【楽しい初出版110】出版したら完結ではなく、出版はスタートです。出版するだけで生活できる方は、ほとんどいません。むしろ、あなたの人生や仕事に出版をいかに活かすか、を考えてほしいのです。そして、あなたの著書を読者の人生や生活にいかに活かしてもらうか、を。それが出版の醍醐味です。
【楽しい初出版107】昨日、出版志望者や著者の方々約10人とお話する機会がありました。抱えている悩みや課題は、皆さんそれぞれ。解決法も違います。それを個別にサポートしていくのが自分の役割だなと改めて感じました。書籍のコンテンツにも通じますが、一般化の後は個別化が必要なのです。
【楽しい初出版105】出版によって国内・アジア圏のみならず、世界に“市場”が広がります。世界的人気作家の村上春樹ほどではないにしても、ビジネス書に限っていえば、海外版元からの翻訳出版の問い合わせは、絶えることがありません。外国企業との提携ビジネスに発展するケースもあります。
【楽しい初出版109】出版はマスメディアとしての表現形式の一つですが、1対1の関係を作りやすいメディアでもあります。著者とあなた。本を読んでいるときの“世界”は、登場人物を除けば2人しかいません。書籍は親和性が生まれやすく、ファンになりやすいと言われる理由の一つです。
【楽しい初出版108】出版したい人の誰もが出版できるわけではありません。ただ、誰もが出版に挑戦するチャンスはあります。スゴイ人、何かに優れた人が出版するものと思っている方もいるでしょう。本当にそうでしょうか。 “共感できる人”“安心できる人”が出版するのもありですよね。
【楽しい初出版97】私はサイン会や出版記念セミナー、講演会が大好きです。現在はリアル開催がどんどん増えていますので、直に著者の姿を見て、声を聞き、話を聞くことができます。著者との懇親会も楽しいですよね。そして何よりも、読者の方の感想を直に聞けて、感謝さえしてもらえるのです。
【楽しい初出版103】出版によって、TV・新聞などマスメディアから取材を受けたり、有力インフルエンサーからコラボを申し込まれる可能性も出てきます。私の担当した著者は、そうした過程を経て、地方選挙の有力候補にまで担ぎ上げられました。出版とはいわば、マス的存在になることなのです。
【楽しい初出版88】本の発売時期を決める5つの要素。2つ目は、季節要因。わかりやすいのは子供向けの本です。売れる時期が決まっています。学習参考書は3月、4月。課題図書は7月、8月。12月はプレゼント用の絵本。ちなみに、大人向けの手帳は年々早くなり、9月ころから並び始めますよね。
【楽しい初出版86】「本の発売時期は、いつがいいですか?」そんな相談をよく受けます。結論を言えば、正解はありません。5つの条件を考える必要があるからです。①読者の動向、②季節要因、③書店の動き、④出版社の戦略、⑤著者の狙い。どれも大事な要素です。次回から、1つずつ見ていきます。
【楽しい初出版58】著者の買取りは、使い方次第です。自分の講演会やセミナーで配布したり、販売している方は多いです。いただく側にしてみれば、たとえすでに購入していても嬉しいものです。中には図書館に寄贈して、しっかりとビジネスに結び付けている方もいらっしゃいます。
【楽しい初出版71】著者の方がご自分の著書のAmazonでの在庫切れを見つけて、出版社にクレームを入れる――たまに聞く話です。いわゆる「カート落ち」ですが、出版社を責めても解決しようのない事情もあります。キャンペーン期間やメディア露出の際に起きやすいので、緊密に連携しましょう。
【楽しい初出版99】著者のあなたもサイン会が楽しめるといいですよね。数年前に、サインをデザインして作ってくれるサービスがあると知り、ビックリしました。カッコいいサインを作ってもらえたら、サインするときも楽しいはず。スタンプやシールを作っている方もいます。何事も工夫次第ですよね。
【楽しい初出版98】出版記念講演会やセミナーの後のサイン会。ここは絶好のファンづくりの場です。まず読者がどういう方なのかがわかり、直接感想を聞くことができます。あなたの人となりを伝えることもできます。サインするのは緊張もするし、労力と時間もつかいますが、それだけの価値があります。
【楽しい初出版76】初出版を果たしたあなた。いま、どんな心境ですか?夢だった出版ができて、喜びいっぱい。周りからも祝福される。でも、売れるか不安…。そんなときこそ、今後のあなたの「プラン」を考えてみましょう。2冊目を狙う。毎年、定期的に出版する――可能性は無限大にあるのです。
【楽しい初出版96】あなたが著者としてデビューした後には、新しい出会いが待っています。読者やあなたのファン、そして、著者仲間、編集者たち。思わぬところから、講演の依頼があるかもしれません。新しい仕事がもちかけられるかもしれません。フィールドが一気に広がるのです。
【楽しい初出版74】自分のやりたい企画と違う企画で初出版が決まった――あなたは忸怩たるものがあるかもしれませんが、良い面もあります。あなたの経歴や実績、コンテンツで「今の読者に求められるもの」がわかることです。つまり、あなたの新しい魅力や可能性が発見されたということなのです。
