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第3話 高田馬場校舎

畑で蝶を追っていた。捕っては逃がし捕っては逃がし、最後に蝶を花に包む。手の中に包まれた花と蝶は綺麗に感じたため、祖母にプレゼントしようと思う。その花の種を祖母の畑に蒔こうとするのだが、祖母はなかなか納得してくれない。それで蝶を花ごと見せたら自分が感動してしまって涙が出て来た。とても美しかった。

新しいゲーム機を買ったので皆でゲーム大会をするために合宿を開く。それぞれゲームをやりまくっているが、私は廊下で眠る場所を探す。一人階段で寝ている子がいたので私も階段に布団を敷く。
部屋が散らかっていたので片付けようとしたらゲームの電源を間違えて切ってしまった。
「七時だから帰るね。」
皆は私が怒って切ったのかと思い帰ってしまった。ゲームをしまうが箱が極端に大きくA2サイズぐらいあってしかもプラスチックの箱で、ユニの鉛筆のケースを思い出させる。

高田馬場のブックオフに新しいゲーム機のソフトを探すために行った。とても大きなお店でゲームセンターが併設されている。地下一階にはゲーム機の横にトイレがむき出しで置いてあるが人が少ないのでこれでいいと思えた。
ゲームセンターの地下はホテルになっている。宿泊客がいるらしくカレーが置いてあり、食べた後の様だ。地下四階と五階は同じ構造で、五階の人もカレーを食べた様であった。お風呂でもカレーを食べたらしく、風呂場へと続く狭い入り口の壁にカレーの跡が少し付いている。
お風呂に行くとバスタブの三センチメートルくらいに溜まっているぬるま湯も汚れていて汚い。お風呂の奥にはトイレがあり、上の階とつながる蓋の様なものがあった。それを開けるとトイレが見える。水がぽたぽた落ちて来てそれがトイレの水だと思うと嫌な気がした。
五階のテーブルの上には野菜が積んであるがどうやら偽物っぽい。冷蔵庫を開けるが冷蔵庫もカレーで汚れている。このホテルは何だと思う。やたらとカレーを食べている人が多いため、カレーが好きな人は汚い人なのではないかという印象を抱く。
私は泡風呂に入ったらしく身体に泡が付いている。そのまま一階まで上がると先生が服を脱ぐのを嫌がっている。お風呂に入るには服を脱がなくてはいけないので、女の子達が先生を説得している。
「いいじゃん、いいじゃん。」
と言って上着を脱がすと、
「俺は男だ。」
と言って隣の人を蹴った。いつまでたっても蹴られた人が反抗しないから、今度は私が先生を蹴り返してやった。テレビではお笑い芸人が、
「ゆるしてーな。」
と言っている。

帰りに武蔵美の高田馬場校舎に行く。大きな石像があったので、それをいじっていたら少し崩れてしまった。係員が出て来たので、まずいと思いながら話をするが石像のことについては触れられない。これで良いのだろうか。今日は授業があった様な気がするが、それよりも電話の着信が気になり授業には出られない。

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