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カッコいいと思わせたら勝ち。

親しい友人が「哲学対話」を開催しています。
「哲学対話」とは、各回でテーマを決めてそれについて自由に語りながら、哲学的に会話を深めていくという作業です。
その時々でテーマは色々。
「人はなぜモテたいと思うのか」という感情論的なテーマもあれば、指定された本や映画について語ったり、「猫」や「季節」などという固有のテーマで語り合うことも。
コロナ禍においては、zoomなどのオンラインで開催されることも多いようです。

先日、「ジャニオタはなぜキモいのか」というテーマに参加しました。
ジャニーズファンが『キモい』という認識が私の中になかったので、意外すぎるテーマだなと思い参加したのですが…
なるほど。キモイには様々な背景があるのだな。
自分の人生より、ファンである事やその時間が最優先されたり、生活を犠牲にするほどのめり込んでしまうのはキモイに値する。
とはいえ、私が中学生の頃はいわゆる『一軍』の女子がこぞって光GENJIのファンでした。
そういう時代背景にあっては、ファンじゃない方がキモイと言われるのです。

多様性への理解が求められる現代の社会においても、まだまだ女性活躍やジェンダーへの理解は乏しいのが現実です。
キモイとは少し違うかもしれないのですが、受け入れ難いという感覚はキモイに通じるものがあるなーと思っています。

先日、台湾のIT担当大臣であるオードリー・タンさんのインタビューを拝見し、クラブハウスでお話しているのを聞くチャンスがありました。
オードリー・タンさんは、その能力の高さやIQ、学歴と共にジェンダーであることも話題になっています。
(ジェンダーにも40種類以上あると言われており、この言い方が正しいのかは謎ですが…)

この方のすごいのは、「全文載せること」という約束でインタビューを受けるという点だと思います。
先日の森前会長の報道でも『メディアの切り取りだ!』という意見が多くありましたが、最初からこういう約束であれば負け犬の遠吠えにならずに正々堂々と意見ができる。
そして、メディアとはそういうもの。そういう仕組みなのだから。という前提に立った建設的な提案だなと思います。

クラブハウスはそもそもログが残らないし、録音も禁止。あらゆる場面において誤解されないように気を使われているというのが凄いなぁ!って思います。

クラブハウスのやり取りを聞いていると、とても丁寧に、ゆっくりととっても綺麗でわかりやすい単語(やり取りは英語でした)でお話されているのが印象的でした。
何ていうか…とても心を動かされたし、カッコいいなぁ!って思った。
ジェンダーであることや中学校でドロップアウトしていること(その後の学歴や職歴は素晴らしいものですが)をさらけ出してもそれをも超越する能力の高さと、国民の役に立とうという純粋な気持ちが感じられて本当にカッコいいと思った!

多様性を受け入れられる時代においては、人と違うことは大前提。
その上でカッコいい!と思わせれば勝ちなのだな、と思います。
言葉を選ばずにいえば…見た目やその人の嗜好は関係ない。役割を果たしているか、人の役に立っているか、自己実現しているか。
それが判断軸になっているのではないかと思っています。

自分が自分らしく、キラキラしているか?
学歴や肩書きが評価基準だった時代は、もう終わりなのではないかと思います。





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