんこんにちは!
今回は前回の糖質編に続き脂質に関する記事を書いていこうと思います!
前回記事は以下になりますので興味がある方はご覧ください!

脂質とは

みなさまは脂質多い食べ物と聞くとどんな食べ物を思い浮かべますか?
おそらく、上の写真にあるような「ピザ」など油っこい食べ物を想像すると思います。

ピザおいしいですよね。。。 自分も大好きです。

ただし、脂質を多く含む食品は多く摂取しすぎると、中性脂肪として体内に蓄えられてしまうため肥満脂質異常症の原因となると言われています。

ここまで、話を聞いていると脂質ってなんだか体に悪いもののように感じますが、実は脂質はヒトが生命を維持していく上で重要な役割を果たしています。ここからは、脂質の働きと正しい摂取・消費の仕方についてまとめていきたいと思います!

脂質の役割

脂質の役割には、①体内のエネルギー源となる、②脂溶性ビタミンの吸収促進、③体温の温存、④肌の保護といった働きがあります。

まずは、①体内のエネルギー源としての働きに関してお話します

①体内エネルギー源としての働き


前回の”糖質編”でお話をした3大栄養素に関しては覚えていますか?
3大栄養素の中には糖質、脂質、タンパク質が含まれていたと思いますが、脂質はこの中でもエネルギー産生能力に長けています。

ヒトが体を動かすときには必ずエネルギーが必要になります。
主にそのエネルギー源となるのが糖質と脂質です。

3大栄養素のそれぞれのエネルギー量は1gあたり糖質が4kcal、脂質が9kcal、タンパク質が4kcalといわれています。

なんと、脂質は他の栄養素に比べて1g当たりのエネルギー量が、2倍以上あるのです!

そして、最近では、脂質の中でもココナッツ油などに多く含まれる中鎖脂肪酸トリグリセリド(MCT)といわれる不飽和脂肪酸の一種が注目されています。

この不飽和脂肪酸に関しては、次回以降の記事で紹介をしていきますので、主に植物性の油に含まれる脂質と認識をしておいていただけたらと思います

MCTは一般的な植物脂と比べて食化吸収が良いため、効率的にエネルギーを摂取できるという点から、栄養摂取量が減少傾向にある高齢者に対する低栄養予防として摂取を促す取り組みも行われています。

現在、MCTパウダーやMCTオイル(日清オイリオ)として市販されており、病院によってはMCTパウダーを混ぜたご飯、通称”パワーライス”を栄養療法の一環として摂取していただく取り組みも行っているようです。実際、MCTパウダーをご飯に入れると、ご飯一杯当たり約50kcalほどのエネルギーを余分に摂取でき、体重減少を予防する効果もあるようです。

そういえば、最近では広瀬アリスさんが出演している「日清MCTオイル」のCMもよく見かけるようになりましたね!

以上が、脂質の体内エネルギー源としての役割に関するお話でした

②脂溶性ビタミンの吸収促進効果


続いて、②脂溶性ビタミンの吸収促進効果についてお話します
少し脂質から話がずれますが、5大栄養素の1つのビタミンには脂溶性ビタミンよ水溶性ビタミンの2つがあります。

特徴
脂溶性ビタミン:脂質に溶け、肝臓や脂肪組織に蓄えられる。         
        加熱で破壊されない

水溶性ビタミン:水に溶け、尿から排出されるため脂溶性ビタミンと比べて早く体外へ排出されやすい。加熱で破壊される。

この2種類の内、脂溶性ビタミンは油に溶けて体内へ吸収されるため、脂質の摂取がないと脂肪性ビタミンの欠乏症になる可能性があります。ですので、脂溶性ビタミンを摂取する際には、脂質を合わせて摂取する必要がります。

サラダにドレッシングをかけるのは理にかなっているのですね。

ちなみに、自分は納豆には、ごま油とネギそして塩を少々入れて食べています。とてもおいしいのでぜひ試してみてください!

③体温の温存


次は、体温の温存効果についてです。
脂質の摂取は体温を温存する上でも重要な働きをします。

みなさんは20世紀初頭に起きた、タイタニック号の事件を知っていましたでしょうか。

自分は映画版タイタニックが大好きで。
今でもたまに見返しております。

タイタニックのラストシーンで海に投げ出されたジャックとローズのうち生き残ったのは女性のローズだけでした。
これは、2人の体内に含まれる中性脂肪の量が関係していたかもしれません。
体内には、内臓脂肪と皮下脂肪という2種類の中性脂肪が蓄積されます。
このうち、皮下脂肪は対内外の断熱材の役割を果たしており、体内で産生された熱を守り、一定の体温を保持する役割があります。

そのため、一般的に皮下脂肪が多いといわれる女性のローズのほうが海上で長く生存できたのかもしれません。(そもそも海にさらされる体表面積に差があったからかもしれませんが・・・)

タイタニックを見ていない人がいましたら、さらっとネタバレをしてしまい申し訳ございません。ただ、そこまでのストーリーがとても良いので是非見てみてください!

④肌の保護

次は、肌の保護機能に関してです。

脂質を摂取すると一部は皮膚の皮脂腺と言われる器官で皮脂が産生されます
この皮脂は、皮膚からの水分の蒸散を防ぐ役割があり、肌に潤いを保つのもとても重要と言われています。
そのため、ニキビなどを気にして極端に脂質を避けた食事を摂っていると、肌のバリア機能が損なわれ、乾燥肌など様々な弊害を引き起こす可能性があります。

特に、30代以降になると皮脂の産生機能は低下していくため、30代以降でダイエットなどを開始しようと考えている人は注意が必要です。


以上が脂質に関するお話でした!
次回は、体を作っていく上で特に重要な”たんぱく質””についてまとめていきたいと思います!

最後まで読んでいただきありがとうございました!!


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