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住み開きシェアハウスで、みんなでつくるみんなの図書館をはじめました

シェアハウスになっている自宅を地域に開いて「まちの図書館」にしたら、本が、それから人も、少しずつ集まってくるようになりました。そうして、出会いとコミュニケーションが生まれる「本のある場所」になり始めています。

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こんにちは、茨城県水戸市に住む板谷隼といいます。「はやぶさ」と読んでください。改めての自己紹介でした。

いま、水戸市の茨城大学という国公立大学のすぐそばに5LDKお庭付きの1軒家を借りています。ひとりではもてあましてしまうのでシェアハウスにして、さらにお庭とそこに面した一番大きい部屋を地域に開放したコミュニティスペース(「はなれ」とか「シェアリビング」と呼んでます)にしました。日々、暮らしを共有したりしています。

友人に「自宅の自室以外を開放して暮らしているんだね」と言われたことがあって、しっくり来ています。

この『住み開き』という暮らし方や、我が家Co-livingはちとごのことはこちらのnoteで紹介していますのでぜひ。

今回は、そんなはちとごのシェアリビングを最近『図書館』にしましたよ、という話です。

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家のはなれを開いた場にすると決めた時から、本と本棚を置こうと決めていました。

理由は、本というものを媒介にすると出会いが生まれる予感がしたから。この時点ではただの直感です。

本と出会うというのは物語や、あるいは著者との出会いともいえるし、読んでいくうちに自分との対話が起きて、知らなかった自分自身と出会うこともあるかもしれない。ときには、たまたま居合わせた人に本を紹介することや、同じ本が好きで話が弾むことだってあるかもしれない。絵本があれば、小さい子が遊びに来て大学生のお兄さんお姉さんと出会うかもしれない。

もっといえば僕は、本以上に本棚が好きなんです。本棚というのは本を収めていった人のひととなりが見えるものだと思っていて、誰がどういう気持ちで作った本棚かというを想像するのがとても好きなのです。
それも出会いのひとつだと思っていいんじゃないでしょうか。

出会いはきっかけを生んで、そのきっかけで誰かが前に進む。そういうことがあると良いなと、場を開いていてずっと思っています。


そういうわけで、はちとごのシェアリビングは「本のある場ですよ」と、家を開いた頃から言っているんですが、その点についてはあんまり定着していきませんでした。

本も本棚も徐々に増えているのに…。

奈良県の実家から僕ら兄妹が読んできた絵本もたくさん届いたのに…
(郵送で届いたときに多すぎて驚き「何冊あるの?」とLINEで聞いたら、「70kg」と返ってきました。着払いで7000円しました)

そこで、「もうはっきりと『図書館』って言ってしまえば、来てくれる人が増えるかな!」と思い、

まちライブラリーに登録しました!

名前を、『はちとご文庫』といいます!

まちライブラリーとは、地域の中の様々な場で、みんなが持ち寄った本をみんなが読んだり借りたりできるようにする取り組みです。全国で1000軒近いライブラリーが登録されています。

形式は、オフィス、カフェ、病院、時には個人宅や自然の中など様々。開館のしかたも毎日、週末だけ、予約が入った時だけなど様々です。本をきっかけにちょっとしたお喋りをしたり、本棚を囲んでお茶会をしたりと、本を通じたつながりが生まれることも。その場所だけの「みんなのライブラリー」を地域のなかに生みだしています。

まちライブラリー公式HP:https://machi-library.org


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『まちライブラリー はちとご文庫』が生まれたのは2022年11月。

ここ数か月で、この「本のある場」に足を運んでくれた人たちが思い思いに過ごす光景を何度も見ることができました。

日の当たるところでのんびり読書して、ときどき他の方とお茶しておしゃべりをする日。
話の内容は本と関係あることもあるし、全然関係ないこともあります。

話していてすごく気が合ってしまった方に、僕がひたすらおすすめを紹介する日もありました。

また、月1回くらいで、「はちとご読書タイム」というイベントを開いています。集まった人でまずは1時間くらい、黙々とそれぞれが持ち寄ったり本棚から選んだりした本を読み、その後は、自分が読んでいる本の紹介や感想、あるいは最近気になっていることなんかを順番に話し始めて、対話やコミュニケーションの時間をつくったりしています。

