『美しき友の洗牌散紅葉』亀山こうき 俺はとにかく麻雀が弱い。神に嫌われているんじゃないかと思えるほどに弱い。対して友は強い。不条理といって差し支えない強さだ。なぜそんなに強いのか。牌を淀みなく、慈しみながら洗う友の様を見て、なんとなく合点がいった。 (季語紅葉散る・初冬)