しまあさ

理学療法士(Physical Therapist) / 認定理学療法士(脳卒中) / …

しまあさ

理学療法士(Physical Therapist) / 認定理学療法士(脳卒中) / IPNFA®︎ LEVEL 2/ 藤田臨床動作分析講習会 ベーシックコース/地域ケア会議推進リーダー・介護予防推進リーダー / 福祉住環境コーディネーター2級 / よろしくお願いします。

マガジン

  • 統合と解釈

    学生時代に作った「統合と解釈」を載せています。PT・OTの学生のみなさんの参考になれば幸いです。

  • 脳卒中、脳卒中リハビリテーション

    脳卒中とは、脳の血管が破れるか詰まるかして、脳に血液が届かなくなり、脳の神経細胞が障害される病気です。このマガジンでは脳卒中の病態や障害、リハビリテーションなど様々なことについて触れていきたいと思います。

  • 歩行

    理学療法士にとって、とても重要である「歩行」 人それぞれに様々な歩き方があり、「歩行練習」や「歩行分析」など臨床している上で悩む方も多いのではないでしょうか。そんな人のために、明日からの一助になって頂ければ幸いです。

  • 理学療法(Physiotherapy)

    理学療法士は Physical Therapist(フィジカルセラピスト) と呼ばれており、主に怪我や病気などで、身体に障害のある人や、障害の発生が予測される人に対して、基本動作能力(座る、立つ、歩くなど)の回復や維持、および障害の悪化の予防を目的に、運動療法や物理療法(温熱、電気等の物理的手段を治療目的に利用するもの)などを用いて、自立した日常生活が送れるよう支援する医学的リハビリテーションの専門職です。「理学療法士」を知らない人でも分かるような記事を書いていきたいと思います。

  • その他

    理学療法、リハビリテーション以外のことや、ちょっと違うもの

最近の記事

統合と解釈~大腿骨転子部骨折~

こんにちは。今回は「統合と解釈~大腿骨転子部骨折~」についてお話します。 「統合と解釈」とは、理学療法評価を行った結果より「この患者さんの何が問題だったのか」、「この病気はどんな病気で、予後や病態はどんなものだろう」、「退院後の自宅での生活や復職、家庭的役割は今後どのようにしていけばいいのだろう」などを考えていくものです。 大きく分けて①病気の病態把握と予後を行う②理学療法評価より問題点把握をする③社会的問題の把握の3つに分けることが出来ると思います。 ①に関して、病態

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    • 統合と解釈~被殻出血②~

      今回は後輩が学生時代に書いた一症例(左被殻出血)の統合と解釈を載せてみようかと思います。 ※かなりの長文となります。 ※本症例は後輩が学生時代に模擬的に掲示された症例を書いた架空のものであり、実在しません。 ※学生さんなど、例文で参考になれば良いかなあと思います。

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      • 歩行分析の書き方~左被殻出血~

        こんにちは。今回は歩行分析の書き方(主に学生向け)についてお話します。 歩行分析とは、具体的になぜそのような歩行になっているのかを書いていくものが「歩行分析」となります。 今回は左被殻出血の架空症例をもとに、後輩が書いた歩行観察の部分を載せますのでご参考下さい。 ※前回投稿文の「歩行観察の書き方~左被殻出血~」と合わせて読んでいただけますと理解が深まると思います。 ※本症例は後輩の学生時代に担当した症例ですが、一部分変更しています。症例は模擬症例であり、架空もので実在し

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        • 歩行観察の書き方~左被殻出血~

          こんにちは。今回は歩行観察の書き方(主に学生向け)についてお話します。 「歩行観察」とは、「歩行分析」とは異なり、患者さんや症例さんの歩行の様子を医学的用語を用いて書いていくものです。 )例えば、Initial Contactでは右足関節は背屈位、膝関節は軽度屈曲位、股関節は屈曲位をなっているなど 具体的になぜそのような歩行になっているのかを書いていくものが「歩行分析」となります。 今回は左被殻出血の架空症例をもとに、後輩が書いた歩行観察の部分を載せますのでご参考下さい。

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          統合と解釈~変形性股関節症~

          こんにちは。今回は「統合と解釈~変形性股関節症~」についてお話します。 「統合と解釈」とは、理学療法評価を行った結果より「この患者さんの何が問題だったのか」、「この病気はどんな病気で、予後や病態はどんなものだろう」、「退院後の自宅での生活や復職、家庭的役割は今後どのようにしていけばいいのだろう」などを考えていくものです。 大きく分けて①病気の病態把握と予後を行う②理学療法評価より問題点把握をする③社会的問題の把握の3つに分けることが出来ると思います。 ①に関して、病態把

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          ラクナ梗塞②

          久しぶりの投稿になります。 今回は脳梗塞の中でもラクナ梗塞についてお話しします。 「ラクナ」はラテン語で「小さなくぼみ」という意味です。 その名の通り、脳の血管は太い主幹動脈から枝分かれした細い「穿通枝」という血管へ流れていきます。15ミリ以下の、この小さな穿通枝が詰まってしまうことにより、脳梗塞となってしまいます。 症状は軽度であることが多いです。 しかし時折 BAD type(Branch-Atheromatous-Disease)と診断されることもあります。 B

