Lynn

東京在住。 関西で一人暮らしをしていた母の遠距離介護がスタート。施設に入居するも、2年…

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東京在住。 関西で一人暮らしをしていた母の遠距離介護がスタート。施設に入居するも、2年後に天国へ。 母の老いや死と向き合うなかで、“家族の癒し”を深く考えるように。 初めての介護とその後の、揺れ動く感情や思考錯誤の記録。

最近の記事

疎遠の父、その後 ☆介護~癒し☆

「あ〜、父はまだここに住んでいるだ!」 関西への帰省時、父の戸籍をとりに行きました。 いわゆる「出生〜現在」のものまで。 父とは、数十年にわたり、疎遠になっています。 そんな状況の中で、今できること 母の相続でお世話になっている税理士さんから教えていただき、「戸籍の附票」も依頼しました。 子供の立場であっても、親の住民票を同意なしにとることはできません。 そこで、頼みの綱になるのが、この”附票”。 現住所であろうところの記載があるのです。 両親の離婚当時、私

    • 相続と「ケチ意識」 ☆介護〜癒し☆

      ついこの間までは、1ヶ月ごとの関西への帰省は、母の介護サポートのため。いや、母に会いに行くため☆ 今は、相続に関する税理士さんとの打ち合わせのためです。 遺産分割に向けて、すべての金額が出そろい、あとはどう分割するか。 どのように分割するかは、相続人同士がよければ、どう分割してもよいのです。 お願いしている税理士さんは、妹と、できるだけ二分の一になるように、なるようにとご配慮して下さいます。 一方、私は、介護サポートをほぼすべて担い、相続に関する書類収集もほぼすべて

      • 遠方の実家の庭、どうする? ☆介護〜癒し☆

        「ちょっと散ってしまったね〜」 実家の玄関を出た途端に、声をかけられました。 「風が強かったから、、その前はキレイに咲いてたけど」 と見知らぬ女性。 私「随分咲いてました?」 女性「あら、ご存知ないの?」 私「そうなんです。私行ったりきたりが多くて」 女性「私は1日何回かこの道を往復することがあって」 私「そうなんですか。見ていただいてありがとうございます!」 女性「いえ、楽しませてもらっています」 何でもないやりとり。 ただ、私の内に 「こういうのっていいな♪」

        • 実家(遠方)の管理 ☆介護~癒し☆

          「あ~こういうことなんだな・・」 6月の関西への帰省時、実家の”10年診断”をお願いしていました。 祖母が購入した家を母が相続し、20年ほどの介護の期間を経て、祖母が亡くなったタイミング。 母は、65才を過ぎていましたが、「家を建て替えようかな?」と私に言いました。 当時の家は、木造で冬になるとしんしんと寒い・・(笑) そうではあるものの、「家を建て替える」と決意をした母のエネルギーを尊敬します。 大きなお金が出ていきますし、引っ越し準備をして、仮住まいをして、ま

        疎遠の父、その後 ☆介護~癒し☆

          父は生きていた ☆介護~癒し☆

          「お父さんはご存命です」 「えっ」と私。 「ご存命、生きていらっしゃいます」 そう戸籍係の窓口の方はおっしゃいました。 実は私の両親、私の大学卒業を前に離婚。 その後、父とは長らく疎遠になっています。 母は亡くなる1年ぐらい前、一度だけ私に、「一回、生きてるかどうか(私の父)の戸籍とってみたら?」と言いました。 しかし、翌日「やっぱりやめとき」と言ったため、私は、あえて戸籍をとることをしませんでした。(記録を見ると、それがちょうど私の誕生日だったことに驚き!) 父

          父は生きていた ☆介護~癒し☆

          5か月で相続は完了できるか? ☆介護~癒し☆

          今年3月に母が亡くなり、もうすぐ3か月が経ちます。 あの時の繁忙は少しずつ終息し、1日1回メソメソ泣くこともなりました(笑) 泣いても笑っても、相続税の納付期限は10カ月以内ということで、亡くなった次の週からスタートした手続き。 相変わらず、1か月に1回関西に戻り、税理士さんとの打ち合わせを継続しています。 不思議なことですが、こうやって移動をしていることにも、”豊かさ”を感じるようになりました。 財産の全容が明らかになるのは、3か月後以降! ・証券会社の残高証明

          5か月で相続は完了できるか? ☆介護~癒し☆

          遠方の実家/相続 ☆介護~癒し☆

          母の介護サポートが終わった時、つくづくと感じたこと。 それは、「家があることの有難さ」でした。 1か月に1度、東京→関西に戻り、実家に1週間ほど滞在する。 そこで、テレワークをしながら、母のいる施設にサポートに出かける。 私は実家を出て、かれこれ20年以上経ちますので、これまでは、せいぜい長期休みに実家で1週間足らず過ごすぐらい。 コロナ禍以前は、母が一ヶ月に1回東京に遊びに来てくれていました。 それが、介護をきっかけに、こんなに頻繁に実家で過ごすことになるなんて

          遠方の実家/相続 ☆介護~癒し☆

          ミディアムシップを初体験! ☆介護~癒し☆

          「スピリットの世界で、お母さんはハッピーに暮らしています。」 5月の納骨を迎える前に、私は初めてミディアムシップを体験しました。 ミディアムシップとは、霊界にいる亡くなった方のスピリットとの通信・コンタクト。 スピリチュアルにあまり関心がなければ、日本ではまだ聞き慣れない言葉かもしれません。 イギリス式のミディアムシップでは、ミディアム(日本語にすると霊媒?)には「エビデンス」、つまり「コンタクトをとっている存在が故人であると特定できる情報」が求められ、それを元にセッ

