『永遠にひとつ』第8話 恋の悲しみ
「……ダフネ。違うんだ。注文したのは確かに月子だが、けして君を歓迎していなかったわけじゃない。君と暮らして、私の毎日がどんなに楽しくなったか。君も知っているだろう?」
遠矢はあわてて言い訳し、私を抱き寄せようと腕を差し伸べてきましたが、私は後ずさりしました。思えば、私が彼を拒絶する態度を取ったのは、これが初めてでした。
私から避けられて、遠矢は、呆然としていました。ああ、彼は、やっぱり私が彼を男の人として愛しているとは、全く思っていないんだ。ペットの犬や猫、子どものように