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          「観察」と「分析」の違い

          学生時代によく「歩行観察」や「歩行分析」を行いました。 が...みなさん「歩行観察」と「歩行分析」の違いは分かりますか? 学生時代の私はお恥ずかしいことにちんぷんかんぷんでした(笑) 私なりに分かりやすくまとめてみました。 「観察」は ありのままの様子を書く (例えば...Msw時に足関節が底屈位で膝関節は屈曲位となっている) (目線は下方を向いており、やや体幹前傾位) などなど、歩いている様子を観察してありのままの様子を書くみたいな感じです。 それに比べて 「分

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          自主トレ作成の時に...。

          私たち理学療法士は、患者さんや利用者さんに対して24時間付きっきりでリハビリテーションを行なっているわけではありません。 私たちが介入する時間はほんのわずかであり、全て良くすることは難しいです。そこで病棟で自主トレーニングを行っていただく機会も多いのですが、そこで良く利用しているのが「自主トレばんく」というサイトです。 何が凄いかというと... 「無料」かつ「分かりやすいイラスト」でとても「活用しやすい」ことです。 当院でも積極的に活用させていただいております。 ぜひ

          自主トレ作成の時に...。

          ラクナ梗塞

          久しぶりの投稿になります。 今回は脳梗塞の中でも「ラクナ梗塞」についてお話しします。 ラクナ梗塞の「ラクナ」とは、ラテン語で「小さなくぼみ」という意味です。直径15mm以下の小さな脳梗塞のことで、脳の中にある太い血管(主幹動脈)から枝分かれした穿通枝(せんつうし)と呼ばれる細い血管があります。この穿通枝の先が詰まるのがラクナ梗塞です。 ラクナ梗塞は小さいがゆえに、気づかないことしばしば見受けられます。しかし脳梗塞を発症していることに変わりはないので、知らない間に主幹動脈の

          ラクナ梗塞

          心不全教室

          こんにちは。 今回は当院で行われている「心不全教室」についてです。 現在はコロナの関係でお休みとなっていますが、月1~2回程度、入院・外来患者問わずに「心不全教室」というものが行われています。 医師や看護師、リハビリテーション職をはじめ薬剤師や栄養士など様々な職種が職種の観点から「心不全」に対しての説明会を行っています。 そこで今回は理学療法士の視点から「ウォーキングのすすめ」というお話をさせて頂きたいと思います。 心不全患者もリスク管理を行いながら運動療法を行う重

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          ランチョ・ロス・アミーゴ

          こんにちは。 今日は歩行の中でも基礎の「ランチョ・ロス・アミーゴ方式」についてお話していきます。 ランチョ・ロス・アミーゴ方式とは、ドイツの理学療法士のキルステンゲッツ・ノイマンが、歩行分析に関する世界最高峰の「ランチョ・ロス・アミーゴ・国立リハビリテーションセンター」で作成されたものです。 立脚相を5つの相、遊脚相を3つの相に分けることが出来ます。 各層において、各々が重要な役割を持ち、役割が達成されて歩行が成っていきます。これを「正常歩行」といいます。 歩行分析

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          リハ職としての支え

          こんにちは。コロナ禍で大変な毎日が続きますが、気になるニュースがあったのでお話させてください。 支援事例施設愛仁会リハビリテーション病院が読売新聞の取材を受け、本会の取り組みの紹介を含む記事が掲載されました。 とても素晴らしい活動だと思います。

          リハ職としての支え

          統合と解釈~変形性膝関節症~

          こんにちは。今日も「統合と解釈」についてお話します。 「統合と解釈」とは、理学療法評価を行った結果より「この患者さんの何が問題だったのか」、「この病気はどんな病気で、予後や病態はどんなものだろう」、「退院後の自宅での生活や復職、家庭的役割は今後どのようにしていけばいいのだろう」などを考えていくものです。 大きく分けて①病気の病態把握と予後を行う②理学療法評価より問題点把握をする③社会的問題の把握の3つに分けることが出来ると思います。 ①に関して、病態把握や予後は先行研究

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          統合と解釈~被殻出血~

          こんにちは。今日は「統合と解釈」についてお話します。 「統合と解釈」とは、理学療法評価を行った結果より「この患者さんの何が問題だったのか」、「この病気はどんな病気で、予後や病態はどんなものだろう」、「退院後の自宅での生活や復職、家庭的役割は今後どのようにしていけばいいのだろう」などを考えていくものです。 大きく分けて①病気の病態把握と予後を行う②理学療法評価より問題点把握をする③社会的問題の把握の3つに分けることが出来ると思います。 ①に関して、病態把握や予後は先行研究

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          歩行とは

          こんにちは。「歩行」の基礎についてお話します。 歩行とは、その名のとおり「歩く」ことですが、 正式には「足(脚)を持つ動物が行う、足による移動のうち、比較的低速のもの」を言うそうです。 片側の踵が接地してから、再び同じ方踵が接地するまでを歩行周期(1方向周期)といいます。 1歩行周期を片側の脚についてみたとき、足部が地面に接地している時期を立脚期、足部が地面から離れている時期を遊脚期といいます。1歩行周期を100%とすると、立脚相は60%、遊脚相は40%に分割されます

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          ニュースでたまに聞くPPE

          TVやネットニュースなどでたまにみかける「PPE」とはなにかご存知でしょうか。今、新型コロナウイルスと戦っている医療従事者ならご存知かもしれません。 Personal Protective Equipmentを略してPPEと言います。 「個人用防護服」という意味になります。 イメージとしては、このような感じです。 コロナウイルス患者さんに接する時には、その都度、毎回着用しなければなりません。1日に何回も着たり脱いだりします。 私の病院ではスタッフ全員に着脱テストがあ

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