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後悔はしたくない。頑張り続けたら自分の選択が正解になる|女子大生100人インタビュー#14

別府に来てから、人生において正解がないのを教えてくれる人にたくさん出会いました。自分のやりたいように生きていいんだ、と自由に生きている人が周りに多くいるおかげで、もっと自分の人生をカスタマイズしていいんだと思うようになりました。

HATACHI Communityが運営する女子大生100人インタビュー、14人目は別府で活動する大学2年生にお話を伺いました。

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|荒川恵さん
*立命館アジア太平洋大学国際経営学部国際経営学科2年生
*2001年生まれ/東京都出身
*大切にしている価値観:やらない後悔よりやる後悔

|いいお母さん、いいおばあちゃんになりたい。

最近よく考えることが、「いいお母さん、いいおばあちゃんになりたい」という将来の理想の姿です。それと同時にいつか経営者になりたいという気持ちもずっと持っています。

それは私の母が、経営者でありながら家庭のことをしっかりこなすのを小さい頃から見てきて、漠然とした「かっこいいな」という思いがあるからです。

仕事と家庭を両立させることが母はできているけれど、実際に実現するのがすごく難しいのを、沢山の社会人の方々と話している中で感じています。そうすると、どんどん母が偉大に見えてくる。今までであれば、「頑張ればできるかな?」と思っていたものが、相当頑張らないとできないとわかってきました。

結婚とか、家族とか早い感じはありますが、キャリアも家庭もしっかりしたいタイプだからちゃんと考えたい。将来自分が働いて、自分の子どもを育てたいから、ただナチュラルにお金持ちな人と結婚すれば私の夢が叶う訳でもない。最近は、このキャリアと家庭の2つの夢が自分の中で交錯しています。

相当難しいことをこれからするんだろうな、考えすぎなのかな、そもそもいいパートナーと出会うのが難しんだろうなとか思うし。自分磨きしていくしかないのかなって感じなんですけど(笑)

自分の求める理想像が達成可能なのか、どうすれば達成できるのか、今やっていることが正しいのか、わからなくなってくることもあります。今やっていることは楽しいし、すごく好きで取り組んでいるから、間違っているとも思わないけど、仕事を頑張りすぎて、将来において家庭に繋がる、恋愛に力を入れられてないのも事実です。

それに対しての準備ができてないから、大丈夫なのかな?と不安になるかもしれません。仕事や勉強を頑張り切るのは得意だけど、頑張りきった先に独り身で生涯を終わることになったら、どんなにキャリアが成功しても私の幸せにはならないと考えています。まだ悩み途中なので、これからも自分の幸せについて考え直さなきゃなと。

経営者になりたいと思っていても、まだ起業準備ができていないのが現状です。そもそも起業経験がないのに本当に経営者になることが自分のやりたいことなのかどうか、少しでもわかるように行動に移さなきゃなと最近身に染みて思っています。

|誰かにとって、一番の思い出を作る存在である嬉しさ

大学では、公認団体ではなくて、先輩とチームを組んでプロジェクトをやっています。それがすごく楽しくて、これからも好きなことをして生きていきたい。自分たちがやりたいことで社会の誰かに喜んでもらえて、それで生きていけたらいいなと思っています。

高校生の時に所属していたバトントワリング部を辞めて、友達と一緒にダンスチームを作って自分たちで活動していたことがありました。

辞めた部は、全国大会で金賞をもらうくらいの大規模な部活に入っていたけど、そこでの金賞は辛くて厳しい練習の日々を乗り越えて、やっと最後に金賞をもらうものでした。

私にとってはその部活動よりも、自分のダンスチームで自分たちの好きなスタイルで楽しく練習している方が私に合っていました。観客の気持ちを想像しながら自由に舞台構成や照明まで考え、振り付けから曲の編集まで行って作った作品を、文化祭の有志で披露して大成功したときの達成感はこれまでにないものでした。

何より、卒業する時に自分のチームメンバーに「中高の一番の思い出が有志だよ」と言われたのがめっちゃ嬉しくて。

誰かの中高生の時の一番の思い出になれた、そういう体験を作れたことが嬉しかったです。この経験があるからこそ、将来は就職も全然したいし、それで大きな組織の勉強をしたい。