【楽しい初出版91】本の発売時期を決める5要素。書店さんの動きを掴むことの大事さの続きです。あなたができることは、まず定点観測をすることです。自分の分野の本がどこに、どのくらいの量が、どのくらいの期間置かれているのか。それを何店かで観察してみると、動きの一端がわかるでしょう。
【楽しい初出版69】あなたにとって最も身近なランキングは、Amazonランキングでしょう。スマホやPCですぐに見られるのですから。1時間ごとに独自のアルゴリズムで集計されるとされています。本が発売されると1時間おきにランキングを見てしまう方も。その気持ち、よくわかりますよー。
【楽しい初出版29】著者の発信力、宣伝力が見られる時代。SNSのフォロワー数が企画採用の基準になったりします。単に数が多ければよいわけではありません。見られるのは、有料コンテンツを喜んで買ってくれそうなファンの数です。「いいね」の数だけでなく、コメントの内容も判断の基準です。
【楽しい初出版87】本の発売時期を決める5つの要素。1つ目の「読者の動向」が最も重要です。あなたの企画に、読者は何を求めているのか。発売時期によって購買心理は変わるのか。あなたの分野で流行している切り口は何か。そもそも、それらの本が売れているのか。そうした点を見るのです。
【楽しい初出版68】ロングセラーを育てることの大切さを書いてきましたが、書籍が売れるか売れないかの判断時期がどんどん短くなっているのも事実です。開封もされずに現品されてしまう「ジェット返品」もあります。それでも、長期間置かれることを前提にコンテンツを作る姿勢を忘れてはいけません。
【楽しい初出版84】「30代男性に必要なのは、”気晴らし””ガス抜き””軽い麻薬”になる本」中堅出版社編集長の衝撃的な発言。その背景には、「日本病」があるといいます。低所得・低物価・低金利・低成長の「4低」にあえぐ日本の状況を揶揄する言葉。そこまで読者は弱っているというのです。
【楽しい初出版83】「ビジネス書、自己啓発書は壊滅的に売れてません。30代半ばの男性会社員向けに”気晴らし””ガス抜き””軽い麻薬”になる内容にしてほしい」定評のある中堅出版社の編集長の口から、衝撃的なホンネが!その出版社だけの事情ではない、大きな流れなのか?と興味を引きました。
【楽しい初出版106】出版とは、新しい未来をつくることです。読者、ひいては社会を変えていく行動です。あなたの作品を読んで、読者の人生や生活が激変するかもしれません。あなた自身も変わるかもしれません。ひいては、社会も変わっていく。そのような可能性に満ちた行動なのです。
【楽しい初出版104】初出版で新規事業の拡大やコミュニティづくりに成功した著者の方は多数います。読者が書籍によって著者の存在を知り、その考えや知識・行動に共感し、興味と関心が湧いた結果です。出版によるブランディングは、世界規模に拡大する可能性を秘めています。
【楽しい初出版57】買取り制度は長期的に見れば、マイナス面もあります。「著者の買取りがあるから、売らなくても収支がとれる」――そうした油断が生じ、出版社の経営面での足腰を弱めます。編集者は否定するでしょうが、本の編集に望む姿勢やコンテンツの質にも影響があるかもしれません。
【楽しい初出版80】「SNSのフォロワー数など、どうでもいい。著者になる人は、世界に求められる人になってほしい」ある編集者の言葉に痺れました。著者に必要な資質という質問に対する答えです。あなたの知識や経験、ノウハウがいかに人の役にたつのか。その観点から出版を目指したいものです。
【楽しい初出版52】商業出版の収益として、重版は非常に重要です。ぶっちゃけて言えば、よほど大部数でない限り、初版だけでは出版社の利益はほとんど出ません。多くの書籍が重版で利益を得るという原価構造になっているのです。重版は、原価が初版よりも安く済むので、利益率が高くなります。
【楽しい初出版102】出版によって、異分野の方とのコラボやビジネス展開の可能性が高まります。書籍は俗に「名刺代わり」「営業マン」とも言われます。お相手はあなたの書籍を全部読まずとも、商業出版の著者であり信頼性が高いと判断しているはず。新しい可能性がどんどん広がっていきます。
【楽しい初出版81】「名刺代わりに本を出版したい」「ビジネスの発展に繋げたい」――そう考えて出版することは、当然です。出版は社会や人に必要とされるコンテンツである必要がありますが、自己表現・自己実現の手段でもあります。「あなたでなければ出せないコンテンツ」を考えましょう。
【楽しい初出版70】Amazonをうまく使えば、本を売る大きなきっかけになります。「ポチッ」で本を購入するのは今や当たり前。ランキングが上がり、「ベストセラー」という表示が出れば、さらに売れていきます。著者の方がキャンペーンをAmazonでやるのは、その効果をつくるためです。
