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母の旅立ちへの道 【気付きと感じた事⑧】(介護用品①)第31回/全35回

母の旅立ちと私の見送りの記事は終了しました。ここからは母の旅立ちと私の見送りで道のりの中で、気付いた事や感じた事を紹介していきます。今回は母が使用した介護用品の一部について話してみたいと思います。


母と私の場合に最も必要だった介護用品は言うまでもなく介護ベッドだった。

訪問診療開始直後から担当の先生(IクリニックのI先生)とも介護ベッドがあると楽になるね…という会話をしていたものの、どのときは導入には至らなかった。ただ1週間後に容態が急変して、急遽介護ベッドを入れることになった。

母の旅立ち、私の見送りへの道 1月編④ 1/23(病室改造計画、斜視確認、フェントステープ使用開始)第8回/全35回|はしば秀長 (note.com)

しかしこの時は急遽必要なものとなり、このあたりのベッドの種類などはすべてI先生が選んでくれた。その他にもサイドテーブル、点滴棒、車いす、ポータブルトイレ。すべてこの部屋はこうだからこれがいい、移動しやすいこれがいいなどとすべて指定してくれた。

まあ急ぎの出来事だったし、終わってみて不自由に感じたものは一切なかった。I先生は母の部屋と使用用途に応じて細かく指定してくれたのは大きく、実際に使用して便利だなと思えた介護用品は多い。

正直なところ介護ベッドそのものは使用するのは母だったので、私にはよく分かってはいない。とにかく床ずれ防止用なのか、勝手にメチャクチャ可変するエアマットレスには驚いた。何もしてないのに何でこんなに傾いているのか…?というのが最初分からなかったが(設置当初に説明を受けたがよく分かっていなかった)、後に訪問看護師の方に教えてもらった。

ちなみに母が入院した直後にこの介護ベッド(エアマットレス)で私が実際に寝てみた事がある。ふわふわして何だかあまり心地よく感じなかったのだが、やはり別に体が悪くない人間には効果は薄いのだろうか。

でも介護ベッドの威力はやはり上半身を機械の力で無理なく起こせることだろうか。これは母自身も「楽だ~」と言っていたし、トイレに行く時、食事をする際には非常に役立った。介護ベッドが無い時には私が抱えて上半身を起こしていたが、その時に少なからず母に負担を掛けていたと思う。本当に介護ベッドの導入はいろんな意味で助かったと思う。

他にも役に立ったのは折り畳み用の車いすとサイドテーブル。
車いすはベッドからトイレや歯磨き時に洗面台に向かう時に何度も使ったし、サイドテーブルは介護ベッド上で食事をする際に何度も使用した。僅か1週間ほどの間だったが一日に何度も使用するものだったので、非常に重宝した介護用品だったかもしれない。

介護ベッドにサイドテーブル、そして車椅子。それに部屋には点滴棒が合って…と完全に病室だなという感じに。I先生が病室に改造すると言った意味がこの時に初めて分かったような気がした。

先生の指示の下で導入したポータブルトイレは残念ながらと言うか、使用する機会が無いままに終わたった。まあ車椅子に乗ってでも自力で家のトイレに行けたし、まあ母にとっても私にとっても自宅のトイレを使用した方がいろんな意味で良かったと思う。

一般的に介護用品としてのポータブルトイレは買い取りの対象になるらしいが、今回お世話になったレンタル会社では試供品という名目でレンタルしてくれていた(これは最後返却する際に分かった)。確かにポータブルトイレ本体にデカデカとマジックで会社名が書いてあって何でかな?と思っていたので、試供品という事なら納得した。

介護用品レンタルの業者さんが帰りに介護カタログを置いて行ってくれたが、後にそのカタログを見ると様々な介護用品が載っていた。実は介護用品のレンタル会社にお世話になる前に、私が独自に調べて購入した介護用品系の品が結構あって、それらの品々がそのカタログに沢山載っていた。

カタログを見ての感想は「自力で買ってしまったやん…」である。

母の場合は本当に急激に体調が悪くなったので、介護用品や便利な品々を揃える時間が間に合わなかったのよね。まあこれは仕方ないのだけど…。

次回は母の看護、介護を通じてこれがあってよかったと思える品、あれば良かったと思える細々とした物を紹介したいと思う。


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この記事を書いている私は医療に関しては素人なので記事の中で間違った認識、表現、名称を記述している可能性は高いです。さらに一部で感情論に走っている面もあると思いますが、なにとぞご理解と温かい目で見て頂けるとありがたいです。


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