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三度目の転倒 ~介護と癒し~

関西の実家でのテレワーク中、施設より電話着信があり、なんとなく嫌な予感がしました。

前日の夜11時頃、巡視の時間帯に、母がトイレとベッドの間で倒れていたとのこと。

歩行器でトイレに行こうとしたところ、転倒したのではないかということでした。

スタッフの方が、提携している内科に電話をして下さって、夜中に外傷をチェック。特に何かあるということではなかったとのことでした。

翌日、朝食の時間帯、40分ほどご飯とニラメッコしていたそうですが、ようやくその後、手を動かし、全量食べられたとのこと、それはそれでホッとしました。

施設でのご対応にも感謝です。

面会に行ってみると・・

その日は面会の予定はしていなかったのですが、昼休憩中に施設に訪問しました。

これは変な言い方ですが、母が転倒するときは、いつも何らか、私がそばにいる時。

今回も、私が帰省している時の事態で、関東でこのような電話を受ける時より、自分の目で確かめられるので、それはそれは本当に安心します。

訪問してみると、いつもよりベッドで「ぐた~~」とした状態で、エネルギーも「よれ~~」となっている感じ。

前日の状況確認をしましたが、「知らん」「覚えてない」で終わってしまいました。

それでも、意思表示の発話があるのは嬉しいことです。

部屋の中を見渡すと、ストックとしておいている和菓子の袋が一つがちらばっている!(一番おいしそうと思われるものがカラになっていた(笑))

傍らにハサミがあり、明らかに母が食べた後ではないかという感じ。

母に確認すると、「お腹すいてた」と。

近頃、部屋の中を歩行器で歩くことすらあまりしなくなったのに、お腹がすくと、このようなエネルギーが湧いてくるのは、驚きです。

次の日は、1か月に1度の外出の予定をしていましたが、こちらはキャンセルすることにしました。

食い気はあり!

外出はキャンセルしたものの、面会はいつでも可能なので、母に確認。

私「明日、とらやのあんやき食べる?」
母「食べる」(目は閉じているのに!)

抹茶・白あんを買ってみました

私「〇〇(母の好きなパン屋さん)のアンパンは食べる?」
母「食べる」(目は閉じているのに!)

半分へたっているのに、食い気はばっちりなようで・・それはそれで、頼もしい限りです(笑)

転倒から二日後

連日施設に訪問し、様子を確認。

表情も柔和、少しエネルギーも回復していて安堵しました。

ただ、体の動かし具合によって、背中の痛みがひどく
母「いたいいーーー!」

母が「いたい」と言う前に、私が母よりも大きな声で、
「いたいいーーー!!」と言いながら気を紛らわせ(笑)、
「食べる」と母が宣言していたおやつも食べることができました。

母「せっかく一人で歩行器で行こうと思っていたのに・・」

以前だったら「怖いからいや!」と私の面会時に一緒に歩行訓練をする気すらなかったのに、何か前向きな心境の変化があったのかな?と。

転倒から日も経っていないにもかかわらず、歩行訓練を拒否することなく、歩行器で一緒に、部屋の外の廊下を大きく3周も歩くことができました。

母「歩きたいわけじゃないねん。無理に歩いてんねん」
私「なんで?」

母「鬼ばばがいるから」
私「鬼ばばってだれ?」

母「〇〇(私の名前)という鬼ばばがいるから」
私((笑)失礼な!」

理由はどうであれ、歩く気持ちがあることは嬉しいことです。

ニュートラルな気持ちでいること

初めて母が転倒した時には、私自身、本当に気が動転したことを思い出します。

回を重ねれば、慣れてくるということとは違いますが、こういう時こそ、落ち着いて、ニュートラルな視点に立ち、
「今できることは何か?」
「私ができる最善は何?」
と問いかけるよう心がけています。

結局は、何があっても対応するわけですから、動転しているより、落ち着いている方が自分も楽~。

母のおかげで、「私の在り方」を成長させてもらっているのを感じます。

そして、母の私へのテストは続くのでしょう。

これまで関西滞在時には、平日の施設訪問は2日に1回ペースでしたが、転倒があってからは、毎日テレワークの昼休憩時間に訪問。

こちらのほうが、母もいい感じなので、来月からも継続予定かな?と感じています。

悪態つく相手がいるほうが、母も張り合いがあるしょうから(笑)

#介護 #介助 #家#感情 #コミュニケーション #母 





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