ときには、キャンドルを灯して、じっくりと対話を味わう日も。

実はこのイベント、僕自身がなかなか読書の時間を取れていなかったときに、「イベント化してしまえばその時間は絶対に読むのでは…!」という想い月から始めたイベントなんですが、気に入ってくださる方がいて続けられています。

そして、たくさんあるけどまだまだ活用しきれていない絵本!
これをどうしようかなあと思っていたら、はちとごによく出入りしてくれている大学生が「私、絵本が好きで、まちライブラリーの活動に興味あります!」と…!

それで始めたのがこのイベント、『絵本の日』

絵本をいつも以上に目立つように配置して、あったかい日にはお庭にも出して、足を運んでくれた人と絵本を楽しんだり、交流したりしようというイベントです。好きなタイミングで来て、好きに楽しんで、気に入ったら借りていってもOK。

遊びに来た大学生が読み聞かせをしているシーンも。こういうのが、とても好き。

それから、たまに屋台で出張もしています。近所の公園に本を持っていってます。お近くの方、もし見かけたら遠巻きに眺めたりせず、声をかけてくださいね。

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まちライブラリーはじめ、『私設図書館』の機能を持つ場所の良いところは、「関わりしろ」がたくさんあることだと思っています。

公立の図書館や大型書店よりも、地域の人が自分から関わって繋がりを持つための敷居は低いのではないでしょうか。

利用する、本を寄贈する、一緒にイベントをする、一緒にライブラリーの運営をする、その場にいる人に話しかけてみて仲良くなる。

もしあなたが寄贈してくれた本で本棚をつくれば、きっと「あなたらしさ」がある本棚になって、いつか誰かが本棚を通して「あなた」と出会うことがあるかも。


つい手に取る本や本棚から、ひととなりが見えてくるかもしれません。本棚を通して人と出会うことだってある。

出会いはきっかけを生んで、そのきっかけで誰かが前に進む。

そんな出会いやきっかけをつくる仕掛けのひとつとして、自分の家を開いて小さな図書館を始めました。

店員やお客のような境界は、できる限り曖昧にしていきます。

そんな風にして、この場を気に入ってくれる人たちと一緒に作っていける図書館を、まちにひとつ生み出しました、というお話しでした。
よかったら足を運んでくださいね。お茶でも淹れて待っています。


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【はちとご文庫についての概要!】

お近くの方はぜひお立ち寄りくださいね~!
運営に関わってくれる方がいたらもっと嬉しいです!

Instagram:https://www.instagram.com/hachitogo_bunko/
Facebook:https://www.facebook.com/hachitogo.bunko

はちとご文庫は、水戸市袴塚3丁目にある住み開きシェアハウスCo-Livingはちとごのシェアリビング(はなれ)を拠点にしたまちライブラリーです。

見学・本の貸し出しなどは無料で、ゆっくりシェアリビングをご利用される方は300円で終日利用可能です(コーヒー・お茶やお菓子を気まぐれに振る舞ったりします)。
また、18歳以下は全部無料です!

さまざまなジャンルの書籍・漫画・絵本に、電源・Wi-Fi・プリンタ・モニターもありますので、リビングとして思い思いにお過ごしください。
オープン日は今のところストーリーズや投稿からご確認いただくか、DMいただければと思います!

【一緒にまちの図書館を運営しませんか!】
現在、ライブラリーの運営や本を介した場づくりを一緒に進めてくれる方を募っています。

「としょ係」としてライブラリーを開けて利用者さんを迎えてくれる方、イベントを企画してくれる方など、形は様々で大丈夫。

少しでも気になる方はぜひSNSからお気軽にご連絡ください!

co-Living はちとご / はちとご文庫
管理人 板谷隼

いつもサポートありがとうございます…! いつかお会いしてお礼を伝えたい! いただいたお金でジュースで乾杯したり、一緒にコーヒーを飲んだり、お酒と一緒に熱く語り合うことを思い浮かべてます。ぜひお付き合いください(笑) そして、コメント付のシェアも最高です!なんと無料です!