内田「薪が燃える匂いって昔はあの匂いがすると夕方なんですよね。夕焼け空になってカラスの声が聞こえて」橋本「豆腐屋がラッパをプーッて鳴らして、夕もやが漂っているころに空にうすい夕焼けの雲がたなびくのと同時になんか煙がくるっていう。なんかすべてが一つになるんですよね、音も空気も風も」
橋本「飲み込めた!とかいう快感がないとダメなんです」内田「ある日気づくんです。『あれっ、ないや』って」橋本「誰かに聞かれて『あれどいうことだったの?』『それはね』と」内田「喩え話に使えるときは、消化されて、骨肉化しているんです」橋本「そうだ、俺、やっぱりその前段階が必要なんです」