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vol.13【DETH】終わりと始まりを司る神聖なひと

人は、死の瞬間にこそ、一番生きている実感を得るものだ。

その瞬間は、透明で純粋な、とても尊いもの。

だから、終わるということに怖れを抱かなくていい。

終わるということは、始まりを意味するから。

それが、宇宙の自然な流れだから。

白いバラは、生命を、赤い馬の目は情熱を、遠くに見える太陽は希望を。

新しいステージに進むタイミングの時、人は希望にフォーカスできるもの。

視点が変われば、意識が変わる。

死神は、純粋な想いを注いだカップを手にするナイトへと生まれ変わるのかもしれない。


晴海たお

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