見出し画像

「新たなキャリア」を築く「複業」での一年間

このnoteからあっという間に1年が経った。
つまりは2つの所属で働くようになって、1年が経ったということだ。

さらには直近、個人事業も始めた。「もう3年くらい経った気がするけれど、まだ1年…」と、さまざまなところで目にしてきた言葉を実感する今。たった1年だが想像もしていなかった世界が広がっている。

どうやら普段、私はそれぞれのフィールドで、自分の想像以上に淡々と過ごしているようだ。「表に見えること」も私を構成する一要素にしか過ぎないが、最近キャリアや複業についての話をしたり相談に乗るなかで、まだまだ想いが伝わりきっていない、との感覚もある。よく「本当に忙しそう、色々やっているもんね」と言われるが、私自身では全てつながっており、色々なのか…?とも思っている。今回はこの意思表示をしたく、noteを書いている。2021年5月のこととして、残しておこうと思う。

20代のキャリアや生き方で悩んでいる方、複業(副業)に興味がある方、実際にやっている方にぜひ読んでいただけたらうれしいな、と思う。

VENTURE FOR JAPANの今

NPOだけど事業としてはほぼスタートアップ、今年3期目を迎えたVENTURE FOR JAPAN。私の複業先である。

新卒・第二新卒(20代)を対象に、2年間、地域のベンチャー・中小企業の経営者直下のポジションで働くことで、ポテンシャルを解き放ち自らの力で道を切り拓く人材になるアメリカ発のプログラムのこと

最近はキャリア相談やエントリーも増えている。とはいっても「こういうのあったんですね!」といただくことも多い。もっと多くの学生さんや20代の皆さんに知って欲しい…!!そう強い想いを持って取り組んでいる。ちなみに求人を募集している企業の数も増えており、経営者さんの想いも強く、若者に期待を抱く現れでもある。

新たな考え方、選択肢となるものの認知を広げていくことの難しさと向き合った1年。日々アップデートされる代表・小松さんの想いを聴きながら、学生・20代の皆さんに向け、イベントをしたり、noteでコンテンツをつくったり、コミュニティを運営したり。さらには取材をしていただいたり。それでもまだまだ。試行錯誤の日々だ。

実は昨年から私たちのチームも少しづつ仲間が増え、さらに心強くなっている。世代やバックグラウンド、所属、働き方もバラバラな事務局メンバー。さらになんといっても、フェローとして3期生(しかも5人!)が加わってくれた。住み働く場所も異なるが、だからこそ会話の幅広さや深さからも豊かさを感じる。

想いを共にする仲間が増える今。一人ではなく複数人で歩むからこそ、これまで見えなかった新たな世界が見える。少しずつでも実感している。

それぞれ大事。「本業」と「複業」のバランス

正直なところ、本業と複業のバランスに悩んだ時期もある。でも今は「この働き方だ…」と結論づけた。

働き方が多様だからこそ、大切なことを基準に一人ひとりがそれぞれの選択を行う今。組織に属することが全てではない。けれど私は「あえて組織に属する(しかも2つ)」ことを選んだ。

所属が2つあることでそれぞれでの「私」がある。自己管理を大前提に、組織にどう貢献していくか?バランスを取る難しさもあった。時に小松さんに「元気ないですか…?お仕事忙しいですか…?」と気を遣わせてしまったこともあり、大反省。

改めて関わり方を考えてみたこともあったが、それでも私にとってはどちらも大事。そう捉えると「私」をより客観的に捉えるようになり、どちらでも無理をしすぎることがなくなった気がする。ちなみに基本的には時間で区切る働き方でそれぞれの優先順位づけ、効率化などを行っている。

気づいたら30歳。20代を振り返る

1月で30歳を迎え、気づいたら20代が終わっていた。思い返すと、私の社会人としての20代は企業・NPO・公益財団法人の3つに属していた。職種として営業や広報など分かりやすいこともしてきた一方で、イベントの企画運営や数字管理など、職種として括れない経験もたくさんあった。括れるものがないと、「これをやってきました!」と表現しにくく、相手にも伝わりにくい。「結局私の強みはなんだろうか…」と自信をなくすこともあった。もちろん苦手なことや弱みも多く、時にボディブローのようにそれらを痛感し続けると辛くなる。それでも改めて考えてみると、好きなことや強みも存在した。

相手は何を考えているのか?そのきっかけはなんだったのか?
私が理解したように、少しでも多くの人との共通認識にするにはどうしたらいいのか?
共に目標に向かうにあたり、どのような行動をしていこうか?

