[2021.01]【太平洋諸島のグルーヴィーなサウンドスケープ⑥】チューク環礁の恋の歌、青春の歌 ―その甘くてエモい、日常のサウンドスケープ―

文●小西 潤子(沖縄県立芸術大学教授)  チューク(旧トラック)環礁の人々は、ミクロネシアでは「歌や踊りが上手い」と評判。今ではあまりなじみがないかも知れませんが、1922年に現・パラオ共和国のコロール(2020年12月号で紹介)に南洋庁が設置される前、1914年日本海軍が司令部を置いたのがチューク環礁の Dublon島(Tonoas または夏島)でした。さらにそれに先立つ1892年2月、Weno島(Moenまたは春島)に上陸して単独で貿易を始め、首長Manuppisの長女

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第八回:壊滅そして再起へ「トラック諸島大空襲」[和魂の酋長・南洋雄飛篇]

太平洋戦争が勃発し、アメリカ軍の攻撃によって壊滅していく、「太平洋の真珠湾」と呼ばれた日本占領下のトラック諸島。森小弁が生涯をかけて私財を投じて築き上げていった島のインフラは、大空襲によって次々に破壊されていきました。 森小弁が築き上げたものは、戦争の破壊によって何一つ残らず無に帰したのでしょうか。いや、森小弁の遺志はやがて、南洋の再起と発展に大きく影響をしていくことになるのです。 これからのグローバル社会を生き抜く日本人にとって、激動の人生を歩んだ森小弁が教えてくれるこ

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第七回:南洋と祖国の架け橋「日本委任統治領」[和魂の酋長・南洋雄飛篇]

第一次世界大戦後、日本が南太平洋の島々を委任統治領としていく中、トラック諸島で酋長となっていた森小弁は日本との貿易を再開させ、どんどん利益を上げていきました。 そして森小弁はその巨額の利益を、トラック諸島の産業振興や教育水準の向上のためにどんどん投資していきます。一人の日本人によって戦後の南洋の経済基盤が作られていき、日本と南洋は密接に結びついていくのです。 経営者・マーケティング担当者向けメディア『ビジネス発想源 Special』で連載中の、歴史上のエピソードから現代ビ

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第六回:ドイツの抑圧「日本人退去令事件」 [和魂の酋長・南洋雄飛篇]

暴発事故で右手を失い、武力による南洋支配を深く後悔した森小弁。南の島の人々と心で通じ合おうと、祖国日本に別れを告げてトラック諸島で生きていく決意をします。 ドイツの南太平洋制圧、そして第一次世界大戦の開戦……。日本との貿易の道を断たれていた森小弁に、再び日本との深いつながりが生まれることになります。 経営者・マーケティング担当者向けメディア『ビジネス発想源 Special』で連載中の、歴史上のエピソードから現代ビジネスの経営やマーケティングに活かせるヒントを見つけ出す人気

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第五回:武力支配の大きな代償「左拳」 [和魂の酋長・南洋雄飛篇]

邦人未踏の南の島に経済を根付かせていく、ベンチャー精神旺盛な土佐っ子・森小弁。その士魂で、現地の第酋長や部族たちから信頼を獲得していきます。 しかし、武力による制圧を進めていった結果、森小弁はとてつもない代償を支払わなければならないことになるのです…。 経営者・マーケティング担当者向けメディア『ビジネス発想源 Special』で連載中の、歴史上のエピソードから現代ビジネスの経営やマーケティングに活かせるヒントを見つけ出す人気コンテンツ「歴史発想源」。 南太平洋と日本の架

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第四回:邦人未踏の南の島へ「天祐丸」 [和魂の酋長・南洋雄飛篇]

原価計算や在庫予測の概念もない、そもそも貨幣経済すらない…! そんな未開拓の発展途上の地で、あなたは新規マーケット開拓を成し遂げることができるでしょうか? 吹けば飛ぶ木の葉のような小型帆船「天祐丸」に乗って、南太平洋の荒海へと飛び出した若き森小弁。言葉も通じない、貨幣経済もない、信頼もなく武器を持って取り囲まれてしまう、そんな危険な未開の島に一人降り立ち、森小弁のビジネス確立の奮闘が始まります! 経営者・マーケティング担当者向けメディア『ビジネス発想源 Special』で

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第三回:目指すは政治から貿易へ「南進論」 [和魂の酋長・南洋雄飛篇]

ベンチャー人生への転機が、突然訪れる…! 政治の世界を志して上京してきた、土佐生まれの若き書生・森小弁。泥沼の政争に明け暮れる近代民主主義の現実に失望しかけた時、机の上に無造作に置かれたある物体を目にしただけで、その後の人生を大きく変えるほどの衝撃を受けます。 そしてそこから、我が国の南洋開拓の歴史は大きく変わっていくことになります。さて、そのある物体とは…? 経営者・マーケティング担当者向けメディア『ビジネス発想源 Special』で連載中の、歴史上のエピソードから現

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第一回:南洋のエリート一族の祖「森小弁」[和魂の酋長・南洋雄飛篇]

最強のベンチャー精神、最強のグローバル精神を学べ! 欧米に渡る者が多く西洋かぶれが幅を利かせていた明治時代、たった一人で南太平洋へと運命を切り開いていった、類まれなるベンチャー精神を持った日本人がいました。 第二次世界大戦の時に南太平洋に南下して統治地を日本化しようと考えていた日本軍は、日本にとって未開の地と思われていたその地に既に住み着いて日本化を果たしていた一人の日本人男性の姿に驚きます。 邦人未踏の南太平洋の島に一人で降り立ち、その島に貨幣経済や貿易観念を作り上げ

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第二回:南洋帰りのいごっそう「後藤猛太郎」[和魂の酋長・南洋雄飛篇]

高知生まれの二人の青年の人生が、南洋への運命と絡み合う…! 明治維新の元勲・後藤象二郎の嫡男でありながら、日本初となる南洋探検でとんでもない国際問題を引き起こしてしまう快男児・後藤猛太郎。そして土佐藩船奉行の父と大阪裁判所判事の兄を持ち、理想の政治を求めて過激な自由民権運動で大阪府警に捕まってしまった森小弁。 国際化を目指す日本に南洋開拓の可能性をもたらすことになる、この2人の土佐っ子の運命とは? 経営者・マーケティング担当者向けメディア『ビジネス発想源 Special

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