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20代ラストでやっと分かった、チャレンジはいつでもできるという話。

20代の頃、どれだけの苦労をしただろうか?

つい先日、あるミーティングで「20代でどれだけしんどい経験をしたかでその後が変わる」との議論になった。
もちろんこの議論に正解はないし、それぞれ思うことは異なる話題だろう。

このミーティングの参加者は今の世の中を引っ張る方々。

そのなかでふと、私は自身のこれまでを振り返った。

それなりに名の知れた、そこそこ大きな会社に入った私。
入りたくて入った訳ではないが新卒で入社して今年で8年目。
同じ会社にいながら、たくさんのことを経験させてもらって感謝の気持ちでいっぱいである。それは胸を張っていうことができる。

一方で冒頭の問いには、首を縦に振ることはできないと感じた。

確かにしんどい思いをした記憶は多々ある。
しかし常々、生ぬるいなかで生きてきてしまった感覚を抱いており、その量と質は絶対的に彼らが言っていた程度とは異なると感じていたのだ。

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実は、この会話、今複業でPRをさせてもらっている団体にて外部のパートナーさんと一緒にしていた会話だ。

今年の3月、まだコロナの影響もそこまで大きくなかった頃。
久しぶりの再会があった。

NPO法人アスヘノキボウ代表の小松さんとご一緒したのだ。
正直サシ飲みも初めてだったが、話をしていた約2時間半は久しぶりにワクワクした時間だった。

私自身の価値観が180度変わった東北は今でも大切な場所だし、やはりあの地には言葉では表現しにくいパワーが眠っていると感じる。

「東北と東京など都会を結んでいきたい」

私は前々からずっと心に秘め、様々なところでこう話をし、お手伝いとして関わる場面をつくっていた。

現在小松さんが取り組まれている一つ、VENTURE FOR JAPAN。
東北を中心とした地域で、経営者の右腕として新卒からの2年間を過ごすプログラムだ。

地域にも日本を支え、世界に羽ばたく企業が多々ある。
しかもその経営者の右腕・責任者のポストで働くことは、今の私には想像することしかできないが、一言では表現できないくらいに大変、しんどいだろう。でも確実にここでないと得られないものも多いと感じる。
ある意味羨ましい。

今回、そのVENTURE FOR JAPANのPRとして加わることになった。

本業でもPRをしている私。
日々難しさを感じつつも、やはり好きだし今後もやっていきたいと考えている。

再会後も小松さんと何度かお話させていただき、正式にスタートを切った4月頭のこと。

認知度も幅広い商品が存在する本業。
一方で知名度もモノも実績もまだまだないVENTURE FOR JAPAN。

正直これまでの当たり前は全く通用せず、全てが手探り。
それでもたまたまコロナの追い風もあって、自由な時間が増えた。
小松さんたちとの打ち合わせ、これまでの資料の読み込み、就活生の心理を考えたり、一気にのめり込んでいった。

一方でVENTURE FOR JAPANと向き合う時間は、自分自身の人生とも向き合うことになった。

就活生の心理になった時、今の私だったら「絶対参加を決める」と感じた。
一方で就活生だった当時、例え存在していたとしても一切見向きもしなかっただろう。

一つひとつの選択がその後を決める、ある意味の残酷さを痛感した。

もちろん過去は変えられないし、過去があっての今がある。
過去がなければ小松さんをはじめVENTURE FOR JAPANとの出会いもない。
そして過去に戻ることはできない。
今できることはただ一つ、未来を向いて今を生きること。

東北から東京に戻ってまもなく3年。ずっとモヤモヤしていた私がいる。
それも今回少しずつ晴れ、やっと原因が分かった。

単純に私には「自分自身が貢献できる場所が欲しかった」のだ。

お世話になった東北に、当時では難しかった方法で何か恩返しがしたい。
東京で過ごすなかでできるようになったこと、(結局あるのかは定かでないが…)東京で得たスキルや感じることを活かして。

