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拘縮の発症要因

拘縮は治療よりも予防が大切とされています。

リハビリの関節可動域練習などで拘縮を改善しようとしても大きな効果を得られないことも多々あります。

改善していくには時間と労力がかかります。

拘縮は発症させない方がより大切といえます。

拘縮を予防するには、発症する要因を理解しておく必要があります。

それでは、本日も学習していきましょう!



年齢

年齢は、健常者とリハビリテーション対象者のどちらも高齢になるほど拘縮が著しくなるとされています。



罹病期間

罹病期間は、長期化するほど拘縮の発症やその程度は著しくなります。

関節は3日間動かさないと軟部組織に変化が起こり始めます。



日常生活活動能力

日常生活活動能力が低ければ拘縮の発症や程度は著しくなります。

基本動作能力の自立度やバーゼルインデックスの点数が低いほど関節可動域制限が大きいと報告されています。

また、拘縮の発症が日常生活活動能力の低下を引き起こしていると捉えることもできます。


麻痺や痙縮

脳血管疾患においては、麻痺の重症度や痙縮の程度が影響します。

麻痺の重症度が高いほど拘縮が著しい報告がありますが、ブルンストロームステージ Ⅰ の症例では拘縮が認められないケースも多いです。

そのため、麻痺そのものの影響よりも痙縮の程度が影響すると考えられます。

また、麻痺側だけではなく、非麻痺側にも制限が起きやすいです。

拘縮の共通の要因

拘縮の発症要因を整理すると共通の問題が浮かび上がります。

すべては、身体あるいは四肢の活動性低下、廃用状態による、関節の不動が拘縮の発症・進行に影響しています。

そのため、拘縮の予防・治療においては関節の不動をいかに少なくするかが重要になります。


まとめ

・高齢になるほど拘縮が著しくなる。
・罹病期間が長期化すると拘縮が著しくなる
・日常生活活動能力の低下で拘縮が著しくなる
・痙縮の程度により拘縮が著しくなる
・非麻痺側でも拘縮が発症する
・不動が拘縮の発症・進行に影響する


今回の記事で参考にした書籍はこちらです↓
拘縮の予防と治療

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今回の記事は以上になります。

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