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[エンジニア成長記録]CTOになるためのエンジニアのキャリアパス、スキル、経験すべきこととは何か?part3 〜SE後編・ベンチャー編〜

こんにちは、エンジニアの波多野(@hatamasa1988)です!

前回part2でSIer時代の前編まで書きました。
内定者から新卒社員で入社したSIerで大規模な受託開発案件にアサインされたり、ラボ案件をマネジメントしたりを書きました。
興味ある方は下のリンクからどうぞ!

今回part3では、
・SIer時代の後半でどんなことを考えてベンチャーに転職したのか
・ベンチャーに転職して実際どういうことを経験したのか

を書いていきたいと思います。

part2まで書いて思ったのですが、社会人9年間くらいをトータル15000万字くらいにまとめようとしているので結構いろんなところをすっ飛ばしていますww

いろいろ語弊を招く部分であったり、言葉足らずな部分が多々あり申し訳ありません・・・

どっかの誰かの参考になれればと思います!
よろしくお願いいたします!

友人からシェアされたリファラル応募の投稿

社会人5年目頃、
SIerでラボ開発チームのPMをやりながらも、少しずつ余裕が出てきたので、RFPに対する提案プロジェクトだったり、
開発部として発生した案件だったりにアサインさせてもらって二足のわらじ的な状態になっていた頃。

開発案件の一通りの経験が出来て、働き方改革のおかげもあり、仕事に余裕が出てきたのでキャリアについて真面目に考えていた時期でした。

ある日、facebookで友人が勤めている会社へのリファラル応募の記事が投稿されているのを発見しました。

その時には辞めるつもりもまだなく、転職活動もしていなかったのですが、カジュアルに一度話を聞く(今は当たり前に知っているカジュアル面談というやつ)だけでもいいということで、少しリサーチしてカジュアル面談に行って話を聞いてみました。

その会社は誰もが知ってる超有名なwebサービスも複数持っているし、何やら労働環境も良い、ビルも綺麗!!(ちなみにその頃はビルフェチ)そして年収も高い!!しかも、面談された担当者に受けてみないかと打診もされたとなったら受けない理由はなく、速攻応募しましたwww

もはや自分はエンジニアじゃない

webエンジニアとしての応募で事前にプログラミングテストがあるため、paizaで1ヶ月くらいかけてリハビリをしてからテストに挑みましたが

・・・結果は惨敗

4問あり、解けたのはめちゃくちゃ簡単な最初の1問のみ。
当然、書類選考でお見送りになり面接も行けないさまでした。

そして今までのキャリアを振り返り、入社当時の研修での決意表明を思い出しました。
研修でやらされた決意表明でしたが、「技術で勝負できるエンジニア」になりたいと意気込んでいたことを思い出しました。

「もはや自分はエンジニアではない」とこれを機に強く自分の技術力を反省し復習して再チャレンジすることを誓いました。

前から力試し的なことが好きな自分としては、自分の技術力がどこまで通用するのかを試してみたいのが半分。

それに技術についてはそれなりに学習してきたし、興味もあった。
自分なりにキャッチアップもしていたし、学習能力もあると思っていたので悔しい気持ちが半分ありました。

再チャレンジへの道のり

まずは何事も敵を知ることから。

ググりまくりましたww

そこで知ったこと
日本にはSI業界とweb業界が存在すること・・・
2つは似て非なる業界だということ・・・
ベンチャーは主にweb企業を指し示す言葉であったこと・・・
目指していた会社がメガベンチャーとweb界隈では言われていること・・・
SI業界ではSEと呼ばれ、web業界ではエンジニアと呼ばれていること・・・
web業界は内部にエンジニアを抱え、最新の技術を使いシステムを内製していること・・・
日本のSI業界は世界的に見てガラパゴスだということ・・・
(諸説あり)SI業界は今後縮小傾向になりそうなこと・・・
シリコンバレーの中心がweb業界であること・・・
Google, Apple, Facebook, Amazonと有名なとこはだいたいweb業界であること・・・
日本でも世界でもweb業界はまだまだこれからの業界であること・・・

「なんかweb業界めちゃくちゃ面白そうじゃん!!!絶対行きたい!!!」

↓ 再び登場、こんな感じ

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そしてweb業界に行くことがいつの間にか前提になっており、
webの技術を再学習。

飲みの誘いを極力しないように、乗らないようにし(でも結構飲んでた気がするww)毎日の残業を減らし、テレビを見ることもやめました。
プラス、ちょうど会社の近くに引っ越したこともあり、時間が確保できました。

その時間を使って毎日paizaを解きました。JavaとRubyを書きました。
その頃AWSは業務で使っていて自信あったので、OSSやwebアプリの基本技術などを総復習し転職の準備をしました。
大したことはありませんが、Githubに自分が書いたコードをアウトプットしました。

webベンチャー界隈の習慣は普通に過ごしていれば違和感を覚えるような習慣が存在し、常に変化する中で相互に助け合い、共存できるようなエコシステムとも言える習慣や風土があります。勉強会やセミナー、ミートアップみたいなのにも足を運び、それに馴染むこともやりました。