だけど、そこにずっといるというよりはいずれ自分の仲間を集めて、何か創造することの方が好きだったり、自分に合ってたりするんだろうなと思っています。具体的に何をするっていうのはないけれど、そうなるんだろうなという予感とそうなりたい思いがあります。

|自分の行動が相手の喜びに繋がっていく

高校のダンスチームのように、自分の行動が誰かの喜びに繋がる経験は、小さい積み重ねがたくさんあるように思えます。

私は、自分のためよりは、人のために何かをする方が好きです。将来のことを考えた時にも、自分のためにお金を稼ぐよりも、子どもや家庭のために稼ぎたい気持ちの方が大きかったりします。

これまで相談を友達から受けることが多くて、相談を受けた時に「荒川に相談すると、しっかり考えてくれるし、正直に言ってくれるから、嬉しい。だからこそ荒川に話したくなる」と言ってもらえる時がありました。

基本、人を喜ばせる方が好き。人を幸せにしたり、貢献したい意欲が強いかなと思います。

小学生の頃も、学級委員決めの時やりたい人がいないことがあって、その時も「じゃあ私がやります」とか、人があまりやりたがらないことや大変な役割を、進んでやるタイプでした。

|苦しい実体験があったからこそ、大好きな人ができた大学生活

今までを振り返ると、自分的には挫折だらけで、例えば高校一年生で辞めたバトントワリング部もその1つです。

自分が正しいと感じることと、先輩方の意見や伝統が合わないこともたくさんありました。でも、自分が納得できないことだったり、「これは違う」と思ったらしっかりと伝えてしまうタイプなので、そこでぶつかったり。

その時に、どういう後輩が好かれて、どんな後輩だと先輩とうまくいくんだろうなとか色々、自分の実体験から学んだ気がします。

だからこそ、今は大学に入ってバカみたいに素敵な先輩に恵まれて、めちゃくちゃ楽しいんです。本当に先輩方が大好きで、先輩と上手くいかなかった高校生の時が信じられないくらい。

ただその大きな違いとしては、高校は厳しい上下関係だったけど、大学は学年が違くても「仲間」としても扱ってもらえる、優秀で一緒にいて楽しい先輩方の仲間の1人に入れてもらえたり、一緒に何かができているのがとっても嬉しい。

これは中高で一度苦しい思いをしたからこそ、ありがたみを感じながら大切に過ごせていることかなと思います。

|カタリストとして個々の能力を100%以上引き出す

1回生から、youth_since2019 で活動をしています。「学生である時間と体験をより豊かに面白く」をビジョンに掲げていて、基本ワクワクベース。自分たちがワクワクしたり、学生がワクワクすることの体験設計などを手掛けるクリエイティブブティックとして活動しています。

私自身は、カタリストとして関わっています。カタリストは「触媒」という意味で、カメラマン・イラストレーター・ライター・マーケター等、スペシャリストの人たちが働きやすくするために、環境を作る人。いわゆる、みんなが自分の個々の能力を100%以上出せるようにする何でも屋さんです。

1回生の時からいろんなイベントに足を運んでいたのですが、そこで一度いったイベントがあって。それが2019年の春で、2回目の開催の運営をした時に、先輩方とイベントでお会いしたのがyouthメンバーになったきっかけです。

先輩方は本当に優秀な人で、今までも自分の中では色んなカッコいい先輩と出会ってきたんですが、自分にぴったりくる理想の先輩方に出会えていませんでした。そんな時に先輩方にお会いして「やっと自分のついていきたい先輩に出会えた」感覚がありました。

メンバーの中で、1回生は私だけだったのですが、みんながフラットな関係です。学年は違うけどリーダーがいない形で、一人一人が役割を持ってちゃんと自走する、そんな学生団体です。

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youth_since2019
photo by @_kennpyfilm

