歩行とは
こんにちは。「歩行」の基礎についてお話します。
歩行とは、その名のとおり「歩く」ことですが、
正式には「足(脚)を持つ動物が行う、足による移動のうち、比較的低速のもの」を言うそうです。
片側の踵が接地してから、再び同じ方踵が接地するまでを歩行周期(1方向周期)といいます。
1歩行周期を片側の脚についてみたとき、足部が地面に接地している時期を立脚期、足部が地面から離れている時期を遊脚期といいます。1歩行周期を100%とすると、立脚相は60%、遊脚相は40%に分割されます。
立脚期は
踵が接地する踵接地、足底まで接地する足底接地、全体重が支持脚を通して足底にかかる立脚中期、踵が地面から離れる踵離地、足の指まで地面から離れる足趾離地(爪先離地)、の5つから成ります。
遊脚相は
脚の位置により体幹の後方にある加速期、体幹の直下にある遊脚中期、体幹の前方に振り出す減速期、の3つのサイクルからなります。
両方の脚についてみたとき、両脚が地面に接地している時期を両脚支持期、片脚のみが地面に接地している時期を片脚支持期といいます。
また歩行に関するパラメータには以下のようなものがあります。
歩行率(walking rate)
時間単位当たりの歩数のことであり、単位は歩/分または歩/秒。歩行率は身長、年齢、性別等の影響を受ける。「ケイデンス」または「歩調」ともいう。
歩幅(ほはば、step length)
片脚が接地し他方の片脚が接地するまでの1歩当たりの踵間の距離のこと。単位はメートルやセンチメートルなどを用いる。
重複歩(ストライド、stride)
片脚が接地しさらに他方の片脚が接地するまでの踵間の距離のこと。
歩行比(ほこうひ)
歩幅と単位時間当たりの歩数との比のこと。歩幅を歩行率で割ることで求める。
歩行速度(ほこうそくど)
歩行によって移動した時の移動速度のこと。歩幅と歩行率との積は、歩行速度を分速で計算した時の値と一致する。
歩隔(ほかく、stride width)
歩行時の左右の足の両踵間の幅のこと[2]。歩幅とは異なる。単位はセンチメートルなどを用いる。
今ではあまり「踵接地が~」とか「足底接地が~」と言うよりは「イニシャルコンタクトが~」とは「ミッドスタンスが~」という「ランチョ・ロス・アミーゴ」方式を使うことが多いかと思います。そちらはまた別の機会にお話しします。
これを覚えるのは本当に大変だったなあ。今では基礎中の基礎なので、しっかり勉強しておいて良かったと思いました。
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