【対談】メディア初公開!創業者たちの想いとは
一般社団法人HASSYADAI.socialとしての活動は始まったばかり。日々新しい挑戦に挑み続ける中で、創業者の勝山と三浦はどういう想いで法人設立に踏み切り、今何を考えているのだろうか。
今回の記事では、資料やプレスリリースだけでは届けきれなかった創業者たちの熱い想いの部分を過去・現在・未来の3つのポイントから掘り下げていきます。
・HASSYADAI.socialと一緒に活動したい!
・HASSSYADAI.socialについてもっと知りたい!
と思っていただいている方、必読です!
インタビュイーの紹介
■ 勝山恵一 : HASSYADAI.social 代表理事。
1995年生まれ。ハッシャダイが提供するサービス、ヤンキーインターンのモデルになった人物。株式会社ハッシャダイ創業からヤンキーインターンの立ち上げ、カリキュラム開発を行った。2019年よりHASSYADAI.SCHOOLを立ち上げ、2年間で計120校の高校で教育プログラムを実施。その他少年院、児童養護施設、法人向けと幅広い層に日本の若者達が自分の人生を自分で選択できるキッカケを提供する為に活動を行なっている。
■ 三浦宗一郎 : HASSYADAI.social 理事。
1995年生まれ。愛知県豊田市出身。中学卒業後、トヨタ自動車の企業内訓練校であるトヨタ工業学園に進学。卒業後、トヨタ自動車に就職し、自動車製造に関わる。2017年に内閣府世界青年の船日本代表に選出。その後、トヨタ自動車を退職し、スペイン・サンティアゴ巡礼をはじめ、約 20 カ国を旅する。2018年より株式会社ハッシャダイにてヤンキー インターンのプログラム開発や、研修などに従事しながら、100校以上の高校で講演活動を行う。
取材・文 / 木村りさ (HASSYADAI.social インターン 広報担当)
【過去編】より大きく、より早く。
ー そもそもなぜ法人化することになったのでしょうか?
勝山恵一(以下、勝山) 元々株式会社ハッシャダイの枠組みで全国の中・高・大学をメインに活動をしていましたが、少年院や児童養護施設にもより多くの機会を届けるために法人化したという背景があります。
三浦宗一郎(以下、三浦) あとは今回、様々な教育NPOを創業されている松田悠介さんや公立高校の教師である上田祥子さんに理事として参加していただいているように、様々な領域の人たちを巻き込んで活動することが出来るようになったということがありますね。自分たちだけでは届かないところにも機会が届けられるようになったという感じですかね。
ー「自分たちだけでは届かない」というのは具体的にどこに壁を感じたのですか?
三浦 僕らの力だけでは届かないというより、様々な領域の人を巻き込めるようになったことでより早く”選択格差”の是正というビジョンに近づけるのではないかと思ったんです。
木村りさ(以下、木村) なるほど。”選択格差の是正に向けて、より大きくより早くアプローチしていきたい”というお二人の強い想いが法人化に繋がったということですね。
ー 法人化する前と後で活動に変化はありますか。
三浦 活動においては、今のところ大きな違いはないですね。
しかし、自分の意識としては大きく変わりました。今自分たちが取り組んでいる”選択格差”という課題を自分たちだけの課題にしておくのではなく、社会全体の課題にしていくことの重要性をすごく感じます。
この課題についてもっと社会に発信して、もっと考える人を増やして、議論を生んで....というところまでが自分たちの役割なのではないかと考えるようになりました。
勝山 それで言うと、僕も責任の考え方が変わりましたね。
個人のご寄付や協賛でいただいたお金で、ハッシャダイスクールというプログラムを開発したり実施したりするので、そのお金をどのように使っていくかという点で、責任の感じ方が大きくなりました。
木村 お話から活動自体の変化というよりは意識の変化の現れているように感じました...!
【現在編】若者たちの意識を変えるだけではもう足りない。
ー「自分の人生を自分で選択できる社会に」というビジョンについて、お二人がどういう想いを持っているのか詳しく聞きたいです!
勝山 僕たちが「CHOOSE YOUR LIFE」という言葉を多くの若者たちに伝えていく中で感じたのは自己選択ってめっちゃ難しいなということです。家庭の事情もあるし、経済的な事情もあるし...そういったものをすべてクリアした状態で、やっと自己選択ができると思うんですね。
そうなってくると「日本社会でどれだけの人が自己選択をできているのか」と考えたときに、本当にCHOOSE YOUR LIFEをできている人は社会階層が高いごく一部の人だと感じました。
そんな社会の中で、スポットライトが当たっていない若者たちに対してCHOOSE YOUR LIFEできるプログラムやきっかけを届ける活動は、日本ではまだ全くなくて。それができるのが当事者である三浦や僕の役割ではないかということで、このビジョンを作ったんです。
木村 自分で選択することって本当に難しいですね...。お二人が過去にそのような経験をしたり、全国各地に「CHOOSE YOUR LIFE」というメッセージを伝え続けてきたりした”当事者”だからこその想いがビジョンに詰まっていると感じました。
三浦 僕たちが、日本でトップクラスと言われているような高校から卒業しても就職先が決まらず未来が不安な子が沢山いるような高校までと様々な学校に講演をしに行く中で、「この子たちの違いは何だろう」と考えたときに”生まれ”しかないなと思いました。
まだまだ若者たちの可能性を活かしきれていないのがすごく悔しい。個人の単位で見てもそうだし、社会全体として見ても非常にもったいない。これから労働人口が減っていく中で若者が持つ可能性を最大限に発揮できる社会にすることが重要だと思いました。そういった社会を作るためにも、やはりキャリア教育が重要だと思っています。
ー先ほどおっしゃっていたスポットライトが当たっていない若者たちにはHASSADAI.socialが行うプログラムを受けてどうなってほしいと思いますか?
