おしゃべりな義母

人間関係を楽にするには
自分が心にゆとりを持つのが先。

自分に余裕がないと
相手の事情にまで
思考を巡らせることができず

勘違いやすれ違いが
トラブルの元になるからだ。


義母との関係も
子どもができてからの数年が
一番しんどかったように思うけど

それも自分に余裕がなかったからだと
最近になって気づいた。



わが家は年に3回、夫の実家に帰省する。

子どもたちが赤ちゃんの頃は
荷物も多くて毎回大変だったけど

2人とも小学生になった今は、
「持っていくもの用意して」
「向こうで着る服〇日分決めて」
と言えば、張り切ってくれるから
ずいぶん楽になったと思う。

ついでに私も
ずいぶんと図太くなった気がする。


義理の実家に行ったら気を遣って
何かできることが無いかと
探し回るものなんだろうか。


私も始めのうちは
そんな努力もしたけど

子ども2人と自分の荷物を準備し

生活リズムを崩さないように
起床、食事、お風呂、就寝の
時間に気を付けながら

こだわりや偏食のあるわが子には
自宅にいる時と変わらない
いつもの朝食を作る。

浴槽が深く滑りやすいお風呂は
出入りだけでも要注意だし

田舎の築ウン十年の家だから
冬は寒くて湯冷めする。


ハッキリ言って
自宅でお世話してる方が
数倍、楽なんだけどな。


もっと休ませてほしい。

これが本音だと気づき
身体も頭も、可能な限り
省エネで過ごすことにした。


一人になりたくて別室に行き
本なんかを読んでいると
義母が話しかけに来る。


一人の時間が欲しいのに。


それは、以前の私には
「嫁なのに休んでるの?」
「暇ならこれもやってよ」
と言われているように感じた。


少し休んだだけで
暇だと思われるんだ…

この人たちは
静かに一人で過ごせない人なの?

そんな風に思って
イライラしていたことも。


だけど最近ふと
私の勘違いなんだと思った。


義母は社交的な人で
人とのつながりを大切にしてる。

そして
どこへ行ってもよくしゃべる。

静かな場所では
生きていけないのではないかな。

だから、
私が静かに本を読んでいると
ソワソワするんだと思う。

退屈させてないだろうか。

何か気に障ることがあって
他の部屋に行ったんだろうか。

体調が悪いんだろうか。と。


たくさん話しかけてくるのは
実は義母の気遣いだった。


最近、そのことについて
夫に話をしてみた。


私は一人の時間が大切で
義実家でも一人の時間を持ちたい。

でも義母は
私が退屈してると思って
話しかけてくるんじゃないか。
と。


夫は、「そうやねん」と一言。

そして
そんな私を義姉が理解してくれて
義母に説明してくれてるんだそう。


気を遣って
たくさん話しかけてくる義母、

一人になりたい私を理解して
義母に「そっとしといてあげて」と
説明する義姉、

実は二人とも
私のことを大切にしてくれていた。


気持ちに余裕がなかったら
ずっと気づかずに
「うるさいなー」と
思ってしまっていたかもしれない。


自分の気持ちに余裕ができるから
相手の事情、背景にまで
思いを巡らせることができる。


誰かの言動に対して
ネガティブに捉えてしまう時は

自分に余裕がないから
そう感じるだけなんじゃないか
と、立ち止まって振り返ろう。


大切な人と
すれ違ったままにならないように。




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