人間の弱さがわからない。 孤立、孤独、迫害に怯めない。 怯みたくとも共感出来ない。だから何年も何十年も費やし、邪道作家シリーズを書き上げた。 愛が欲しいだとか、独りは嫌だとか。 常に周囲全てに叩かれて来た私にとって必要なのは「利益」だけだ。 だが、信念だけは、貫いた。
非人間讃歌、それが全作品に通して語られるテーマ性であり、例外は無い。 人間に混じらないまま、努力だとか仲間だとか胡散臭い「現実にこんな奴いねーだろ」という綺麗事でなく、ただただ、地道に労力を費やし人間の綺麗事に共感しないままにやり遂げた。 他に類を見ないのは「確か」だ。