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「幸福であること」の鍛錬に意識的に時間を割いて努力すべきという気付き

結論から言うと、、

・成功のために努力をするから結果として幸せになれる(努力→成功→幸福)

のではなくて、

・幸せになるための努力をすることが結果として成功につながる(努力→幸福→成功)

こっちがどうやら正しいらしいので、努力のベクトルや配分バランスを変える必要があることに気づいた話。

成功するから幸せになる、ではなく、「幸せでいると成功する」

冒頭にも書いたとおり、従来信じられていた(私が信じていた)価値観は、「成功するから幸せになる、だからそのために努力する」というもの。

しかし、膨大な研究によって裏付けられた真実は逆で「幸せな人が成功する」というもの。

これまでの価値観をひっくり返される話。

なんとなく気づいていたような気もするけど、しっかり言語化して捉えることで、いろんな行動の基準が一気に変わってしまうくらい影響力がある。

幸せは「成功に先行する」のであり、単なる「成功の結果」ではない。  
幸福感や楽観主義は、実際に業績を高め優れた成果をもたらす。幸福感そのものが競争力の源泉となるからであり、私はこの力を「ハピネス・アドバンテージ(幸福優位性)」と呼んでいる。

引用元:幸福優位7つの法則 仕事も人生も充実させるハーバード式最新成功理論 |ショーン・エイカー著(https://amzn.to/2H3icWg)

「幸せ度」はコントロールできる、努力によって高められる

さらに、幸せである度合いは固定的なものではなくて、努力によって高められるとのこと。ある種、体力、知力、みたいなステータスの一つとして、幸福力、みたいな力があって、これは、体力、知力同様に、生まれ持って決まってしまう部分はありつつも、トレーニングによって高められる能力の1つである、というのはかなり希望が持てる。

忘れないでほしい。仕事上の幸福感というのは単なる気分ではない。「仕事観」なのである。  

科学者はかつて、幸福感というのは完全に先天的なもので、遺伝的に決められた「セットポイント」によって決まると考えていた。しかし幸いなことに、いまでは以前信じられていたよりもずっと、自分自身の幸せ度をコントロールできるということが分かっている。日々の幸福度やそこを中心に上下する「幸福のベースライン」が、人によって違うというのは確かだ。しかし努力によってそのベースラインを持続的に向上させ、幸福度にアップダウンがあるにしろ、全体をより高いレベルにすることはできる。

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マインドセットが客観的な世界すら変えてしまう

その「幸せ度」の起点になるのが、「マインドセット」。面白いのは、マインドセットによって客観的な世界すら変えてしまうことが様々な研究で実証されていること。

何かに挑戦するときに一番大事なことは、世界が固定したものだと考えるのをやめることだ。実際には、現実というのは相対的なものにすぎない。私たちは七五歳の老人が生物学的な時計を戻したのを見てきた。また、適切な言葉や信じることがテストの結果をよくすることも知った。さらに、誰もが単なる「勤め」だと思っている仕事に、天職を見出す人がいることも見てきた。しかしこれらは、私たちを取り巻く客観的な世界が「マインドセット」にどれほど影響されるかを示す、ごく一部の例にすぎない。

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成功とは「自己達成予言」

自分の人生が良い方向に行くと信じられるかどうかもすごく大事。ちゃんと自分の願望を持って、それは実現できると信じることがすべての始まりなんだなと改めて思う。

自分の人生はよい方向に行くと信じるだけで、モチベーションも仕事の成果も上がるということも実証されている。つまり、成功というのは「自己達成的な予言」だというのである。

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鍛錬、トレーニングの時間配分の話という理解

危険なのは、ポジティブなマインドセットでいれば、努力をしなくてよい、という風に捉えてしまうこと。目標達成のための行動を起こすこと、アクションすることから逃げるための正当化にしてはダメで。

そうではなくて、むしろトレーニングの対象の種目が一つ増えたみたいな意識を持つのが正しいと思う。

バットを振り込んでも筋トレしてないと遠くに飛ばす力が弱くてホームラン打てない、という話の「筋力」みたいなもので。

目的を達成するために、いままで思っていたよりも、もう一段階、基礎的な部分のちからを高めるための努力が必要で。幸せのベースラインを上げるための鍛錬を積むことで、様々なことの土台になるんだと。

仏教的な世界観に近い気がしてきた。仏教的な考え方については以下の記事で触れているので、興味のある方は読んでみてください。


今回のネタ元の本はこちら

今回の引用部分は、すべてこちらの本からの抜粋でした。全ての主張にエビデンスがついていて、一歩間違えればドンデモ本になりかねない主張が、しっかり実験結果の裏付けとセットで書かれているので説得力がある。さすが学者さんの本。人によっては、人生変える一冊になると思う。

ちなみにKINDLE版だと788円なので、そっちがおすすめです。

「7つの法則」系の本あるあるで、無理やりキャッチーな「7つ」にまとめられがちで本質を忘れやすい。1・2・7の原理原則パートと、3・4・5・6のやり方のパートでは全然意味合いが違うと思うので、読んだら自分なりに再構築してまとめないと忘れる系。(この記事では1・2からのみ抜粋している。それでもこれだけ濃い)

ちなみに買ったのは、こちらのツイートきっかけ

自分も本書を元ネタに雑談繰り広げられるくらいに読み込みたい。来週もこの本で行くかも。

毎週、note書いてます

トレーニング、鍛錬にもっと時間を割きたい、という危機感があって。

自分も、「トレーニングをろくにしないせいで大した人間になれず60代を迎え、そのことを激しく後悔し、神様にお願いして20歳若返らせてもらった」という設定で40歳からは生きていきたい。

そう考えた時、考えを書き起こす、それが拙くとも世に出す、そういうトレーニングをしておくことが、自分の特性を踏まえると、すごく大事なんじゃないかと。そういう漠然とした感じがあって、無理やり毎週書いていきたい。

今回は、4月28日(日)~5月4日(土)分の週報になります。



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