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エンジェルベイビー

自分の人生を変えてくれたバンドの1つ「銀杏BOYZ」の話をしようと思う。
元々「GOING STEADY」というバンド名で活動していたが、2003年に解散。
同年4月「青春時代」が発売され、高校1年の時、友達にシングルを借りてその存在を知ることになった。自分が好きになった時には解散していたのだ。
銀杏BOYZの歴史を話すより、「エンジェルベイビー」という2017年にリリースされた曲の話をしたい。
エンジェルベイビーは銀杏BOYZの7枚目のシングルで、2013年ボーカル峯田さん以外脱退した後の2枚目のシングルである。


当時の自分は、1人暮しで頻繁に会う友達もいなければ、彼女もいなかった。
それまで趣味で頻繁に1人でライブに行ったりしていたが、なんかそんな人生って面白いんかなこのままの人生でええんかなと思ってある時から行かなくなってしまった。音楽もサブスクリプションで聴くようになり、新しい音楽を発掘するためにタワレコに行く機会もだんだん減っていた。
いくつになってもライブは行くやろうしと思っていたが、1番楽しかった趣味に対しての情熱が無くなってしまった。
そんなタイミングで銀杏BOYZが3ヶ月連続シングルリリースする第1弾として、エンジェルベイビーがリリースされた。

銀杏BOYZはメンバー脱退して音源を出さないんやろうと思ってたのでかなり嬉しくてすぐ音源をアップルミュージックで聴いた。
イヤホンから流れたそのエンジェルベイビーに衝撃が走った。
とりかく歌詞を見て欲しい。


どうして僕 いつもひとりなんだろ
ここじゃないどこかへ行きたかった
自意識と自慰で息がつまる頃
ラジオからロックが流れた

この歌い出しの時点で泣きそうになった。
ちょうど自分の状況とそっくりで共感してしまった。ラジオじゃなくアップルミュージックやったけど。

hello my friend
君と僕は一生の友達さ
さようなら 美しき傷だらけの青春に

音楽は裏切らないよ!一生の味方だよ!あなたはそのままでいいんだよ!とりあえず昔の思い出なんて忘れちゃえよ!っていう風に思ってしまった。
涙腺崩壊案件。

ロックンロールは世界を変えて
涙を抱きしめて
ロックンロールは世界を変えて
エンジェルベイビー
ここにしかないどこかへ

自分にとってのエンジェルベイビーロックンロール=銀杏BOYZ

やっぱり銀杏BOYZは自分の世界を変えてくれる。
イヤホンを耳に装着するだけで現実世界を遮断し、その音楽にしかないところへ今の時間を切り取って連れて行ってくれるんや。そんな気持ちにさせてくれるものがエンジェルベイビーなのだ!そう、銀杏BOYZ、音楽に救われたのだ。

峯田さんにとってのエンジェルベイビー

恐らく峯田さんはメンバーがみんな居なくなってなんで1人なんだろう。でも今までの銀杏BOYZではダメなんだ。
峯田さんは音楽はあなたを裏切らないと良くライブ中言っていて、自分には音楽=ロックしかない。音楽は裏切らない。続けて行こう。だから

「hello my friend
君と僕は一生の友達」

というフレーズを使ったのだと思う。 

しかも「君と僕は一生の友達」というのは
前メンバー在籍時の音源、「漂流教室」
にも使われていて、
「さよなら美しき傷だらけの青春」というのは前メンバーとの銀杏BOYZの思い出なんじゃないかないかなぁ。だからあえて同じ歌詞を使ったのではないかと思う。

前メンバー時代「僕達は世界を変えることは出来ない」という曲があったけど、エンジェルベイビーではロックンロールは世界を変えるところが峯田さんにとっての新しい銀杏BOYZのスタートとしての決意の曲なのではないか。峯田さんにとってのエンジェルベイビーは音楽であり、ロックンロールなんだろうなぁ。
自分にとってのエンジェルベイビーも音楽であり、ロックンロールであり、銀杏BOYZであり、峯田さんなんだなぁ。と思う。

あなたにもエンジェルベイビーがありますか?


それが本であれば、漫画だったり、小説だったりするだろう。映画だったり。
あったとすれば、それはあなたを裏切らないし、ずっと一緒にいてくれる最高の友達だと思う。

これから先も何かにつまづいて道に迷った時何度もエンジェルベイビーには助けてもらうことになるだろう。

どんなものでも夢中になれるものがあることは素晴らしいと思う。是非機会があればエンジェルベイビーを聴いてみてあなたのエンジェルベイビーを思い出してみて!

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