【楽しい初出版101】出版によって、あなたに講演依頼が舞い込んでくる可能性が高まります。ある地方公共団体の方に聞いたのですが、講演や講座をお願いする場合、同じくらいの実績なら著書がある方を選ぶそうです。それは民間でも同様。それだけ、出版は信用と権威性が高まるということですね。
【楽しい初出版100】他の著者や有名講演家、経営者とのコラボ講演会(セミナー)も効果的です。お相手のファンをあなたのファンにできる可能性があります。逆も真なり。こうして、高いレベルでお互いに切磋琢磨していったり、応援し合ったりできる世界が広がる――これも出版の醍醐味です。
【楽しい初出版63】書店さんのランキング入りも、ベストセラーになっている証拠です。ランキングを見て、つい買ってしまう人も多いのではないでしょうか。ランキング入りしている作品がさらに売れる。そういう状況があるので、ランキング入りを目指して買取りをするという手法も使われます。
【楽しい初出版⑬】企画書のプロフィールは、企画に合わせて作りあげるもの。単なる履歴書にしないでください。時系列で書く必要もないし、学歴や資格があるから有利になるわけでもありません。営業の企画なのに、「半年で20キロのダイエットに成功」と書いてもあまり意味はないのです。
【楽しい初出版61】本の帯や新聞広告に出ている「累計●万部」の数字。ベストセラーと呼ばれる所以を証明するものですが、ほとんどの場合、発行部数です。実売数ではありません。新聞広告を掲載する場合、印刷証明などを求められることがあるので、その数字自体を偽ったり、盛ることはできません。
【楽しい初出版95】著者のあなたが、出版による目的を達成するために必要なこと。それは、編集者との密なコミュニケーションです。締切は必ず守る。わからない点は必ず確認する。いい作品をつくる。宣伝も積極的に協力する。売るための努力は惜しまない。それが目的を達成するための最短距離です。
【楽しい初出版㊱】作品のアイデア・企画は、何冊分あっても多すぎることはありません。あるベストセラー作家は、100以上ものタイトルを常にスマホにストックしているといいます。思いつきレベルからすでに素材のあるものまで、企画をメモする習慣をつけましょう。それがベストセラーへの近道です。
【楽しい初出版㉕】類書とは、あなたの企画と同じ分野の書籍のこと。分野が違っても「テイスト」「方向性」「切り口」を見習いたいなら、含めても構いません。類書の分析は、企画書を書く場合に、とても重要です。あなたの本を出版する「意義」がどこにあるのかを示す材料になるからです。
【楽しい初出版56】特に初出版の場合ですが、著者の買取りを条件に企画が承認される場合があります。出版社側からすれば、必要経費をもってもらい、売れなくても赤字にならないようにするリスクヘッジなのでしょう。数百部~数千部単位の買取りが必要になると、著者側の負担もバカになりません。
【楽しい初出版94】本の発売時期を決める5つめの要素は、「著者の狙い」。「ブランディングのために出版したい」「新しいビジネスの立ち上げ日までに発売したい」狙い自体は、間違いではありません。出版することがゴールではなく、その先に思い描く目標・未来がある。著者としての戦略が必要です。
【楽しい初出版56】著者買取りは、様々なケースがあります。よくあるのは、著者が講演会・セミナーで配布(販売)するため、または関係先に献本するために買い取るというものです。有り体に言えば、著者にとって書籍は、質の良い“宣伝素材”です。これを使わない手はないというわけです。
【楽しい初出版93】本の発売時期を決める5要素。出版社の戦略、あるいは計画。一度決まった発売日は簡単には変えられません。出版社が取次と交渉して、全国の書店に配本する日を決め、手続きを取ります。校了が1日遅れたから発売日も1日ズラせばいい――ということはできないのです。
【楽しい初出版90】本の発売時期を決める5要素。3つ目は書店さんの動き。書店さんには毎日莫大な量の本が配送されてきます。季節のフェアや独自企画のフェアを展開しているケースも多いです。つまり、どの時期なら書店さんのいい場所、適切な場所を取れそうなのか、を考える必要があるのです。
【楽しい初出版92】本の発売時期を決める5要素。4つ目は出版社の戦略、あるいは“都合”です。その月に出したい書籍は、だいぶ前から決まっているものです。書店さんの注文を取る必要がありますし、宣伝広告の枠を押さえる必要もあるからです。1カ月ズレると大ごとになるケースもあります。
【楽しい初出版53】重版は狙えるものでしょうか。結論から言えば、狙えます。いえ、狙わなくてはなりません。10万部売れている書籍でも、初版は数千部という場合がほとんどです。版を重ねて、結果として10万部になったのです。しかし、狙わなくては10万部という数字は達成できません。
【楽しい初出版89】本の発売時期を決める5要素。2つ目の季節要因とは、要するに季節・月ごとの人の動き、それに伴う環境と心理の変化です。その中で「どのような出版物の需要が高まる可能性が高いのか」を見極めていきます。もちろん、コロナ禍のような世界的情勢も見逃せません。