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『少女は卒業しない』感想文、序


 こんにちは。卒業しても心はそのまま、本当は卒業なんてしたくなかったよね! な一般人Aです。ご機嫌麗しゅう。

 『少女は卒業しない』この作品オンタイムで映画やってたのね。地元で1箇所しか上映してなくて危うく見逃すところだった。ほんでついでに原作も読み返したので、感想文してみむとてすなり。
 あ、初見の方びっくりするかもしんないけど、前置き必要なくらいここの感想文長いから。長い上、びっくりするほど長いから。よくもまあ喋るからよろしくね。




『エンドロールが始まる』

【前提】

1、共通設定:舞台は図書館。若くおとなしい男性教員と、イチ女生徒の関係を描く。2人を繋ぐのは一冊の本。

2―①、映画VER
 クラスに馴染めない女生徒が、逃げ場として訪れていた場所としての図書室。関係は先生と生徒というよりか先輩と後輩。人付き合いが苦手なまま卒業することに不安を感じている女生徒に、同じく「人付き合い苦手代表の先輩」として先生がアドバイスをする。
 卒業式当日、女生徒は返却期限をとっくに過ぎている本を返す。よく分かんない、読みきれてないけど、同じものを購入したから返却する。それに対して先生は「興味のないことに興味を持とうとした、変わろうとした分岐点の象徴」として、図書室の貸出用のバーコードのついた本をその手元に残し、代わりに購入したばかりの本を受け取った。
 女生徒の勇気を「認めた」
 なりたい自分と踏み出す一歩をテーマに描いたもの。

2―②、原作VER
 担当教科のかぶらない「先生」との唯一の接点が、週に一度、金曜日の図書室の貸し出し業務時のやり取り。問題児と、それを嗜める先生。
 なんとか先生と関わりを持ちたい生徒。大人として、1人の女性として見て欲しくて、必死で背伸びをする。一度だけ写真で見た先生の奥さんの、髪型だけでも真似をしてみる。高校生とはいえ、一丁前に恋をする。そのひたむきさに大人も子供も関係ないのかもしれない。
 女生徒の勇気を「受け入れた」
 受け入れて「ありがとう」と笑う。きちんと先生をする。同時に「卒業式、遅れちゃダメですよ」と、個人の感情に構っていられない社会を教える。
 憧れと叶わない恋をテーマに描いたもの。

3、それぞれの良さがあり、それぞれに楽しめる。
 2人の関係の共通項は「成長」、それに「よくできましたね」
 違いは最後に女生徒の見ているもの。
 映画は受けとった本を胸に力強く歩き出し前を見ていて、原作は先生のいなくなった図書館でたった今失った恋と向き合う。

 恋。『初めて恋をした 日に読む話』というドラマ化もされた漫画があるが、あれも先生と生徒だったな。恋は成長を促す。だから見上げるという意味では、形式上先生という立場はハマりやすいのだろう。
 そう。これはたった32Pの初恋を描いた物語。私にとってこの一作は「好き過ぎて『背景描写』『心理描写』及び『事象』パートに分けて自分の創作に活かす」くらい思い入れの深いものであり、だからこそ丁寧に感想文したい。感想文と言いながら、私なりの分析、解釈、解説でもあるため、独り言多めかつバイアス過多。アメーバのごとく、完全に別の一個体を生み出すから、何度も言うが原作ありきであって欲しい。32Pなんて国語の教科書にまるっと載っててもおかしくないからな。読んで、よければパンピーの独り言にちょっとだけ耳を傾けて欲しい。

「成長したいと思う瞬間」が過去に一度もなかった人を除く、これは架空の人物を当てたあなたの物語だ。






【参考】実は前にも書いてんだ。ふわっと感想文するとこんな感じ↓↓↓

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