勝山 今って”当たり前”がすごいスピードで変わるような不確実な社会じゃないですか。
2,30年前とは違うところは、良い教育をうけて良い会社に就職して...というひとつの幸せのモデルが崩れてきているところなわけで。「この選択をしたら正解だ」というモデルがない時代に若者たちはどういう選択をしたら良いのかというと、シンプルに自分で考えて自分でやりたい道を選択するだけだと思っているんですね。また、その選択を自分で正解に変えていく力を身につけてもらうことがすごく重要なのかなと思います。
三浦 まさに若者たちが自分で選択できる力、そしてその選択を正解に変えていく力を育てていくというのがHASSYADAI.socialのプログラムであるハッシャダイスクールの位置づけです。
このプログラムの目的は、彼らの人生が変わるきっかけとなるプログラムを作るということです。今まで130校ぐらいで講演をしてきましたが、1回の講演で”彼らが自分自身の人生を自分で選択できるようになったのか”というと正直難しい部分がありました。意識は変わっても、彼らの行動までを変えることはできない。
これからHASSYADAI.socialが全国の学校に一年間のプログラムを無償提供していく中で、若者たちが自分自身の人生の可能性に気づくという意識改革から、実際に社会でチャレンジしていくという行動変容までを起こすようなプログラムにしたいです。プログラムを行っている側の自己満足のプログラムではもうあかんな、と。
木村 これから行うハッシャダイスクールというプログラムは、若者への選択力を育むのはもちろん、その選択を正解にする力、そして実際に行動を起こす力までをも育むという明確なゴールがあるのですね。1つのプログラムに込められた想いがめちゃくちゃ熱いです....!
【未来編】とにかく動きまくる。
ーズバリHASSYADAI.socialのゴールとは?
三浦 1度きりの人生で1人1人が自分の可能性を最大限に活かすことができる社会を作ることです。
木村 つまり「自分の人生を自分で選択できる社会に」というビジョンが実現した社会が最高ってことですね。
勝山 そうですね。格差があること自体に良い・悪いはないけれど、その差が少しでも埋まるような活動を僕たちは行っていきたいと思っています。
三浦 僕たちの覚悟としては、”選択格差を是正する”というゴールに向けてやりたいこと・やらなければいけないことをとにかく全部やりまくるということです。何が良くて何が悪かったかも含めて、とにかくチャレンジして社会に残していく。そうすることで、少しでも社会を前に進めていきたいです。
ー最後に改めて法人設立の意気込みと、読者の皆さんに一言お願いします...!
勝山 まずは、より多くの方々に”日本社会には様々な格差や可能性に気づけていない若者たちがまだまだいること”を知ってもらいたいです。今の日本社会にはそういった若者たちにスポットライトをあてたり機会を届けたりする必要性が必ずあると思っていて、僕たちはまさにそういった活動を行っています。
しかし僕たちだけでは解決できない課題ですので、これを読んでくださった皆さんにはぜひ連携や応援をしていただいて、僕たちの活動の共犯者になっていただきたいです。
もし今身近にそういった若者たちがいる地域があるなと思った方に関しては、ぜひ連絡していただきたいです。僕たちが全力でサポートさせていただきます。よろしくお願いします!!!
三浦 自分たちが実際に感じてきた選択格差や社会的な分断を、社会全体のムーブメントに変えていくことが自分たちの今の役割だと思っています。だからこそ、どんどん声もあげていくしどんどん足も動かしていくつもりです。
僕が尊敬するJapan Heartの吉岡先生が「人は”与えられる側”よりも”与える側”になる方が圧倒的に幸せだ」とおっしゃっていて、まさに僕は今”与えられる側”から”与える”側に立とうとしています。だからこそ今度は1人でも多くの人が”与える側”に立てるような、そんなアクションを社会に起こしていけたら良いなと思っています。
選択格差の課題は感じている人も多いと思うので、教育現場の方々はもちろん、そうではない方々も過去の自分を救済できるようなアクションを一緒に起こしていきたいです。よろしくお願いします!!!
ーお二人とも貴重なお話をありがとうございました!
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