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#藤田俊太郎
高橋一生のリチャード三世と浦井健治のハムレットについて、いくつか考えたこと。
日生劇場で上演してる『天保一二年のシェイクスピア』には、写し絵がある。
高橋一生は、主に、シェイクスピアの『リチャード三世』のタイトルロールを踏まえている。浦井健治は『ハムレット』である。
もちろん、井上ひさしの脚色だから、原作とは役柄の実質は異なっている。けれども、その骨格を引き継いでいるのは、井上ひさしのシェイクスピアに対する尊敬だろうと思う。
高橋の佐渡の三世次は、これまでのリ
村井良大、spiによる『手紙』に、ミュージカルの可能性を読む。
ミュージカルでは、再演は最高の勲章となる。トニー賞には、ベストリバイバル部門があるし、日本でも白鸚の『ラマンチャの男』は、一九六九年から再演を繰り返した。
とはいえ、ブロードウェイやウェストエンド発ではなく、日本オリジナルのミュージカルとなると、宝塚をのぞけば、再演を繰り返すのは、容易ではない。
東野圭吾原作、髙橋知伽子脚本・作詞、深沢桂子作曲・音楽監督・作詞、藤田俊太郎演出の『手紙』は