人気の記事一覧

一遍上人をたずねて⑨

母の故郷の草津温泉は天下の名湯であり湯治場でもある。さまざまな病に効果があり、かつて癩病の施設があったと子供の頃に聞いたことを覚えていた。かたや、戦争から生還し草津の復興の先陣を切った祖父が遺した様々なものが、今も草津町のあちこちにある。人は残る仕事をすべきと背中で教えてくれた。

明石海人の詩を知ったのは二十歳の頃だった。詩だけを先に知ったので彼がハンセン病(癩病)と極限的な精神のうちに苦しみ37歳で早逝したことを知ったのは後になってからだった。国立ハンセン病資料館から資料を取り寄せ、壮絶な歴史に絶句するしかなかった。今もまだ絶句のうちにある、不甲斐なさ。

中村哲 『ペシャワールにて 癩そしてアフガン難民』 : 「保守」 とは何か?

『ベン・ハー』最後がハレルヤで終わるのがいい(世界の歴史)

岩下壮一 『信仰の遺産』 : コップの中の 神学論争