【訪問リハビリあるある】急に怒り出す利用者さんとの会話のポイント!
訪問リハビリでは、利用者さんが自立した生活を送る、もしくは活動的になるために、身体調整や運動などのリハビリを行っていきます。
そんな訪問リハビリの利用者さんの中には、セラピストの何気ない言葉に反応し、急に怒り出してしまう方がいます。
みなさんは、利用者さんが怒ってしまった時にはどのように対応していますか?
以前の私は、上記の例のように利用者さんの地雷(=言われたくない言葉)を踏んでしまったと考えてしまい、そのテーマでの会話を避けてしまっていました。
しかし、それではいけないと思います!!!
そこで今回は、急に怒り出す利用者さんとの会話のポイントについて、紹介します!
訪問リハビリの利用者さんが急に怒る理由
訪問リハビリの利用者が急に怒る理由は、地雷(=言われたくない言葉)を踏んでしまったことが理由の場合もありますが、多くの場合は、以下の2つが理由になると考えます。
不安の裏返し
誤った先入観
それぞれについて、解説します。
1.不安の裏返し
セラピストが何気なく言った言葉は、セラピストにとって一般的であっても、利用者さんにとっては一般的でないことがほとんどです。
例えば、杖以外の歩行補助具(歩行器、歩行車、シルバーカーなど)や歩行以外の移動手段(電動車いす、シニアカーなど)の名称の多くは、利用者さんが言葉を聞いてもイメージできないものがほとんどです。
その場合、セラピストの言葉の真意が理解できていない、もしくは未経験であるために不安が高まってしまいます。
何気ない会話、単なる紹介のつもりでセラピストが話していたとしても、利用者さん自身のやり方、生活スタイルを変えられると勘ぐってしまい、怒らせてしまう可能性があります。
2.誤った先入観
セラピストと利用者さんでは、介護保険サービス、福祉用具に対する観念が異なります。
例えば、利用者さんの中には、デイサービスは風呂に入れない人が行くところ、デイサービスは車いすに乗っていて歩けない人が行くところ、シルバーカーや歩行器などの使って歩くと足の力が弱ってしまうなどと考えている方がいました。
上記のような誤った先入観があると、セラピストの何気ない言葉が、利用者さんにとっては自己評価よりも低く見られていると感じてしまい、怒らせてしまう可能性があります。
急に怒り出す利用者さんとの会話のポイント
急に怒りだしてしまう利用者さんとの会話のポイントは、2つあります。
リラクゼーションや関節運動などの最中にリハビリに関係する会話をする
リハビリに関係する会話をする時には、論理的に行う
それぞれについて、解説します。
1.リラクゼーションや関節運動などの最中にリハビリに関係する会話をする
急に怒りだしてしまう利用者さんは、不安が高まっており、感情のコントロールが低くなっていると考えられます。
そのため、利用者さんの感情が安定したタイミング、つまりオキシトシンの分泌が高まっているタイミングでリハビリに関係する会話をすることがおススメです。
オキシトシンは、皮膚への刺激によっても促されるため、リハビリでのリラクゼーションや関節運動の最中には、感情が安定している可能性が高いです。
是非、利用者さんに怒られるかもなぁと感じるテーマで会話する時には、面と向かって話すのではなく、皮膚への刺激を入れている最中にやてみてくださいね!
2.リハビリに関係する会話をする時には、論理的に行う
急に怒りだしてしまう利用者さんは、会話中のセラピストの言葉が未知であったり、未経験である可能性があります。
そのため、リハビリに関係する会話をする際には、歩行器やデイサービスといった言葉を知っているか、聞いたことがあるか、どのようなイメージがあるかなど、まずはお伺いを立てましょう!
その返答に応じて、利用者さんに言葉の意味、セラピストの歩行器やデイサービスへの考えを伝えてから、利用者さんへの提案を行います。
リハビリ業界の当たり前は、世間一般で周知されていない事ばかりになります。
セラピストの経験や感覚で会話することは危険であると考えます。
まとめ
今回は、急に怒り出す利用者さんとの会話のポイントについて、紹介しました。
急に怒りだしてしまう利用者さんは、セラピストの言葉の真意が分からず不安に感じている、もしくは、誤った先入観により低評価扱いを受けたと感じている可能性があります。
そのため、セラピストは、怒られた時の会話のテーマ=地雷(利用者さんが言われたくない言葉)であると考え、言葉を封印するのではなく、積極的に利用者さんとの会話のテーマにしていきましょう!
その時には、利用者さんの感情が安定しているリラクゼーションや関節運動のタイミングで、論理的に説明により理解を深められるように会話してみてください!
もしも、利用者さんの地雷(=言われたくない言葉)を踏んでしまい、怒らせてしまった場合にも備えて、以下の記事も合わせて読んでみてほしいです!
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?