これまでもVENTURE FOR JAPANだけでなく様々なところで活動をしていたが、所属や契約などはなく、責任を共に握りあったうえで取り組むわけではない。この曖昧さが自分自身の気持ちを中途半端にさせていた(ここは大いに反省し、最近は改めているところ)。

現段階でVENTURE FOR JAPANに対しては大した貢献ができていない。
実際動くなかで、理想と現実の狭間で無力感に襲われることも多々あるのが正直なところだ。

それでも小松さんやすでにVENTURE FOR JAPANの門を叩き現地で奮闘する1・2期生、受入企業先の皆さん、さらにはサポートをしてくださる皆さんもたくさんいる。
だからこそ一緒になって、たくさんの人に知ってもらうきっかけをつくりながら、これからの未来を一緒に描いていきたいと強く思っている。

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今回の出来事を通じて、改めて感じていることがある。

「チャレンジはいつでもできる」ということ。

自分で一歩踏み出せるかどうか。
その際にこれまでのプライドを一旦捨てることができるかどうか。

私には両者のハードルがあったが、特に後者は強かった。
正直、ここ最近までプライドが邪魔する部分もあったのは否めない。
それでも無力感を感じる度に取れてきた気がするが、冒頭の会話をして改めて無くなった。
小松さんには申し訳ないけれど、手を動かしつつもまだ試行錯誤の日々だと思っている(もちろん頑張りますが…笑)。

そもそも今の日本には、なかなかないプログラム。
だからこそ少しでも多くの、私たちが知って欲しいと思っている学生の皆さんに届けるには一筋縄ではいかず、工夫が必要だと思う。
これまでの通り一辺倒でいかないとも感じているからこそ、このチャレンジを楽しんでいきたいと思う。

もちろんこのチャレンジにも「頑張って!」と応援してくれる今の会社には感謝の気持ちでいっぱいになるし、だからこそきちんと両立をしていきたい、そんな気持ちだ。

現在就職活動をしている学生の皆さん、本当に不安の日々を送っていると思う。
正直私も就職活動をするなかで大半が不安だったことは間違いない。
それでも紆余曲折、第一志望でなかった会社に入った私も巡り巡ったご縁で、今また新たなチャレンジがスタートした。
正直、就活していた当時思い描いていた29歳は、すでに結婚をして子どももいるはずだったのだけど…結局どれも実現していない。
それでも今、普通に?とても?幸せです。素直に胸を張ってそういいます。だからこそどんな状況であっても、まずは目の前のことに素直に一生懸命になってみたらいいのではないか?と思う。
第一志望の会社が全てではないと私が証明します。

本当に生きていると日々様々なことがある。
もちろんいいことばかりではないけれど、ご縁にも恵まれ今を生きている。
だからこそ今回の私もちょこっと一歩踏み出して、自分らしくまた道をつくってみようと思う。

そんなこんなnoteを書いていたら、小松さんからメッセージが入った。
チラッと通知で見えた限り、めちゃくちゃアツい。泣いちゃうやつ。笑
小松さんには申し訳ないけれど、一旦見ずに書き終えたいと思う。

こんな感じで、また新たな私の舞台の一幕が始まった感覚だ。
これからどうなるかは分からないけれど、またこの続きが書けることを楽しみに、日々を過ごしていきます。

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今回、VENTURE FOR JAPANでもnoteを開設しました。
noteという街で、ある意味の会社案内所・人生相談所のような、働き方や生き方に迷った時に立ち寄ってもらえる場となったらいいなと思っています。
早速、小松さんに「世界一しんどい新卒、世界一成長する」VENTURE FOR JAPANに対する想いを綴ってもらいました。
ご覧いただけると嬉しいです。


ありがとうございます。今の私はたくさんの人生の先輩方にお世話になったからこそだと感じています。いただいたサポートでは、後輩が迷った時に話を聞く際のカフェ代に恩送りさせていただきます。