ヴィジョンにもなっていますが、私も学生である時間に後悔したくなくて、何事にもチャレンジして良いのがこの団体の良さです。基本的に、固定のPJTがなくて、やりたいことを提案できる。且つ自分で走れる。それを仲間と一緒にやる団体なので、私にとても合っているなと感じています。

私の今のスタンスとして、まずは色んなことを経験して、沢山の人と関わり視野を広げようとしています、特に1・2回生は様々なことにチャレンジして、自分が好きなことや自分が合うことを探す証拠集めをする期間だと思い、行動しています。

やってみないとこれが好きとか嫌いとは判断できないので、まずはチャレンジする場所として、youthは何にでも挑戦できる団体でした。

あとは何より、本当にここにいる人が好きです。人で自分の環境を選んでいるというか、youthに入った理由も、先輩方が大好きで「この人たちと時間を共有したい」「この人たちと何かを作りあげたい」と、ピンポイントで思ったからです。

本当に好きだから、この人たちと何かを作り上げたいから、私はここで活動を続けています。人で自分の環境を選んでいると言いましたが、常に活動を続ける中で更に繋がっていく素敵な出会いを大切にしています。

実際、一回生の時にイベントに参加していなければ先輩方にも出会えていませんでした。youthで活動をしていたお陰で今インターン先の先輩としてお世話になっているOBの方と出会うことができ、色々学ぶことができています。人との出会いを大切にすることは更なる素敵な人との出会いを呼ぶと思っています。

|僕らはまだ別府を知らない。

現在実際に行っているのは、InstagramでのWebマガジンの運営と11月から配信予定の別府を舞台にしたWebドラマ製作です。

別府って住んでいても、穴場が多すぎて学生でも100%楽しめている人が少ないんです。4回生ぐらいになって「別府こんなにいいところたくさんあったんだ。もっと楽しんでおけばよかったな」って後悔して卒業される先輩が多くて。

そんな人を減らそうと、学生である時間と体験を私たちがより豊かにする手伝いをしたいと思い始めたのが、Instagram上でのWebマガジンです。私は主にモデルさんを探してきたり、私自身もモデルとして入ったりしています。

Webドラマ製作では視聴者の方に、ドラマの登場人物目線やストーリーを通して感情移入してもらうことで、観光プロモーション動画と違ったアプローチで別府の魅力を全国に発信したいと思っています。

私自身大学生になって別府にきて、やっと一年くらい生活してから様々な出会いのおかげで別府の魅力をどんどん知ることができました。生活しないとわからない別府の魅力がドラマの登場人物を通して、全国の人に伝わって少しでも別府に興味を持ってもらったり、足を運んでもらえたら嬉しいなと思ってます。

別府在住の方にはもちろんですが、個人的には別府や地方の魅力を知らない昔の私のような人に見てもらいたいなと思っています!私はこのドラマ制作プロジェクトのマネジメント、撮影現場でのディレクターと、実はなんと出演もさせて頂きます(笑)応援して頂けると嬉しいです。

|東京出身だからこそ感じる別府のあたたかさ

入学して2,3ヶ月は本当に馴染めなくて、正直「どこ、ここ」状態でした。当時は別府に良い所があるのを知らなくて、入学直後は、まだ先輩方にも出会ってなかったので、3秒に1回くらい東京に帰りたいと思っていました(笑)

先輩方と出会ってからは、美味しい食べ物であったり、自然、山と海に挟まれてる別府の楽しみ方を沢山知りました。別府の魅力を知って以降、東京にはない魅力がたくさんあるなと感じます。

東京にいると知らない人だらけで、みんな携帯を片手に目も合わない。それが当たり前だけど、こっちだったらバス降りるときでも運転手さんに「ありがとうございます」って言えたり、お店の店長さんと仲良くなれたり。通りすがりの人とでもあたたかい会話が生まれるのが好きです。やっぱり東京に比べて、ノイズが少ない。

あとは、必要以上なものの存在が東京は多いと気づかされました。別府だと自分が使うスーパーやバス、お店も全て関わりがあって、別府はしっかりと自分の生活の一部にできるというか。

