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牛乳か相談だ

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牛乳ができるまでの十勝の牧場のとある日常をご紹介。牧場で働く前に読むと、どんな仕事なのか、牛乳の選び方等もわかります。
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#乳牛

寝たら牛になる。では、寝ない牛はなに?

なんか、禅問答みたいですが・・・・(笑)。

あ、寝てる!

仕事を終えてちょっと牛舎を覗いてみると

死んでるかのように首を出した牛がいる。
お? 寝てるか? とそ~っと近づいてみました。

もう少し近づいてみました。

ここで起きてしまい、いつもどおりの姿に。

寝ている姿を見ることはほとんどない

牛は小さな仮眠を取ることがほとんどらしく、警戒心が強くて、周囲の雰囲気が変わっただけですぐに気

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牛の定期検診は乳検で。

牛の定期検診は乳検で。

週末は、酪農・牛絡みの話にしますね。
一応、ITも酪農もどちらも本業です。

定期検診を受けましょうと言われ続け・・

先日あったのは年に1回受けなきゃいけない定期検診。

あ、牛じゃなくて自分です(笑)。
毎年0.5cmずつ身長が低くなっているのは気のせいなのだろうか・・・。
人間の場合は、健康状態を定期的にチェックすることで病気を未然に防いだ知りますが、牛の場合には月に1回の検査があります。

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常に天気と向き合う日々。。。

常に天気と向き合う日々。。。

"note読んでますよ”と言われた^^;前回の投稿が1月。 あっという間に夏が通り過ぎ牛達が過ごしやすい季節がやってきました。
ずいぶんとご無沙汰している友人から
「ハヤカツさん、酪農のnote読んでみましたよ。1月から止まってますけど・・・・」
、と本人がすっかり忘れていたことを思い出させてもらいました(汗)。

こういう時は、

晴れが3日続けばいいのだけど・・・いま、僕が働いている牧場の牧草

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酪農の”いま”を全肯定してみよう

酪農の”いま”を全肯定してみよう

おかげさまで年末の【牛乳余るかもー!】という一大消費キャンペーンは皆様のおかげで搾った牛乳の廃棄という事態には陥ること無く年末年始を乗り越えることができましたm(__)m。

牛の気持ち、酪農家の気持ち”放牧が絶対にいい” という考えの牛はどれぐらいいるのだろう?

こうした昔ながらのつなぎ牛舎に入っている牛は、慣れていることもあって留め具を開けてもジッとしていることが少なくありません。
もちろん

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搾乳、今日は嫌なの。

搾乳、今日は嫌なの。

分娩から3週間ぐらいたった若牛。
まだ、搾乳に慣れていないのか、時々足を蹴り上げてミルカーを落とす。

産後の肥立ちが少し悪く発熱等もあって抗生物質投与してもらい、バケットで別搾りとなった。

暴れる牛をどう搾るか?普段はおとなしく搾らせてくれる牛が、今朝に限ってはミルカーを1本でもつけるとすぐに足で蹴り上げてくる。

【今日は、いやなんです・・・・】

って牛にもそういう気持ちがあるかも知れない

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搾乳は、牛との呼吸合わせというけれど・・・

搾乳は、牛との呼吸合わせというけれど・・・

最近の牧場での多くの搾乳機器は自動離脱装置がついているので、ほぼ搾り終わった時点で自動的に牛からミルカーが外れる。そのため、安心して次の搾乳準備にかかれるのだけど、僕たちの牧場では自動着脱が着いていないので、搾り手が1頭ずつの様子を常にチェックしつつ、次の牛で搾乳準備を進めていく。

忙しい=乳量が少ない1頭にミルカーをかけている時間が長いと準備に余裕ができるし、過搾乳(=もう乳が出ないのに、かか

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良質な生乳は、”小さな積み重ね”が全て

良質な生乳は、”小さな積み重ね”が全て

今年もいよいよあと2日。
牧場で年の瀬だなぁと思うのは、小さな鏡餅が飾られるぐらいかな。 
今朝も日の出前に一通りの仕事を終え、一旦、家に戻ってきた所です。

小さな改善を毎日積み重ねる毎朝の餌やりの手順について今朝、少しスタッフ間で打合せしたんだけど、ちょっとしたムダを減らすために明日から少し工夫してみることにした。
牛が食べる以上の餌を入れても仕方ないから、適量の餌をやりつつ、無駄にしないよう

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