国王ではない。女王の物語である。
フリードリッヒ・シラー作の『メアリー・スチュアート』(森新太郎演出)は、宮廷の権力がいかに移ろいやすく、儚いものかを描いている。
スティーブン・スペンダーによる上演台本は、メアリー・スチュアート(長谷川京子)とエリザベス一世(シルビア・グラブ)を軸にすえて、彼女たちをめぐる宮廷の貴族たちの忠誠と変節を嘲笑している。
ハンサムなレスター伯は、ふたりの愛
原題:Mary Queen of Scots
監督:ジョージー・ルーク
製作国:イギリス
製作年・上映時間:2018年 124min
キャスト:シアーシャ・ローナン、マーゴット・ロビー
2019年春、スコットランド議会でニコラ・スタージョン自治政府首相は、スコットランド独立の是非を問い2度目の住民投票に向けた法整備を進めると説明があった。昔の話ではなく現代の話だ。
ふたりの女王を描いて