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女たちよ、シルヴィーのごとく。

これを読んでくださっている方々は、どちらの立場の方が多いだろうか?



世代や年齢の壁を感じながらも、
言いにくいことも、厳しいことも言わなければならない管理職的なポジションか。

世代や年齢の壁を感じながら、
なんだかうまくコミュニケーションが取れず、誤解されたままの若手社員か。



わたしは、アパレルの現場で長らくマネージャーをしてきたため、管理職のポジションんの悩みが痛いほどわかる。
なぜか入社して3年目でサブマネージャーになり、右も左もわからず、スタッフとの接し方に戸惑い、店頭で涙したこともあった。ただでさえ、色々なお客様とのやりとりがある上に、色々な個性をもったスタッフの人材育成やコミュニケーションの取り方には頭を抱えた。


『優しくて、いい人』でいることは誰にでもできる。
その人のため、お店のため、という観点からは、厳しいことも言いにくいことも言わなければならない。
それは、とてもエネルギーのいることだ。
そして、それは孤独なことでもある。
管理職ともなれば、褒められることは少なくて、できて当たり前。
自分の心の中からむくむくと顔を出す、承認欲求を押さえつけながら
むしろ、部下を褒める側に回るのだ。


Netflixで『エミリーパリへ行く』を観ていて、エミリーの上司のシルヴィーをみてこんなマインドでいたら、これからの大人の女としての人生が面白いものになるのではないかな、と感じた。

自分の仕事に対してのブレない信念を持ち、誰になんと言われようとはっきり自分の考えを言える。
プライベートでは、年齢を重ねても、『女』としての色気を醸し出しながら男に甘えたり、噛み付いたり、自分を自由に表現している。
仕事でも、プライベートでも自分自身を曝け出しているのだ。
そんな彼女には、何を言われてもついてきてくれる信頼できる部下や、愛してくれるパートナーがいる。


それは、わたしが憧れる姿だった。
嫌われることを恐れて、言葉を偽ったり、言えずに飲み込んだりしがちだったわたしにとって、シルヴィーは憧れの存在だ。
エミリーの天真爛漫さもキュートで観ていて楽しいが、わたしはシルヴィーが気になって仕方がない。
そんなシルヴィーをエミリーは尊敬している。


何を書きたかったのか、うまくまとまらないが、
一番言いたかったのは、こうだ。

人に嫌われることよりも、
自分が自分でいることを諦めてしまうことの方が恐怖だ。

だから、嫌われるんじゃないか、なんてことは脇に置いておいて
いうべきことを相手に伝える。
そして、言われた方は知っておいてほしい。
その一言をあなたに言うのに、どれだけのエネルギーや勇気が必要だったかを。

余程理不尽なことは話が別だが、言いにくいことを言ってくれる人にこそ感謝なのだ。


記事を書きながら、自分が新人だった頃を思い返しながら、
思わず吹き出す。
武勇伝の数々に、わたしを育ててくれた先輩や上司に感謝しかない。


年末は、この一年を振り返りながら
自分を褒めちぎろう。

あなたは、本当によくやっている。
どんな時も、自分で自分を褒めてあげよう。
わたしも、そうします。



晴海 たお





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