お店を発掘していくと、マスターさんや、お店の店長さんも優しい人だらけだし、話すととても面白かったり人生のアドバイスが貰えたりと、しっかりと自分が関われる場所なんです。

人と人が繋がれるし、みんなが一体となって助け合う感じが好きです。人がとても温かくて素敵で、地域全体が関わり、繋がっている。そんな場所が別府です。

|「もっと自分の人生をカスタマイズしていいんだ」と気づくきっかけ

ここに来てから自分自身の変化は、たくさんありすぎてこれ!って絞れないくらいです。大学生になって相当変わったタイプだなと思います。

高校生までは女子校で温室育ちで、部活はとても厳しかったけど、基本的に自分の頭で考えて選択をしていたわけじゃなくて、環境に甘えていた部分があって。

そんな中、大学進学で親元を離れることで、これからは自分で責任を持って判断しなきゃいけなくなりました。自分の人生に主導権と責任を持って、自分を大切にしたいなと。

あと、別府には自由な人が多いです。東京にいた時は、大学に入って就職してと、他のチョイスが見えなかった。だから大学も4年間楽しく過ごして、就活頑張って大手に入る、結婚して家庭を持ってみたいな。

そういうナチュラルなシナリオがあって、他の選択肢を知らなかったけど、別府に来てからは、人生において不正解がないことを教えてくれる人にたくさん出会いました。

国際的な大学なこともあって、同級生でも、韓国で一回兵役行ってから帰ってきた人、一回社会に出てきたけどまた大学に入った人がいました。だからこそ、自分のやりたいように生きていいんだ、と自由に生きている人が周りに多くいるおかげで、もっと自分の人生をカスタマイズしていいんだと思うようになりました。やっぱり、人生一回しかないし、後悔しないように生きたい。

|後悔はしたくないから、迷ったらやる。

今は「迷ったらやる」感じですが、手を広げすぎて絞った方がいいのかなとも思います。エッセンシャル思考がいいのは分かっているけど、やりたいことが多すぎて、絞れない。どうにかこうにか自分のキャパシティーを広くしたいと思う日々です。

自分の人生に後悔をしたくないと思うようになったのは、高校時代の経験が影響しています。大学受験と、韓国のアイドルオーディションです。韓国のアイドルに憧れていた時期があって、オーディションを受けたら合格。でも、そのチャンスを掴んだのに逃してしまった経験が高校3年生にありました。

迷った結果、行けなかった時の後悔ほど悔しいものはありません。「やらなかった時の後悔をしっかりと経験してるからこそ、それをもうしたくない」そんな思いが自分の中で大きいです。

大学受験に関しては、結果的にAPUに入ったのは運命で入学してよかったなと思ってはいますが、もっと中学生の頃からコツコツ勉強したり、日頃の努力を積み重ねることって将来に大きく影響するんだろうなと思いました。

準備して計画的に取り組んだ方がよかったと、反省をすることができたからこそまた同じ後悔をしたくない。だから今は、大学生活、ワクワクすることに夢中になって色々頑張って、迷ったらやろうを大事にしています。

|女子大生質問リレー:成田好さんからの質問📢

ー自分の中の不安や悩みにどうやって向き合ってる?

課題の分離がすごく大事だなと思っています。私も沢山考えるしネガティブなループに陥るタイプだったけど、1年生の頃にたくさん本を読む中で、「課題の分離」に出会いました。

私自身、自分がコントロールできないことで悩むことが結構あると思ってて、そこは「悩んでも変えられないことはしょうがない」と切り離せたら楽になると思うし、悩んでないで常に行動し続けることが後々自分のためになると思っています。

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photo by @_kennpyfilm

変えられないことは考えるのをやめる。考えるのは大事だけど、考えないようにすると逆に考えすぎてしまうから、もっと自分を楽にしてあげなからも足は止めないことが大事だと思う。

頑張ったら選んだことが正解になるし、あまり後悔はしません。私は今までがそうだったので、頑張り続けてたら自分の選択が正解になる。不安にならないように努力をし続けたいと思います。


インタビュー/編集
HATACHI Community かなつなななみ

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