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半分の顔から。

わたしは、写真が苦手だ。
それは、小さい頃から。
カメラを向けられると、どんな顔をしていいのかわからなくなってしまう。
だから、いつも、笑顔がぎこちない。

それでも、小さい頃、
父はたくさん写真を撮ってくれた。
おかげで、いつでもアルバムの中で
小さなわたしと会うことができる。


一年ちょっと前から、
Instagramのストーリーズで
自撮りの半顔と共に
毎日、詩のような短い文章を
『毎日Message』と称して発信している。




なぜ、半顔なのか。
それは、顔の半分だけなら、
自然なわたしでカメラと向き合えるから。


昔、友人が言っていた。
「女優は、顔のパーツのバランスがいいから、
どの角度からカメラを向けても、美しく写るんだよ。」

なるほど。
確かに。。。

顔のパーツのバランスか、
耳が痛い、笑。
だからわたしは顔の半分で勘弁してほしいと
思ってしまうのだな。


わたしは、どちらかというと
自分の右半分の顔が好きだ。
鼻は低くて、頬骨がでている丸顔のわたし。
アラフォーで、20代のような肌のハリはないけれど、
味のある顔だと思っている。

ココ・シャネルが言っていた。


『20歳の顔は、自然の贈りもの。
          50歳の顔は、あなたの功績。』

ココ・シャネル


50歳まで、続けられるかはわからないが、
しばらくは、自分の半顔と向き合いながら、
どこぞのどなたかの心が、
少し緩むようなMessageを発信していきたい。


生まれる前に、わたしが、選んできた、
おそらくお気に入りの顔のはず。

半分の顔からだけど、
そのうち、
本当の意味で自分を丸ごと受け入れてあげたい。


そんな思いと共に、
わたしは今日も
半顔と一緒に言葉を綴る。


晴海たお


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