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男はいつも本気になった時が青春だ

走り出すなら今しかない。
いつも自分はこうだと思ったらいてもたってもいられなくなくなって、1つのものに集中してしまう。この文章を打っているときもそうだ。
昔は良く漫画を読んでいたが大学生になったくらいからあまり読まなくなってしまった。
そんな自分が大学生の時にハマったボーイズ・オン・ザ・ランという花沢健吾さんの漫画がある。10巻で完結というちょうど良い長さが自分は読みやすかった。何回も読めるしね。最近のマンガは長ったらしい気がする。

モテるとは縁のない普通のサラリーマンが
自分とは非対称のプレイボーイなライバル会社のサラリーマンとケンカする話なのだが、主人公が好きな女の子の為に必死になる姿に当時心のサンドバッグをすごく打たれた記憶がある。



そんなボーイズ・オン・ザ・ランが実写で映画化した。
主演の非モテのサラリーマンは銀杏BOYZの峯田さん。プレイボーイのサラリーマンは松田龍平さん。

ARABAKI ROCK FEST.08


話と時系列がズレてしまうが、
2008年荒吐ロックフェスとゆう宮城の野外ロックフェスに人生で初めてフェスというものに行った。場所はエコキャンプみちのくというところ。飛行機で伊丹から仙台へ行き、仙台駅からバスで片道1時間くらいかかる。
後日話そうと思うがこの時のフェスのメンツが自分得過ぎていまでもフェスの思い出1つ話すとなるとこのフェスを選ぶくらい自分史に残る2日間だった。
バスで向かう道中一緒に行った友達合わせ、4枚のチケットが必要だったにも関わらず、1枚を駅前のZepp仙台のロッカーに荷物を預けた時に忘れてしまった!
スタッフの人にチケット購入の画面を見せ、2日目にチケット持って来たらお金を返すということでその日はお金を払い中に入れてもらうことになるというハプニングも懐かしい。


初野外フェスで初遠征にも関わらず、その日は豪雨でこんな状態でもライブ観るんやと思いながらARAHABAKIステージのトリの銀杏BOYZを待った。話せばキリがないので、もし機会があれば、フェスの話も後日またということで。


初めての野外フェスでの銀杏BOYZを観れる!と土砂降りの中で銀杏BOYZのステージを観た。
そこで自分は当時まだ曲名も無い音源化されていない銀杏BOYZの「ボーイズ・オン・ザ・ラン」を聴いた。

人生を変えたバンドが好きな漫画を題材にして曲を作って歌っているというだけで衝撃が走った。

「雨もっと降れ!」と峯田さんが叫ぶと天気も負けじと雨足を増した。
雨とステージの照明が混じりあってほんとに神々しいステージになったのを覚えている。
ほんとに土砂降りだったし、仙台の5月初旬はまだまだ寒かったのでパーカーを買ってった。
仙台はちょうどその頃が桜が満開だったなぁ。


「ボーイズ・オン・ザ・ラン」MVのエキストラの応募


1年後程たった頃に銀杏BOYZのホームページに「我こそはブサイクな人集まれ!」という募集の記載があった。自分の容姿とかどうでも良かったけど、銀杏BOYZのメンバーに会えるのかもしれない!ってゆうワクワクの方が勝り、応募をしてみることにした。

後日、選考に選ばれたメールが届き、大阪の日本橋に集合することになった。
そこでドラムの村井さんが居て、ボーイズ・オン・ザ・ランのMVを撮るので皆さんには「自分の人生でこれからもやり続けたいこと」を画用紙に書いて写って欲しいというものだった。峯田さんじゃないのかとか思ったけどね。

自分はその時まだ大学生だった。特にやり続けたいこともなく、趣味は音楽を聞くことだったが、小学校の時から大学生までずっとやり続けたが特に芽が出ることもなかった水泳書くことにした。(中学では大阪市の大会で入賞したこともある)
人生という荒波に揉まれてもずっと泳ぎ続けるみたいなニュアンスで村井さんには伝えた。
他には格闘家の人がスパークリングしていたり道頓堀の引っかけ橋の円になった所をはしたりしていた。

自分は道頓堀川に飛び込んで泳ぐ覚悟でいたが、それはちょっとやりすぎだってことで橋の外れの台の上で泳ぐポーズだけ撮った。峯田さんだったら川に飛び込んでって言うてたかもしれないな。


終わってから参加記念の缶バッジを貰った。探しても見つからなかったけど。
村井さんに銀杏BOYZのTシャツにサインをもらい、記念写真を撮った。

記念写真は残ってなかったからその時のTシャツ


そんなこんなで出来上がったボーイズ・オン・ザ・ランのMVはたくさんの男性がいろんなことを画用紙に書いて写っていた。おそらく他の場所では「夢」について語っていたっぽい。曲と歌詞そしてかなりの男の人の熱量とリビドーが混じりあった良い作品だった。個人的にMVの最後に2009年2/13に神奈川の川崎クラブチッタというライブハウスでダイノジロックフェスティバルのトリだった銀杏BOYZのはじまりの部分があったのが胸アツだった。チンくんが幕に掴まって上に上がり峯田さんがでてくると共にダイブしてきて深夜3時くらいだったと思うけど。かなりの長丁場でくたびれていたときに観たライブだったし、
次の日バレンタインにたまたま出会った女の子と付き合うことになったのだが、銀杏BOYZのMV撮影の日にそんなんわざわざ行かんでええやんとケンカになった思い出もありかなり自分の中で濃い思い出がこのボーイズ・オン・ザ・ランという作品を絞るだけで流れてくる。いやぁ色々あったな。

ボーイズ・オン・ザ・ランの映画


そして1ヶ月後にボーイズ・オン・ザ・ランが映画になり、主演峯田和伸、主題歌は銀杏BOYZのボーイズ・オン・ザ・ラン
大阪ではテアトル梅田で見れたので、梅田の茶屋町のロフトの下に映画を観に行った。
実写化映画ってあんまり良い印象はないけれど、この漫画は特に設定を無理するところもないし、個人的にキャストが好きだし、違和感なく鑑賞した。

むしろ今でもマンガは全部処分してしまったので、アマプラでたまに観るくらい好きな映画だ。
劇中で峯田さん扮する田西敏行が殴り込みに行く前にカラオケで歌う岡村孝子さんの「夢を諦めないで」がすごくエモい。
この音源は実はボーイズ・オン・ザ・ランのシークレットトラックになっている。
初めてシングルを聴いたときかなりハートビートが上がった。まじでエモい。大事なところなので2回言いました。

ボーイズ・オン・ザ・ランの映画の予告編に「男はいつも本気になった時が青春だ」というフレーズが出てくるのだがこのフレーズ恋愛でも勉強でも仕事でも自分の好きなこと趣味でもなんでもいい。本気になれるかどうかなんて人それぞれだと思うし、きれいごとやんとかもあると思うけど、自分は音楽が好きで、今でも好きやけど、この時期が青春だったと思う。なのでしばらくはこの青春について投稿してみる。
そう今この瞬間あの頃について投稿している自分も「青春」なのかもしれない。
銀杏BOYZにしては珍しい男の直球ストレートな曲なので是非ボーイズ・オン・ザ・ランマンガも映画もMVも音源も聴いてみて頂きたい。


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