そして、約半年ほど学習を続け、まだweb業界に乗り込むにしては技術力が弱い気がしていましたが転職活動を始めました。

結果、リベンジこそ叶いませんでしたが上場しているweb企業2社から内定をいただき、ポイントメディア事業をメインで行なっている会社に転職することを決めました。

退職の挨拶で受けた叱咤激励。
特に印象的であったのが、新卒社員で初めて入ったときの部長さんから言われた言葉が身に染みたのを今でも鮮明に覚えています。

「知ってるか?うちを辞めるヤツは活躍しないといけないんだからな。頑張れよ。」

数多くいる部下の退職という一般的なことだったかもしれませんが、1回目の転職でしかもキャリアチェンジをする決意をした自分にとって最高の送り出しの言葉を返せる、そんな上司になりたいとその時思いました。

ベンチャーでわかった自分の技術力

そして、新卒で入社し5年半在籍した会社に別れを告げて、webベンチャーに入社しました。

初めての転職だったのでかなり抵抗もあり、しかもクライアントワークやマネジメント中心のSEのキャリアを外れプログラマの道へキャリアチェンジ。

周りのエンジニアの人と話すと、ほとんどがSI業界から入ってきた人で、2次受け、3次受け、3Kのブラック企業だ、みたいな話もあったりして、
事前調査したときに知った通り、SIer下請け→webベンチャーの流れが結構できているように感じました。

ちなみに、一次受け中心の大手SIerからだとクライアントワークやマネジメント中心のキャリアになりがちで、web企業への転職は技術力がてんで足りず苦労する事が多い様です。
自分も例に漏れず苦労した人でした。

話しが逸れましたが、
入った会社のほとんどのエンジニアが前職でもプログラミングをバリバリやっていて、技術力がある人たちです。

新卒も意識高く、インターン、学生の時からプログラミングやってますとか当たり前だし、なんなら自分よりも出来ちゃうんじゃないかって感じの新卒エンジニアの方々

一方、「付け焼き刃的学習」「気合い」「やる気」「意識の高さ」「コミュニケーション能力」・・・etc
で選考を進めるのが正攻法であった自分とはかなり周囲に技術力に差があったことを鮮明に覚えておりますww

不安であったプログラミングは毎日少なくとも業務で8時間、プラス業務外に学習がてら、ヘボいカクテル検索サイトを作ったりしたおかげで、3ヶ月くらいで抵抗なく書けるようになり、
まだ技術的に弱いが、書けるエンジニアにはなっていたと思っています。

その他、上場ベンチャーとしてしっかりとした地盤があり、
優秀なエンジニアが多い中での相互支援の仕組みやチーム開発フローなど、整備させていて、安心して開発に取り組める環境が整っていました。

そして、要件定義、設計、開発、テスト、運用など一通りの経験をして、
自分が考えた事を自分一人で実現できるってなんて素晴らしいんだ!!と思ってきた頃でした。

その気になれば自分でサービス考えて作れる、そうすれば起業できんじゃん??とか、他のもうちょい技術力付ければフリーランスでノマド生活できんじゃん!?とか、
そして何よりも自分が目標とするエンジニア像になれた事の実感が嬉しくてたまらなかったのを覚えてます。

転職を経験しなければ一生一つの会社で他の世界を知らずにいたと思うと、転職を機に一気にキャリアや世界観が開けてきた感覚があったのを鮮明に覚えています。

副業解禁がスタートアップとの出会いだった

ベンチャーに転職して半年が経ったとき、副業が解禁になりました。

業務外でも継続的に勉強を続けていたため、自分の実力が他の会社でも通じるのか気軽に試せるチャンス(しかも稼げるw)と思い、速攻副業を探しましたww

副業やフリーランスエンジニア向けの求職サイトに登録し、10社ほど応募した中から気に入ってもらった動画系のスタートアップで副業ができることになりました。

本業の業務と副業を通して月に200h以上プログラミングを続け、実力がついてくるのを自分でもはっきりわかるくらいでした。

元々、実力がついたら行きたい会社を見つけたり、市場価値を確認したいと思っていた自分としては副業を通じてそれができるとしたら非常に魅力的な環境でした。

転職以前はなかった、自分の力でメシを食っている感覚が堪らなく嬉しく、自信につながっていきました。

ちなみに、その頃の自分はスタートアップについてあまりにも無知で、上場を目指す未上場ベンチャーくらいの知識しかありませんでした・・・


読んでいただきありがとうございました!
part3はこの辺で区切ろうと思います。
次回part4はスタートアップ編として、スタートアップに転職した経緯や、そこからの経験を書こうかと思います。

それではまた!

「ナレッジ経営クラウドQast」を作っているany株式会社で取締役CTOやってます。 会社の成長過程やCTO目線のいろんな投稿を続けようと思います!誰かの役に立てればと思いますので、良かったらフォローお願いします!