09 サンルーム天井とカフェ板コの字テーブル<ホームセンターが福岡の人気エリア・糸島で、空き家をリノベしてみる>
前回、天井裏部分の部屋の境界となる壁をOSBボードで貼りこんだコミュニティスペースは、吹き抜け部分にOSBの質感が映える吹き抜け空間となりました(記事はこちら)。今回はそのコミュニティスペースに隣接しているサンルームの天井と、コミュニティスペースで使うテーブル作りの様子です。
シミなどが見られるサンルームの天井。この既存の天井に被せるかたちで前回使ったOSB ボードを天井材として貼っていくことにしました。
OSBボードは、薄い既存の天井材ではなく、天井材の裏にある柱にビスを打ち込む必要があります。
天井裏の柱の位置や配線の状態を確認するため、一部のか所を点検口として四角く切り抜きます。
穴からのぞいて天井裏の状態が確認できたら、OSBボードの準備です。
OSBボードは、カフェ板を貼ってフローリングにした時と同じように「乱貼り」に、また目地模様となるように四辺を面取りします。(カフェ板フローリングの記事はこちら)。
天井の実寸を計り、ビスを打つ位置をふまえて、3種類の板を組み合わせることに。必要枚数分を丸鋸でカットしていきます。
OSBボード表面(天井として見える側)の四辺をカンナで45度面取りし、木材を巻いたお手製のヤスリで仕上げ。
この加工でOSBボードが並んだ時に板と板の隣接部分にすき間ができ、目地模様がはっきりと印象的になります。
ビスを打ち込む穴もドリルで開けておきます。
加工したボードは天井の中央部分から順に貼っていきます。中央から貼るのはバランスがとりやすい、という理由。
「ビスを打ち込む作業はすべて上を向いて行うので、繰り返し貼るのは思ったよりも大変です。」とスタッフ。
板を支える人、ビスを打つ人と、分担して作業を進めます。
中央から部屋の端に向けて一枚ずつ貼り進め、残るは最後の列の残り一枚…ですが、貼ろうとした板がわずかに大きく、きれいに収まりません。
実寸計算してOSBボードをカットしているのですが、経年の歪みなどの影響もあり、こういった微調整は度々発生します。
はみ出しているその大きさは約2mm。
カットする幅が細いと丸鋸での作業は至難の業に…。扱いに慣れているスタッフが、まずはできるところまで余分なところを落とします。
「カンナで側面を削るときは、最後板の端まで削り切ると端の部分が割れてしまうことがあるので、なるべく板の外側から内側に向けて削ると防げます。」
”師匠”細川さんからのアドバイスを受けながら、最後はヤスリやカンナで細かく削って調整。
最後のボードがぴったりと収まり、おしゃれなタイル調の天井が完成しました!
もともとは和室に隣接していたサンルームは、天井も和室に寄せた風合いでしたが、OSBボードの風合いでだいぶ印象が変わりました。部屋の印象を変えたい、といったリノベにもよさそうですね。
続いては、コミュニティスペースに設置する、テーブルをカフェ板で作ります。
カフェ板は3枚を横並びにして、裏を平ステー(平型ステー)といわれる補強金具で連結。連結したカフェ板をテーブルの天板、側板として脚に使い<コの字型>のテーブルにします。
「木材は時間とともに反っていくので、板の木目(年輪)の向きを考えないといけない。」と細川さん。
木材には「木表(きおもて)」と「木裏(きうら)」があります。
木表:丸太の状態の時に木の 【外側(樹皮側)】に近い側
木裏:丸太の状態の時に木の 【内側(芯側)】に近い側
乾燥すると木表は両端が反り上がり、木裏は真ん中が盛り上がります。
その反りの特性を踏まえて、天板を連結するときには、平ステーで固定する面を木裏側になるようにカフェ板を並べます。
側板は3枚の板がきれいに揃っていないと、脚として立てた時にガタつきが出るため、カンナやヤスリで面取りを行って調整、整ったら天板と固定する側に棚受けをビスで固定します。
天板に側板をビスで固定すると、コの字型が完成。
作業しやすいように、組み立てが済んだテーブルに天板を載せて、もう一台を組み立てていきます。
仕上げに脚の部分に保護材を張り付け、木材の側面などをきれいにヤスリで整えたら、シンプルでおしゃれなコの字型テーブルの完成です!
このテーブルは、単体で長机のように、また組み合わせて並べると大きな会議デスクのように使える仕様。
コミュニティスペースでは、スタッフの商品をについて学ぶ研修や、地域の皆さんとのイベントなどを考えていますので、そのような様々な活動に合わせてフレキシブルに使えることを想定して作っています。
今後テーブルを使う時が楽しみです♪
ぜひフォローと記事への「スキ」もお願いいたします♪
◆本シリーズはこちらからどうぞ