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北海道編⑫【ナイタイ高原は真っ平ら】四輪紀行

ナイタイ高原は真っ平ら

2022年6月25日。今日は珍しく?朝から晴れ。士幌の真っ平らな風景の中をナイタイ高原に向かって走った。

士幌は真っ平ら

高原の駐車場からは士幌の景色が一望できた。高台から見ればどちらを向いてもさらに真っ平ら。昨日は雨で見えなかった景色はこんなにキレイだったんだ、と見入ってしまう。緑の絨毯を敷いたような牧場では牛たちが寛いでいる。少し暑いぐらいの陽射しだったが、高原を渡って吹く風は気持ちイイ。

ナイタイ高原
ナイタイ高原

わんこが広い草原を走って飼い主の家族と楽しそうに遊んでいる。
もう姿を見ることはできなくなってしまったが、ハルと一緒にここに来ることができれば、あのわんこのようにきっと嬉しそうに走り回っているだろう。遊び疲れると草原でじっと伏せをして、鼻先にある草をかじってくつろぐハルの姿が瞼に浮かんでくる。

ハルとは車であちらこちらに出掛けた。車が好きなわんこで後ろの席を倒して平らにしておくと、お座りして外の風景を眺めたり、疲れれば横になって寝たり、時には運転席を覗きに来たりして自分なりに車内の時間を楽しんでいた(と思う^^)。

生前のハル 車内にてくつろぎ中

初めて車中泊した四国2泊3日の旅は夜になるとまだ寒く、狭い車内で 2人匹で毛布にくるまって寝た。車中泊がもう少し楽になればと思い後席の広い車に乗り換えてからは、北陸方面、紀伊半島一周、ハルの生まれ故郷の大山など、あちらこちらを2人匹で旅した。ハルも嬉しそうにしていたが、私の方がハル以上に楽しんでいたように思う。

17歳 3ヶ月で星空に昇ったハルとはもう一緒に旅はできないが、出先でわんこが楽しそうにしている姿を見かけるとついつい目で追ってしまい、ハルと過ごした時間を思い出す。

R273 を三国峠に向かって快走していると「タウシュベツ展望台」の案内標識があり、道路の端には車が数台停まっていた。何の名所なのか知らなかったのだが、車を停めて林の中の細い道を歩いて行くと、ダム湖の向こう側に廃線になった旧国鉄時代の橋梁が見えた。案内板を読んでダムの水位が低い期間だけ見える幻の橋だと分かった。

タウシュベツ橋梁

快走路を走り標高を上げていくと三国峠に着いた。登ってきた峠道の方を見れば、走っているときには気付かなかったが、長い橋をいくつか渡り樹海の中を突っ切って来たよう。樹海が広がる向こう側には東大雪の山々が遠望でき、景色のよいポジションにバイクを停めて記念撮影をされていた。

三国峠

三国峠から層雲峡側に下る道では、カーブするたびにキレイな雪縞模様の山体が見え隠れしていた。

三国峠からの下り道

層雲峡近くのトンネルを抜けたところで銀河・流星の滝の案内標識が目に入り、折り返すようにして左折した先の駐車場に車を停めた。
駐車場脇を流れる川沿いの遊歩道を少し歩くとすぐに銀河の滝があった。

並んで見えるはずの流星の滝がどこにあるか分からないので案内板を見ていると旅行アンケートの調査員に声を掛けられた。怪しげな調査でもなさそうだったのでアンケートに回答したら絵葉書が貰えた。調査員に 2つ目の滝、流星の滝が見える場所を尋ねると、売店の横にある入口から展望台に上がれば見えるとのこと。

念のためトレッキングポールを持って気軽な気持ちで登り始めたが、かなり急な階段山道。大汗をかいて着いた最初の展望台からは、銀河の滝に並ぶ流星の滝が木々の間から少し見えた。

双瀑台への登り道

もう引き返そうかとも思ったが、上の展望台からはもっとよく滝が見えるかもと思い登り始めると、更に急な山道が続いていた。何度も休憩しながらヘロヘロになって頂上の双瀑台に着いた。2筋の滝がよりはっきりと見えた。
登る途中で「熊出没」の看板を見かけたため、ゆっくりする勇気はなく早々に急な階段坂を下り駐車場に戻った。

銀河・流星の滝

旭川に向かった。無料区間の高速道があったが乗らずに下道を走った。愛別町のセコマでチョコチップメロンパンを買い、広い駐車場で昼食にした。
駐車場脇から一直線に伸びる道路の先には踏切があり、向こう側の山裾までのどかな風景が広く続いていた。

愛別町 セコマ横の踏切

旭川の街に入ったが、まだ時間が早かったので美瑛の就実の丘に向かうことにした。ナビで名称検索しても出てこなかったのでとりあえず美瑛駅をセット。そこからは Google 先生に案内してもらい、迷いながら就実の丘にたどり着いた。

丘の周辺には畑が広がり、丘から一直線に伸びる道はジェットコースターのように上下している。真横から吹く風が強く、飛びそうになる帽子を手で押さえながら風景を写真に納めた。

就実の丘
就実の丘

旭川市内のビジホは予約がとれず旅館に予約をとっていた。まだ時間が早いためか旅館の駐車場は空いていた。車のキーは玄関の上り口に置かれたケースに入れるシステムのようだったが、チェックイン時に翌朝の出発時刻を伝え、女将から指定された枠に車を停め直すとキーのことは何も言われず.. 気さくな女将で、旭川動物園など近くにある観光名所の話しをしてくれた。

実は昨日予約の電話をしたあとしばらくして、女将と思われる方から折り返しの電話があった。なんだろうと思い電話にでると「うちは仕事客ばかりで観光客はいないがそれでもよいか?」とのこと。全く問題ないことをお伝えし電話を切ったが、なるほど、食堂で会う人たちは仕事で泊っている人ばかりだった。駐車場の件も翌朝仕事に出発する人たちが混乱なく出庫できるように工夫されているのだろう。
一人にしては広い和室でゆっくりでき、夕朝食ともに美味しかった^^

北海道編⑬【美瑛・富良野めぐり】に続く


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