          ミディアムシップを初体験! ☆介護~癒し☆

          相続/便利!「法定相続情報一覧図」 ~介護と癒し~

          「亡くなった方(被相続人)の出生から死亡までの全ての戸籍」 相続の手続きをする際、提出を求められる書類で、頻繁に目にするこの言葉。 亡くなる前に、母の戸籍をとってみたところ、関西で完結すると思いきや、静岡の役所まで戸籍を取り寄せることになりました。 そして、全てを取り寄せると想像以上の手数料額! 行政やら、金融機関などから提出を求められ、言われた通りにこの戸籍一式をそろえていたら、とんでもない事態でした。。 が、2017年から制度として始まった「法定相続情報一覧図」

          相続/便利!「法定相続情報一覧図」 ~介護と癒し~

          遺品整理は”自分と向き合う”時間? ~介護と癒し~

          納骨後も続く、遺品整理。 母が施設に入居していた2年間、1か月ごとに実家に帰省し、そこを拠点に介護サポートをしていたので、少しずつ整理はしていたのに、何のその。 「本格的に遺品整理にとりかかろう」と自然に体が動くのは、やはり亡くなってから。 不思議なものです。 とっかかりは着物からでした。 持ち家なので、すぐに片付けをしなくてはならないわけではありませんが、今やらなければ、また機を逃すかも・・。 タンスを始め、大きなものを引き取ってもらうのに、一体いくらかかるのか

          遺品整理は”自分と向き合う”時間? ~介護と癒し~

          母のいない実家への帰省 〜介護と癒し〜

          「どこにもいないんだな〜」 ゴールデンウィークは、関西の実家に帰省。 実家に母はいない。 施設にも母はもういないわけだから、行く必要もない。。 もちろん頭では分かっていても、何となく物悲しい・・。 改めて、「お母さん」という存在の大きさを感じさせられます。 とはいえ、ゴールデンウィーク中は、税理士さんとの打ち合わせがあり、四十九日と納骨式も控えているため、少しばかりの忙しさが逆に慰めに。 東京で1ヶ月強にわたり一緒にいた母のお骨とも、しばしお別れ。 新幹線移動

          母のいない実家への帰省 〜介護と癒し〜

          ”相続手続き”も開始 〜介護と癒し〜

          一人の人を全面的に支えるにあたり、介護・看護面と同じように重要になるのが、いわゆる「財産管理」ではないでしょうか? 約3年前、母が在宅での介護サービスを利用し始めた頃から、私は母の確定申告にかかわるようになりました。 私はずっと会社員なので、確定申告には縁がなく、母が税理士さんに何の書類を提出しているのを把握するところからでした。 当時はコロナ禍で、なかなか行き来を頻繁にすることもできず、 母「◯◯の書類がきたけど、どうする?」 私「△△のファイルに入れてくれる?」

          ”相続手続き”も開始 〜介護と癒し〜

          遺品整理をスタート 〜介護と癒し〜

          「は、8000円ですか〜??」 施設からの退去に伴い、かなりの物量をそこで廃棄してもらったものの、一部は実家へ運びこみ。 2024年、今年に入ってから、ほぼ関西の実家で生活していましたが、今後はもう少し東京生活が増えそうです。 母がいる時には、いつかここに帰ってくるかも?という気持ちもあったので、少しずつ整理はしていたものの、とってもゆるやか。 しかし、亡くなった今、いつかは整理をしなくてはなりません。 まずは、着物から 自分でも「なぜ着物?」と思いましたが、よく

          遺品整理をスタート 〜介護と癒し〜

          悲しむ間がない喪主 ~介護と癒し~

          母が亡くなり、その途端からなんだか大忙し。 次の日の18:30から通夜式。 その次の日には、10:00から告別式。 その次の日の午前中は、区役所にいって死後事務手続き。 午後は、一人で施設の退去対応・・・。 初めての経験でもあるし、事前にちょこっと勉強や準備をしていたものの、あわただしい日々でした。 もっと高齢になってから対応することになろうものなら・・本当に大変と言わざるを得ません(-_-;) いざ、式を迎えるための事前準備 母の様子を伺いながら、どうかな?

          悲しむ間がない喪主 ~介護と癒し~

          母、天国へ(2) ~介護と癒し~

          「あっ」という一瞬があり、あまりその後の記憶がありません。 涙は時折こみあげてくるものの、ドラマのシーンでよくあるような「わーー」と感情をむき出しにして泣いた記憶もありません。 ただただ、感慨深いような感情が10分ほどあり、その後ナースコールを押しました。 「亡くなったと思います」 介護スタッフさんに伝えると、「少々お待ち下さい」と言われ、その後主任の看護師さんが部屋にやってきて、聴診器を母の胸にあてました。 私の腕のあたりにそっと手をおいて、「先生に連絡します」と

          母、天国へ(2) ~介護と癒し~

          母、天国へ(1) ~介護と癒し~

          3月19日の火曜日。 午前6:40ごろ、まだ眠気まなこの時間帯に、施設の看護師さんから電話。 「昨日と呼吸状態が違っているから、施設に来られたほうが・・」という電話。 週末施設訪問時、肩で呼吸していることが気になりましたが、月曜日もその様子は変わりませんでした。 ただ、私は東京に届いているであろう郵便物のことが気になっていて、一度東京に戻り、関西へとんぼ帰りしようかと考えていた矢先のことでした。 電話を切ってから、「今日は、仕事のアポが午前にも午後にも入っいるし、ど

          母、天国へ(1) ~介護と癒し~