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人間関係や仕事の問題は脳が原因しているのかも!「ADHDコンプレックスのための脳番地トレーニング」を読んで


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こちらの本はADHD(注意欠如多動性障害)についての本となっています。

最近では子どもの発達障害が話題となり、ADHDをご存じの方も多いのではと思います。

ADHD(注意欠如多動性障害)という名前のとおり「多動性・衝動性」による特徴と「不注意」による特徴があります。

ADHDをもっている人は人口の5%程度といわれています。

有名人ではナポレオン、ベートーベン、ピカソ、アインシュタインなどもADHDだったといわれています。


隠れたADHD脳、ADHDコンプレックス

脳内科医の著者はMRI画像によって、脳に何が起こっているかでADHDを診断していて「ADHDの問題は脳にある」と断言しています。

特徴での診断では、個々によって症状が様々であるためADHDと診断されない人も多く存在するそうです。

特徴がなくても画像で確認すればADHDと診断出来るので、それらを隠れたADHD脳(症状がわかりにくいADHD)と呼んでいます。

隠れたADHD脳の人の特徴】

①他の長所の部分が短所であるADHDの症状を隠してしまっている場合
②他の疾患を併発しており、他の疾患の症状のほうが目立つ場合

この2つのパターンがあります。

①は落ち着いていたり、社交的だったり、意志が強かったり、ADHDの特徴が一見見られない場合です。

②はうつや睡眠障害など他の疾患の症状が前面に出ているので、ADHDの特徴が隠れてしまっている場合です。

この②をADHDコンプレックスと呼んでいます。


このADHDコンプレックスを含め、ADHAと判断出来る脳であっても、ADHDが隠れやすい人たちを、「隠れたADHD脳」と呼んでいます。

脳の8つの系統

隠れたADHD脳の人に向けて、脳を8つの機能別に分類し、弱い部分ごとに例をあげて対処法を解説しています。

【8つの系統】
①感情系脳番地 感情・感性や社会に関係
②記憶系脳番地 覚えたり、思い出したりすることに関係
③思考系脳番地 思考や判断に関係
④理解系脳番地 物事や言語を理解することに関係
⑤運動系脳番地 体を動かすことに関係
⑥聴覚系脳番地 耳で聞くことに関係
⑦視覚系脳番地 目で見ることに関係
⑧伝達系脳番地 話したり、伝えたりすることに関係


ADHDと診断されずに「なぜ生活しずらいのか」と困っている人に向けた人生のガイドブックのようになっています。

今回は40個ある例の中から、現実で出会いそうな例を幾つかピックアップしてお話していきたいと思います。

どれもよく見るような悩みですが、ADHDの特徴から考えると普段とは違う対処が見つかる内容です。



①好きなこと以外続かない

好きなことは続けられるけど、興味のないものや仕事など他の人から支持されたことに対してはやりたくなくなってしまう。自分では飽きっぽいと感じていると思います。
その理由には『自分の理解が深まらないので、思考し続けるのが嫌になる』気持ちがあるからだそうです。

これは③思考系の弱さによるものです。


【対処方法】
自分で面白くさせるクセをつけることです。

「自分の好きなものは続けられる」「好きなものには興味が湧いてくる」という強みを生かす方法です。

人から言われてからやる受け身の姿勢ではなく、能動的に面白くしていく発想をもつことで大切になってきます。

【 興味をもてない = 情報が足りないから 】
という認識が良さそうですね。

情報を集める、情報を伝えることが途中で飽きて投げだす防止に役立ちます。



②主張が強すぎて、周りに引かれてしまう

一つのことに過集中になりやすいため、熱が入り過ぎて気持ちが高まり、思い込みも激しくなってしまいます。
この傾向は誰にでも当てはまりますが、他人の影響を受けやすい特徴から「他のみんなも自分と同じはず」と考えてしまいがちです。

これは④理解系の弱さによるものです。


【対処法】
本当にこれでいいのか?と絶えず自問することです。

自分の考えだけに集中してしまうので客観的な視点を持てるようにしていきます。「他人から見たらおかしいのかも」と思えるように、違った考え方のアプローチが必要になります。

ADHDは反省するのが苦手な脳なので、過剰に意識をして、恐る恐る発言するくらいが丁度良く、バランスがとれるそうです。



③人から言い訳が多いと言われる

説明しているときは過集中になっているので、自分の意見にしか意識が向いてない状態です。自分のことで精一杯なため、その説明が相手には言い訳として伝わってしまうそうです。

これは⑧の伝達系の弱さによるものです。


【対処法】
日常のトラブルの状況や、自分が思う原因を日記などに細かく書いてみることです。

ここでの問題は自分の立場からしか説明していないということです。日記に記すことで自分の気持ちのアウトプットになりますし、後ほど振り返ることも出来ます。日記として客観的に見ることで相手視点に触れる機会となります。

ADHDの「忘れやすい」「振り返りが苦手」な部分をカバーする行動になります。




幾つかの例を見てどうでしたか?

「あれっ、自分も隠れADHD脳なんじゃ」「職場のあの人、実はADHDコンプレックスなんじゃ・・」と思いませんでしたか?


そうなんです!

ADHDの話として書かれていますが、自分にも他の人にも当てはまる項目がすごく多いことに気付いたのではないかと思います。

これは性格に長所と短所があるように、脳にも強い部分、弱い部分が誰にでもあるということの表れだと思うんです。

わたしたちが生活の中で悩んでた部分が、実は脳の働きによるものだったかもしれないということですよね。



対処法も難しくなかったですよね?

「手術が必要」「治すのに10年かかる」ではなくて、ちょっとした工夫やコツで誰にでも導入しやすいのが特徴だと思います。

ADHDだけではなく、わたしたちの悩みのガイドブックとしても活用出来るのではないかと思いました。

他にも様々な例が載っています。更に知りたいと思った方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。





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