新しい施設に入居するも ~介護と癒し~
「だ、だいじょうぶかな・・・??」
一人引っ越しを終えた後、週末、母は無事退院の日を迎えることができました。
以前だったら車いすで十分だったのに、ストレッチャーでのお迎え。
それでも、こういった施設の設備や車両を利用させていただけるのは、本当に有難いです。
私のもとに現れた母は、ぐっすり眠っていて、呼びかけにも全く反応しません。
10日ほど前に面会に行った時よりも、さらに弱っているように見えて、何だか嫌な予感もしました。
無事、施設に到着
母には、事前に「この施設に決めた」という話をする機会もなく、私が独断で決めた施設に直行。(どこのご家族もも、こんな感じなのでしょうか?)
しかも眠っているから、どこに連れられていても分からない状態(笑)。
無事施設のベッドに到着した後も、睡眠状態が続いていました。
お昼の時間がやってきて、二人がかりで車いすに移乗していただき、痰の吸引後、同じフロアの食堂へ。
私は、母の部屋で「ちょっと一息」と思っていたら、、すぐに母は部屋に戻ってきてしまいました。
また、誤嚥?
「ゲホゲホ」いいながら、部屋に戻ってきた母。
食事はソフト食(ほぼゼリー食)のような感じなのに、少し食べて、うまく呑み込めなかったようです。
以前の施設では、誤嚥すると、看護師さんにバコバコ背中を叩かれて、食べたものを出すということをしなくてなりませんでした。
新しい施設では看護師さんが吸引して下さるので、少しは楽だとはいえ・・・
その後、熱が7度以上にあがり、食事がとれる状態ではないと判断し、昼食は抜き。
しばらく、ゲホゲホと吸引が続き、私も一息つく間もなく、部屋を出ることもできず、昼食抜き。
「だ、だいじょうぶかな・・?」という船出となりました。
おやつは、やっぱり
15時のおやつの時間を過ぎても、うとうととしている母。
私は内科往診の契約やら、なんやらで慌ただしくしながら、パッと母のほうに目をやると・・
母「あ、、生きてたん?」
目を開けて、やっと、私のことを認識できました(ホッ)。
私「少し熱があるけど、おやつ食べる?」
母「食べる」
私「さっき、ゲホゲホ言ってたん覚えてる??」
母「おぼえてない」
ギザギザな声だけど、しっかりと意志表示ができていたので安心しました。
17:30ごろ、夕食前のおやつ。
イチゴゼリーととろみ付きのお茶を完食、むせもなく介助することができました。
20日ぐらいに渡り、ベッド上で食事をしていたわけですから、車いすに座るのも大変。
車いすに座っての食事と、ベッド上での食事では、姿勢も異なります。
たった、20日ほど。
だけど、その間に「体の状態ってこんな変わっちゃうの?」学ばされることばかりでした。
ともあれ、食欲はあるようなので、ここからのスタート。
これまで月2回でお願いをしていた口腔ケアは、(母の了承なく)毎週に増やしておきました(笑)。
母が、誤嚥したり、ゲホゲホしたことを案外覚えていないというのは、幸いかもしれません。
ハードな1日が終了。
母、よく頑張りました。
あと1週間、関西に滞在し、様子を見ながらサポートする予定です。
「与えられる」ことは「豊かな」こと。
先日この言葉を聞いて、ハッとさせられました。
「大変、大変!」といいながらも、こうやってサポートできる私は「豊か」なんだ。
「あ~ほんとに、そうだな・・」と感じさせられます。
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