3つの組織それぞれのトップとも比較的近い立場にいたこともあり、このようなことをずっと考えていたように思う。世の中への価値として提供しているものは異なるが、結局は「人と組織」を考え続けた20代だった。この1年、なぜ2つの組織に属するのか?走りながら考えた結果、改めてこれがやりたいことだと気づいた。「やっぱりなぁ…」との感覚だ。

20代ラスト1年。「複業」から見えた「私」

私自身、過去の経験の積み重ねで他者比較や自分への自信のなさがあった。それでもたくさんの方との出会いや関わり、コーチングでの学びから少しずつでもその意識は薄れ、成長の邪魔者であるとも認識できるようになった。時に他者比較をしてしまうが、その時には「今、私は他者比較をしてしまっているなぁ。どうしてかな…?」と客観的に捉え直し、気持ちの切り替えをしている。

日々生きているとさまざまなことが起こる。特にネガティブなことは、対人関係に起因することが多く、分かり合うのはなかなか難しい。分かり合えないことを前提に、どう向き合っていくのか。

どんな時でも、自分の天敵は自分なのだと思う。他者を変えることはほとんど難しいからこそ、変化をもたらすには自分と向き合い、行動することそう実感した20代ラストの1年だった。

この点は強く主張したいが、複業をやっていることが偉いわけでもないし、すごいわけでもない。もちろん複業にはさまざまなものがある。収入補填型・自己実現型・社会貢献型…一概に括ることはできない。私は複業を自分の強み(やできること)を活かしながら、新たな自分に気づき、さらなる行動のきっかけになるものと捉えている。もちろん本業を疎かにしないが大前提だが。

30代のこれから。やりたいこと・大切にしたいこと

これまでは自分のスキルや可能性を広げるフェーズだった。だからこそ「足掻いているね」と言われると納得したし、手広くさまざまなものにチャレンジしてきた。そこから今、少しずつフェーズを変えていこうとしている。

その一つ、コーチングはまさに天職だ。やはり「人との対話」が好き。クライアントさん一人ひとりによって話は変わる。これまでは難しかった、見えなかった世界にたどり着くために、セッションを通じて伴走する。「理想に近づいている、見える世界が変わった、理想にたどり着いた」と声を聴くたびに感じる生きがい。だからこそ一人ひとりが大半の時間を過ごす組織(企業・団体)についても考え、より良いモノを追求したいし、そんな魅力的な人々の集まる組織と世の中(人や社会)との接点をつくりたい。

キャリアや生き方に悩んでいる方も多いかもしれない。他者と比較し、自分なんて…と思っている方もいるかもしれない。そうなった時、ぜひもう一回振り返ってみてほしい。それぞれが唯一無二の人生なので卑下する必要はないし、未来は今の行動から変えられる。そう感じてしまう自分を客観視しつつ、未来に向けどんな行動をするか?考え小さくても動くことが有効的な時間の過ごし方だと思う。

私はキャリアの話をするたびに「こんなはずではなかった」と一言加えるが、それはこれからも言い続けることなのだと思う。社会や環境によっても変わるから、日々理想は確認し、時に修正していくことが必要だ。そして一人で考えると凝り固まってしまうし、ループに陥る。誰かとともに歩むことで、一人では見えなかった世界に近づき、たどり着くことができる。仕事であれば組織だし、家庭であればパートナーや家族。さらには話題は関係ない、第三者として存在するコーチ。30代の私はそれぞれの場所で、これを大切にして過ごしていきたいなと思っている。

実はGWにもキャリアについてのnoteを書こうと思っていた。結局まとまらず諦めていたが、冒頭に話をした通り今回改めて書こうと思った。そんな気持ちにさせてくれた方々に感謝の気持ちとともに、届くといいな、と思って終わりにしたい。やはり他者との関わりで行動も変えられると実感した出来事だった。

改めてにはなるが、複業への背中を押してくれる会社やメンバー、VENTURE FOR JAPANのメンバーやコーチングセッションのクライアントさん、家族など、私を支えてくださる方々に感謝とこれからもよろしくお願いします!との気持ちを込めて。

最後になるけれど、もう一回。

VENTURE FOR JAPANでは新卒・第二新卒(20代)の皆さんに向けて、地域企業の経営者直下のポジションで働く2年間を提供している。20代、少しでもチャレンジをしたいとの気持ちを持つ人がいれば、連絡をいただけるとうれしいな、と思う。かなり大変だが、確実にこれからに活きる経験を2年間でつむことができる。もちろん個別で相談にも乗ります。LINE・TwitterのDMからご連絡ください。


**私のコーチングセッションについて**
クライアントさんも募集しています

**LINEもはじめました**
日々の仕事・生活に役立つコーチングのエッセンスをお届けします。

画像1

**Twitterはこちら**



ありがとうございます。今の私はたくさんの人生の先輩方にお世話になったからこそだと感じています。いただいたサポートでは、後輩が迷った時に話を聞く際のカフェ代に恩送りさせていただきます。