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[映画レビュー3/5点]グッドシリアルキラー サイコパス先生は正義の殺人鬼?守りたいもののために殺します。

本編のネタバレです。。

こんなジャンルです。
・殺人サイコパス
・殺人鬼の正義、価値観
・衝撃でかつ闇堕ちな展開
・めった刺しです。


ストーリー
主人公はなんと殺人鬼です。名前はエヴァン・コール。心穏やかで家族思いで親切な性格です。しかし、もちろんサイコパスな一面が。笑
彼は学校の先生として、家庭に問題がある子供たちの相談をよく受けます。

話の冒頭から、エヴァンは子供たちの苦しませる存在を次々と殺していきます。

殺人をするときは決まった手順で、必ず夜中に行い、相手を拷問して本音を引き出し、それを録音しています。

そして、子供たちの相談には毎回とても親身で、
「君は悪くない。きっと上手くいく」
というセリフを何度も使います。

まるで殺人を犯す自分に言い聞かせるようです。

エヴァンには、生まれたばかりの娘と大事な妻がいます。
妻は育児に苦しみますが、エヴァの母親が育児を助けてくれたことでうまくいきます。その一方で、夜中に出かけるエヴァンが何をしてるのか疑問に思い始めます。

このエヴァンには、相手の苦しみの元凶を消してやることが正義なのでしょう。
妻を苦しめていた存在は、この映画の冒頭で登場します。

しかし、話はまだ中盤に関わらず衝撃な事実が一つ判明します。

エヴァの母親が、この殺人に関与していたのです。要するに共犯者です。

ここでこの親子の過去があきらかになります。

そして、とうとう殺人の疑いがエヴァンに向けられます。

殺害された父親の生徒の一人が、エヴァンが犯人だと嗅ぎつけ、警察もしっぽをつかみ始めました。

もちろん共犯の母親はうまくごまかしますが、妻のローレンが、夜中にエヴァンが犯人である証拠を見つけてしまい動揺します。

そして最後はまさかのダークな展開です。

エヴァンの母親は妻のローレンに、自分たちの辛い過去の話をして、「子供にもそれを味わってほしくないから、守るための代償を払ってる」と意味深な発言をします。
「エヴァンは純粋に守りたいものを守ってる。家族の幸せのためならなんでもする」と。

それを聞いたローレンは行動に起こします。

警察に事実を通報するのかと思いきや、、、、、

なんと妻のローレンが、エヴァンの秘密を知る生徒を殺してしまうのです。



この現場を目撃したエヴァンその殺害を隠蔽して、こうして無事一家殺人ファミリーが完成しておしまいです。笑

この話が面白いのは、

守りたいものを守るために、殺しを行うと矛盾が生じるところです。

母親は、息子のエヴァンが大事なので、妻のローレンが警察にチクろうとしたら殺す気でいたでしょう。
ローレンにとっては家族やエヴァンが大事なので、事実を知る生徒を殺しました。
エヴァンにとっては家族も生徒も大事でしたが、家族を守るためにローレンの殺害を隠蔽しました。

それぞれが守りたいものを守ろうとするといろいろ複雑になる設定は面白い。


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